『凍牌 コールドガール』―麻雀漫画『凍牌』新章!主人公はJKアミナ!

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理不尽な麻雀勝負に巻き込まれた男子高校生たち。偶然から頼ったのは、伝説の雀士「氷のK」の妹・アミナだった…!

凍牌 コールドガール 3 (ヤングチャンピオン・コミックス)

志名坂高次さんの『凍牌 コールドガール』。「”氷のK”の妹」アミナが新たな主人公となり裏社会の麻雀勝負に挑んでいく、バイオレンスあふれる麻雀漫画です。

連載は秋田書店ヤングチャンピオン誌。2023年9月現在、単行本1~5巻が刊行中。なお本記事は『凍牌』シリーズのネタバレに触れる可能性がありますので、ご注意を。

『凍牌 コールドガール』感想・レビュー

あらすじ

「闇医者紹介しようか?」

傷だらけの高校生・ガクとジンに声をかけたのは、褐色の少女・アミナ

「大事なデータ」の入ったスマホを人質に取られ、負ければ地下ビデオ出演の麻雀勝負をゴロツキに迫られている二人。

「闇医者」というワードに「裏」の匂いを感じ、彼女に代打ちの斡旋を依頼する

が、当日になっても代打ちが来ない!

覚悟して勝負に臨むガクとジンだったが、場馴れしている相手に全く歯が立たず。ラス親を残して32000点が必要な状況に…。

そこに現れたのは…、アミナ本人!

「代打ち」からは程遠い雰囲気だが、「アミナにお任せ」と冷たく笑う彼女。

果たしてその実力は…?

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「コールドガール」アミナの活躍!

『凍牌(とうはい)-裏レート麻雀闘牌録-』『同・人柱篇』『同・ミナゴロシ編』と続いた、バイオレンスな麻雀漫画『凍牌』シリーズ

ラストは主人公ケイこと”氷のK”が、桜輪会の最高顧問に就任する、という形で幕を閉じました。

それから数年経った『凍牌 コールドガール』では、成長した「Kの妹」アミナ(=榊原亜美奈)が物語の主人公に

彼女自身が麻雀で「悪い人」たちと勝負していきます。

見た目は普通の少女ですが、幼き頃より人身売買絡みで、裏社会に身を置いていたアミナ。

とある出来事をきっかけにKに引き取られて以来、文字通り「死線」を越えてきたため、肝の座り方がハンパ無い!

卑怯な手を使い、麻雀で一般人をハメようとするゴロツキたちを、「生きるため」に磨き上げてきた胆力K譲りの雀力で打ち負かしていく!

「他にも悪い事して人を泣かせてきたんでしょ?自分たちの番がきたんだよ」

冷たく言い放つその姿は、まさに「コールドガール」。スカッとする!

無邪気さとドス黒さを併せ持つヒロイン

スカッとする!…のですが、その一方で身内のヤクザと共に容赦なくペナルティを課していくアミナ

決して「正義の味方」では無い、ダークヒーロー的な立ち居振る舞いに、魅力と空恐ろしさを感じます。

それもそのはず、アミナは「生粋の裏社会の住人」

『凍牌-裏レート麻雀闘牌録-』2巻でKがと出会った時、非常に凄惨な環境にあった彼女。そこから抜け出たあとも「生きるための選択」を迫られ、数々のハードな体験をしていくことに。

その魂の成り立ちに、常人とは異なる「闇」を持つヒロイン・アミナ。

一般人とは、いや「ワル」とも明らかに異なる、無邪気さとドス黒さを併せ持つそのキャラクター性に、ぬるま湯に浸かった頬をひっぱたかれるようなインパクトが。

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破天荒な麻雀勝負(イカサマあり)が面白い!

一方でガク・ジンの高校に、「トモダチになる」こと(?)を目的にいきなり入学してきたりと、妙な純粋さを見せたりもするアミナ。楽しい高校生活を過ごして…

…と思いきや「氷のKの”妹”」であることが、彼女に平穏な生活を許さない!

望むと望まざるにかかわらず、学内外で麻雀勝負に挑んでいくことに。そこで展開される麻雀バトルが非常に面白い!(麻雀漫画だしw)

非合法な麻雀勝負、そこは「イカサマもバレなきゃイカサマじゃない」の世界。これまでのシリーズ同様、『凍牌 コールドガール』でもイカサマが登場します。

しかしアミナのイカサマはスケールが違う!度肝を抜かれたあと、思わず笑い、そして感動が(笑)。

主人公が女の子になり見た目フレッシュ、しかし『凍牌』シリーズならではのバイオレンス成分はきっちり。

勝負のそこかしこに埋め込まれた伏線と、迎える破天荒な結末に、緊迫のスリル&サスペンスを感じます。

凍牌 コールドガール 4 (ヤングチャンピオン・コミックス)

そして徐々に姿をあらわす「学園の裏の支配者」の影。アミナの過去も知る「敵」、その目的は何なのか…?

ブラック過ぎる麻雀バトルのさらなる盛り上がりが、恐ろしくも待ち遠しい!

『凍牌 コールドガール』まとめ

以上、志名坂高次さんの漫画『凍牌 コールドガール』の感想・レビューでした。

新世代を迎えた『凍牌』の主人公となったアミナ。その正義とも悪とも形容しがたい独特の価値観に、新たなヒーローの誕生、そして面白みを感じます。

なお本作は『凍牌』シリーズを未読でも楽しめると思うのですが、もちろん既刊を読んでおくとより楽しめるのは言うまでもなし。

ですがシリーズはスピンオフをのぞいても12+16+10=38巻あるので、ちょっとハードルが高いかもしれません。

その場合はシリーズ最初の『凍牌-裏レート麻雀闘牌録-』1~3巻あたりを読んでおくのがオススメ

Kとアミナの出会い、そして漫画『凍牌』の雰囲気を掴むことができるでしょう。

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