漫画『凍牌~人柱篇~』―命を賭けた闇社会の麻雀デスマッチ

伝説の裏雀士を倒し、麻雀大会「竜鳳位戦」を制した少年雀士「氷のK」。休むまもなく高津組の代打ちとして、「名簿」を賭けた麻雀勝負に挑む。

しかしそれは点棒を失うたびに人の命が奪われる、恐怖の「人柱」マッチだった…!

志名坂高次さんの漫画『凍牌(とうはい)~人柱篇~』全16巻。前作『凍牌(とうはい)-裏レート麻雀闘牌録-』に続いて闇社会の過酷な賭け麻雀を描く、バイオレンス色強過ぎぃ!な麻雀漫画です

『凍牌~人柱篇~』感想・レビュー

あらすじ・概要

『凍牌~人柱篇~』は、ヤクザの代打ちとして非合法な闇麻雀に臨む高校生雀士「氷のK」の闘いを描く、シリーズの第二作。

前作ラストで麻雀大会「竜鳳位戦」に勝利したKは、日本の闇が記された「名簿」を賭け、その所有者・羽鳥と麻雀勝負をすることに。しかしそれは、点棒を失えば失うほど仲間、そして家族の命が奪われていく「人柱デスマッチ」

果たしてKは人命を守り、名簿を手に入れることができるのか…?…という狂気の麻雀勝負を皮切りに、東と西の暴力団抗争が絡んだ麻雀対決に、高津組の代打ちとして参戦するKの姿が描かれていきます。

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よりバイオレンスさを増した麻雀勝負

麻雀漫画としてはかなり凄惨な描写の多かった『凍牌(とうはい)-裏レート麻雀闘牌録-』。その流れを引き継ぐ『人柱編』では、冒頭の麻雀勝負から失点に応じて首が吊られる、といういきなりぶっ飛んだ展開

K側の「人質」となるのは幼馴染み・優のほか、初登場となるKの両親。Kとは何やら因縁のある両親に対し、彼が勝負の中で降す決断やいかに…?

冒頭の巻から非常に!陰惨な内容でとてもゲンナリします(笑)。が、これこそが『凍牌』の醍醐味。麻雀漫画らしからぬバイオレンス要素が、他の作品には無い独自の緊張感を演出。ページをめくるたびに心がビリビリ刺激を受けます。

ハイレート過ぎる狂った闘い

名簿をかけた人柱勝負は、ひとまず3巻まで。『人柱編』中盤では、東の高津組と西の山扇会、暴力団同士の勢力図を塗り替えんとする麻雀勝負へ突入。K、そして「竜鳳位戦」で負傷したライオン・堂嶋が復活。コンビを組んで山扇会の代打ちと対決していきます。

しかしK・堂嶋コンビが簡単に負けるわけがない!代打ちたちを次々と撃破!一方の山扇会も、東西の暴力団勢力図を大きく変える闘いに、おいそれと負けるわけにはいかない。若頭・叶はレートを吊り上げ、ついに1,000点1億円に!

…1,000点1億!つまりリーチをかけるだけで場に1億円を出す!という、おそらく史上最高レートの狂った麻雀。この緊迫感にヒリヒリする!こんな麻雀勝負が読めるのは『凍牌』だけ!(笑)

そして追い詰められた山扇会が新たな代打ちとして送り込んだのは、とても雀士とは思えない二人組なのですが、Kと堂嶋は意外な苦戦を強いられることに。そこには大きな「謎」があるのですが、それを解き明かしていくスリリングな過程にも面白みがあります。

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最終決戦の相手は…高津!

そして『人柱編』終盤では、巨大過ぎる力を持つ名簿をめぐり、高津組の上部組織・桜輪会内部で内輪もめが勃発。その争いの勝者となった組長・高津は、桜輪会二代目襲名に合わせて優勝賞金「百億円」を掛けたサバイバル麻雀大会を開催!

参加費も一億円とビッグなその大会、半荘一回ごとに4着の人間が実弾を込めた拳銃でロシアンルーレットをする、という狂った…いや、これぐらいやらないと『凍牌』じゃない!というもの。

その大会のラスボスは、「最強のヤクザ」であると同時に、K以上の運・実力を持つ雀士でもある組長・高津。この高津は前作~『人柱編』を通して圧倒的な存在感を放つ極道なのですが、彼を倒してKは自由を手に入れることができるのか?が大きな見どころ。

K以外にも山扇会・叶やライオン・堂嶋、流れの女雀士・アイなどが、それぞれの思惑を抱いて参加する麻雀大会。そこで迫真の、というか凄惨すぎるラストバトルが繰り広げられます。麻雀対決なのに、さも当たり前のように死人も出るなかで、さて生き残るのは…誰だ?

『凍牌~人柱篇~』まとめ

以上、志名坂高次さんの漫画『凍牌(とうはい)~人柱篇~』全16巻の感想・レビューでした。

ぶっちゃけ、麻雀漫画らしからぬ痛々しい表現もところどころにぶっ込まれてきて、はっきり言ってドン引きの一言(笑)。読み手を選ぶ漫画ではあります。が、「凍牌」でないと味わえない緊張感は、一度読み始めるとヤミツキ。点棒=命の取り合いに、打ち震えて下さい。

そして物語は最終章である『凍牌~ミナゴロシ篇~』へ…!

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