電子書籍での読書は、スマホやタブレットの利用が一般的。ですが「Windows PC(パソコン)で電子書籍マンガを読みたい!」というPCユーザーも多いでしょう。
そんなWindowsで電子書籍読みたい派のための「Windows PC用アプリで電子書籍マンガを読む方法」です。
記事後半では、実際にインストールして使用感を確認した「電子書籍ストアのリーダーアプリ比較」も併せてご紹介します。
Windows PCで電子書籍を読む2種類の方法
Windows PCで電子書籍マンガを読む方法には、主に下記の2種類があります。
- ブラウザビューア…事前準備の必要が無いが、オンライン(ネット接続)が前提
- デスクトップアプリ…事前にPCへのインストールが必要だが、オフラインでも読める
本記事ではこのうち、「ストア配布のデスクトップアプリを利用した電子書籍読書の方法」についてまとめています。
「ブラウザビューア」を利用した読書方法については、下記記事をご覧ください。
Windows用・電子書籍リーダーアプリの特徴
各電子書籍ストアで配布されている、Windows用の電子書籍リーダーアプリの主な特徴です。
Windows用電子書籍アプリのメリット・デメリット
Windowsパソコンで電子書籍を読むひとつの方法が、各電子書籍ストアで配布されている「デスクトップアプリ」の利用です。
参考:【ブックライブ】配布のWindows用リーダーアプリ
参考:【DMMブックス】配布のWindows用リーダーアプリ
デスクトップアプリのメリットは、オフラインでも電子書籍が読めること。事前に電子書籍データをダウンロードしておけば、インターネットに繋がっていない時でも読書ができます。
ネット回線が遅い時や、モバイルルーターのデータ通信量を消費したくない時などにも役立ちます。
一方デスクトップアプリのデメリットは、事前にWindowsパソコンへのインストールが必要なこと。
アプリによってはインストールに時間がかかったり、PCの再起動を要求される場合があります。時間に余裕がある時にインストール作業をしておくと良いでしょう。
デスクトップアプリとブラウザビューアの比較
Windowsで電子書籍を読むもうひとつの方法が、各種ブラウザ(Chrome・FireFox・Safariなど)でストアにアクセス、そのまま読書ができる「ブラウザビューア」です。
例:【Kindle】のブラウザビューアでマンガを読む場合
ブラウザビューアのメリットは、「アプリのインストールなど事前準備の必要がない」「電子書籍データのダウンロードを待たずに本が読める」など。デメリットは「オフライン環境では電子書籍が読めない」ことです。
ではWindowsでは、デスクトップアプリとブラウザビューアのどちらで電子書籍を読むのが良いのか?
それぞれの特徴を簡単にまとめると、下記のようになります。
デスクトップアプリ | ブラウザビューア | |
---|---|---|
書籍データの読み込み | ダウンロード | ストリーミング |
事前準備 | インストールが必要 | 必要無し |
通信環境 | 書籍データをダウンロードしておけばオフラインでも読める | オンラインが前提 |
固定回線など通信環境が安定している場合は、事前準備のいらないブラウザビューアが簡単・便利です。
一方、「ノートパソコンで移動時に電子書籍漫画を読みたい」「オンラインとオフライン環境を行き来する」のような場合は、オフラインでも使えるデスクトップアプリの利用がオススメです。
なお下記の場合は、電子書籍の読書にパソコン用デスクトップアプリが必要となります。
- 読みたい電子書籍がブラウザビューアに対応していない時
- ストアがブラウザビューア機能を提供していない時
読みたい電子書籍漫画がどの環境に対応しているかは、各詳細ページの対応端末表記を確認すると良いでしょう。
例:【ブックライブ】の対応端末表記
例:【DMMブックス】の対応端末表記
電子書籍ストア別デスクトップアプリ比較
以下、実際にWindows PCにインストールして使用感を確認した、各電子書籍ストアのWindows用デスクトップアプリ比較です。
ブックライブ(BookLive!)
