俺が堂嶋だ!麻雀漫画『凍牌』スピンオフ『牌王伝説ライオン』&『牌王血戦ライオン』

過酷にして凄惨な裏社会の闇麻雀を描く漫画『凍牌』シリーズ。そのサブキャラクター・堂嶋は、豪放磊落な雀風から「ライオン」の異名を取り、主人公「氷のK」をもしのぐ強烈な個性を放つ男。

麻雀漫画『牌王伝説 ライオン『『牌王血戦 ライオン』は、本編に収まりきらないその活躍を存分に堪能できる、『凍牌』のスピンオフ作品です。

作者は本編と同じく志名坂高次さんで、『牌王伝説 ライオン』全4巻・『牌王血戦 ライオン』全5巻で完結済み。

なお本編『凍牌』シリーズは秋田書店からの刊行ですが、『ライオン』シリーズは麻雀漫画に定評のある竹書房からの刊行となっています。

『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』感想・レビュー

概要

『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』は一匹狼の雀士・堂嶋を主人公とした、麻雀漫画『凍牌』のスピンオフ。『凍牌(とうはい)-裏レート麻雀闘牌録-』1巻でKと出会う堂嶋ですが、それ以前の麻雀バトルが描かれます。

実は「堂嶋」は本名ではなく、若い頃の彼と因縁を持つ雀士の名。その雀士が姿を消して以来「堂嶋」を名乗るようになった堂嶋が、オリジナルの堂嶋と再び勝負をするまでの物語(ややこしい)。

なお『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』と2つのタイトルがありますが、第一部・第二部的な内容で2つ合せて一つのストーリー。また『凍牌』からのキャラクターはほとんど出てこないので、『凍牌』を未読でも楽しめるでしょう。

破天荒過ぎる雀士・堂嶋

長身・金髪・チャラいスーツ、そして不敵な笑みが特徴的な雀士・堂嶋。その目的は、若き彼の右足の指全部を奪った男「堂嶋」と再び戦うこと。そのために堂嶋を名乗り、彼の情報を求めて高レートの麻雀にひたすら臨んでいきます。

そんな彼の最大の特徴は、その雀風。常に大物手を目指し、自分の気持ちに反するアガリは絶対にしない。場の「波」を捕らえ、普通の人間には成し得ない豪快な手を上がる。全てを喰らい尽くす「ライオン」の異名の所以です。

『凍牌』本編の主人公「氷のK」とは対極的なキャラクターとして登場した堂嶋ですが、『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』ではKがいない分、その破天荒ぶりが突出。迫力ある麻雀を見せてくれます。

と同時に本作では、シリアスな『凍牌』では見られない堂嶋のマヌケっぷりも頻出

『牌王伝説』第一話でフリーの雀荘に入った堂嶋が、オーラスで内ポケットの財布を確認したところ、入っていたのは「TVのリモコン」という大ボケに爆笑。コミカルな一面が随所で描かれます。

恐怖の麻雀バトル(ネタ色の強め)

闇社会の裏麻雀を描く『凍牌』では、指の一本や二本を失う麻雀は当たり前。『ライオン』でも同じく過酷な麻雀バトルが描かれますが、その内容は本編に比べていささかネタ色強め。 が、それがまた面白い!

序盤こそシリアスな麻雀勝負をする堂嶋ですが、なんだかんだあって結構な額の借金を背負うことに(笑)。そしてより高レートな麻雀を求め、その闘いは徐々にエスカレート

  • 優勝賞金3億の100時間耐久麻雀
  • 負けたら離島で飼育される運命となる「人間島」麻雀
  • 1000点失うごとに×10秒、サメのいる水槽に潜る「ビッグ・マウス」麻雀

など、『凍牌』本編では決して描けない、個性的(笑)な麻雀勝負が描かれていきます。

バカバカしい!バカバカしいんだけど、それを大真面目にやるのが『ライオン』の面白さ。命をかけた麻雀勝負に挑む堂嶋の姿から、目が離せません

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堂嶋は”堂嶋”を超えられるか?

そんな過酷な闘いを繰り返す堂嶋は、『牌王血戦 ライオン』でついに本家”堂嶋”に繋がる「サイバーロック社」へたどり着くことに。”堂嶋”を超えるためにさらに麻雀勝負を積み重ねますが、しかしその身体に「ある異変」が?

リミットを課せられた体で、文字通り命を賭けたギャンブル勝負に臨む堂嶋。目的を果たすのが先か?それとも命を失うのが先か?『牌王血戦 ライオン』で展開される麻雀勝負に手に汗握ること必至!

なお『ライオン』は前述の通り、『凍牌』シリーズを未読でも楽しめます。ですが『凍牌』の後期シリーズは『ライオン』からのキャラクターが多数登場するので、『ライオン』を読んでいないとわかりにくいところも。

『凍牌』シリーズを読む順番としては、

  • 凍牌-裏レート麻雀闘牌録-
  • 凍牌~人柱篇~
  • 牌王伝説 ライオン
  • 牌王血戦 ライオン
  • 凍牌~ミナゴロシ篇~

の順で読むと良いでしょう。

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『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』まとめ

以上、志名坂高次さんの『牌王伝説 ライオン』『牌王血戦 ライオン』感想・レビューでした。スピンオフ作品ですが、単体でも楽しめる麻雀漫画。ネタ要素強めながら、緊迫感のあるシリアス展開に引き込まれます。

そしてこの作品の最大の魅力は、「堂嶋」という強烈なキャラクターそのもの。剛毅あふれる姿や豪快過ぎるその雀風を見ているだけで、不思議な熱さが胸の内に湧き上がってきます。『凍牌』シリーズと合わせて楽しんでみてください。

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