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漫画『いけない!ルナ先生R』感想―帰ってきた!伝説のお色気コメディ

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ちょっとエッチな個人授業が帰ってきた!ズボラな少年のために、ルナ先生が文字通り「一肌脱いで」生活指導…?

いけない!ルナ先生R(1)

原作・上村純子さん+漫画・”ぼーかん”さんの『いけない!ルナ先生R』。昭和時代に連載、人気を博した「伝説のお色気漫画」が、なんと令和に大復活!

連載は講談社のWeb漫画メディア「コミックDAYS」。2024年3月現在、単行本1~3巻が刊行中。

『いけない!ルナ先生R』感想・レビュー

どんな話?主なあらすじ

女子大生&塾講師の葉月ルナは、父親が海外赴任中に日本に残る高校生・わたると同居することに。

しかしいざ一緒に暮らし始めると、何かとズボラで面倒くさがりなわたるの生活が気になりすぎる!

早くに亡くなったわたるの母親代わりに、何とかせねば…と決意するルナ先生。

「思春期の男の子が気になるもの=自分の体」を活用した「個人授業」で、わたるの日常を改善しようとするが…?

オリジナルは伝説のお色気漫画

オリジナルは本作にもクレジットされている上村純子さんの漫画『いけない!ルナ先生』全5巻。1986年~1988年に月刊少年マガジンにて連載されていた作品です。

いけない!ルナ先生(1) (週刊少年マガジンコミックス)

この漫画、いろんな意味で「伝説的」なのですが、その最大の特徴はやはりルナ先生とわたるの「過激な個人授業」。

わたるの健全な育成のために、自らの魅力的な肉体を惜しげもなく披露するルナ先生。その露出の多さと過剰なスキンシップが、非常に刺激的!

少年漫画なのでもちろん直接的な行為は無いのですが、当時のお色気漫画の中でも群を抜いてエッチな内容でした。

しかしその過激さが問題視され、講談社版の単行本は絶版に。のちに松文館から「成人指定」を受けて再出版された、というのも本作が「伝説的」な所以です。

※現在はオリジナルである講談社版が電子書籍で刊行、普通に楽しむことができます。

原作の風味を生かした良リメイク

そんな伝説的なお色気漫画をリメイクした『いけない!ルナ先生R』。わたるが中学生→高校生になった以外は、基本的な設定を踏襲。

いろいろ生活知識が不足しているわたるのために、ルナ先生が自身のナイスバディを利用して行う「個人授業」が毎回描かれます。

その記念すべき1話目は、オリジナルの第一話をオマージュした「お風呂編」

風呂嫌いなため、友達から臭いを指摘されたわたる。それを目撃したルナ先生、このままでは

わたるがどんどん不潔に→友達が減る→夢も希望もなくなる→孤独死してしまう!

と、オリジナルさながらの「ルナ先生理論」を展開。なんと一緒にお風呂に入って「体の洗い方」を指導!そこではイヤ~ンなハプニングが…?

いけない!ルナ先生R(2)

そのルナ先生の個人授業、時代もありオリジナルほどの過激さはありません。ですが一般漫画の矜持を守りつつも、ギリギリのラインを攻めていて(笑)好印象。

異なる絵柄ながら、読むうちに「あ、これは令和のルナ先生だわ…!」と思わせてくる。原作の風味を活かした良いリメイクになっていると感じます。

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「天然」風味のルナ先生が面白い

一方『いけない!ルナ先生R』には、『ルナ先生R』ならではの面白みも。それはオリジナルとはやや異なる味付けをされた「ルナ先生のキャラクター」。

原作ではひたすら真面目だったルナ先生。新作でも真面目ではあるのですが、そこに「天然ボケ」をプラス

いけない!ルナ先生R(3) (月マガ基地)

「お風呂編」では大事なところをなぜか「ヘチマスポンジ」で隠したり。「ワンちゃん編」ではわたるの犬嫌いを直すために、着ぐるみを着て犬になりきったり。

真面目を通り越してちょっとアホなことをしてしまうルナ先生。思わず「なんでやねん!」と突っ込みたくなる憎めないキャラクターが、何ともおバカで面白い!

原作ほどの過激さはありませんが、その分をコメディ風味でカバー。「新たなルナ先生像」が作り上げられ、奇妙な魅力のあるお色気コメディとなっています。

『いけない!ルナ先生R』まとめ

以上、原作・上村純子さん+漫画・”ぼーかん”さんの『いけない!ルナ先生R』の感想・レビューでした。

有名かつ特殊な原作ということもあって、序盤は「どこまでやるのか」を探っていた感もありますが、コメディ要素を強めて「らしさ」を確立した『ルナ先生R』。

成人向け作品もある作者”ぼーかん”さんの洗練された作画とも相まって、なかなかの読み応え。これからの「エッチな個人授業」にも期待が高まります。

それにしても令和の時代になんでリメイクしようとしたのか、不思議…!

いけない!ルナ先生R(1)

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