電子書籍ストア【ブックライブ(BookLive!)】では、Windows用の「BookLive!Reader」が提供されています。
ブックライブのWindows用アプリは、見やすいデザインの本棚、マウスホイール対応のスムーズなページ送り、自動再生機能など、読みやすさ・使いやすさが良好。
他の端末にインストールしたアプリとの「本棚の同期」、鍵付き本棚を設定する「本棚ロック」「本棚おそうじ・データ最適化」など、システム面で豊富なオプションが用意されているのも特徴です。
総合的に漫画の読みやすいリーダーアプリで個人的にも愛用。ほかブックライブは「ストアの使いやすさ」「漫画の読みやすさ」も優秀でオススメです。無料作品も多数用意されているので、一度ストアを覗いてみてください。
ebookjapan(イーブックジャパン)
電子書籍ストア【ebookjapan】では、Windows用のリーダーアプリが提供されています。
※ebookjapanのリーダーアプリはスクリーンショット不可のため、モニターを撮影した画面を掲載しています。
ebookjapanのWindows版アプリは、「背表紙本棚」モードでの書籍表示が特徴的(背表紙以外も選択可能)。書影をタップすると、「今すぐ読む」か「ダウンロード」かを選択できるのも便利です。
また画面を「虫眼鏡」でズームするのがユニークな操作感。オンにするとマウスカーソルが乗った部分のみが「虫眼鏡的に拡大」され、漫画のディテールを集中的に確認できます。
ほか「単ページ表示/見開き表示/2ステップ表示/3ステップ表示」や「全体表示/縦に合わせる/横に合わせる/任意倍率」など、閲覧環境に合わせて画面表示を変更できるオプションが用意されています。
DMMブックス
【DMMブックス】では、Windows用の「DMMブックスアプリ」で、「Win32bit版」「Win64bit版」の二種類が配布されています。
※DMMブックスのリーダーアプリはスクリーンショット不可のため、モニターを撮影した画面を掲載しています。
アプリの動作感は非常に良好、スムーズな動作で良い読み心地。ほか豊富なメニュー・ビューア設定が、DMMブックスアプリならではの特徴。他のアプリと較べてもかなり高機能です。
サムネイル表示からダイレクトに読みたいページに移動できたり、時計回り・反時計回りに画面が90度ずつ回転するボタンが実装されていたりと、他のアプリとはユニークで便利な機能が満載。快適かつ楽しい漫画読書ができます。
Kindle
Amazonの【Kindle電子書籍】では、Windows用アプリとして「Kindle for PC」が提供されています。
ユーザー数がとても多いKindle。Windows版も高性能…かと思いきや、書籍のダウンロードに非常に時間がかかる、マンガを読むと動作がもっさり、という印象。
特にマウスホイールによるページ送りの反応がもうひとつ。Kindleは全般的にアプリのアップデートを頻繁に行う印象なので、今後の改善に期待したいところです。
なおKindleはブラウザビューアでの読書はスムーズなので、マンガはそちらの利用がオススメです。
honto(ホント)
Amazonと同じく紙書籍の販売もある電子書籍ストア「honto(ホント)」。Windows用アプリ「hontoビューアプリ」が提供されています。
honto Windows用アプリは、サクサク読めて良好な読書感。「ページ一覧」でサムネイルを選び、読みたいページに移動できるのは、hontoアプリならではの操作感。
一方、マウスホイールが拡大縮小に割り当てられるなど、他のアプリに比べて若干独特な操作感も。特に使いにくいというわけではないので、この辺りは好みでしょうか。
楽天Kobo
楽天の電子書籍ストア「楽天Kobo」。Windows用アプリとして「楽天Koboデスクトップ」が提供されています。
楽天KoboのWindows用アプリは、マウスホイールでのページ送りで、スムーズな反応でマンガ読書が可能。また他のアプリではあまり無い、ダブルクリックでの拡大縮小に対応しています。
反面、特に目新しい機能や設定がなく、他のアプリに較べて若干の物足りなさが。
楽天Koboはブラウザビューアが無いので、パソコンでの電子書籍読書にはアプリを使うしかないのですが、もう少し面白い機能が付いていると良かったかも。
まとめ
以上、「Windows PC用アプリで電子書籍マンガを読む方法。ストア別アプリ比較など」でした。
個人的にはWindowsアプリでの漫画読書は、ブックライブ・ebookjapanに読みやすさ・使いやすさを感じます。無料漫画も多数提供されているので、ストアをチェックしてみてください。
記事中でご紹介した電子書籍ストアはこちら