かつて少年誌には、ちょっとHなお色気マンガが多数掲載され、少年たちの心の友(笑)になっておりました。
時は流れて現在。そんな懐かしのお色気マンガの数々がなんと電子書籍化、復刻されて再び読めるように。
隠し場所に苦労したエッチな漫画も、電子書籍なら心配無用!というわけで以下、「電子書籍で読める、ちょっとHな懐かしのお色気マンガ」をご紹介。
少年誌掲載のHなお色気漫画
ハートキャッチいずみちゃん
講談社「月刊少年マガジン」に連載された、遠山光さんの「ハートキャッチいずみちゃん」全9巻。健康的なお色気が楽しめる有名作品。
スケベな男子・菊丸が、いずみちゃんやゲストヒロインたちのアレやコレやを拝もうとする、エッチなコメディ。今読み返すと、遠山光さんの絵のうまさ・女の子の可愛さが際立ちます。
「ハートキャッチいずみちゃん」初期は、いずみちゃんに「心が読める」という設定があったのですが、そのうち忘れられていったのも良い思い出。中盤から乳首描写が解禁されたという、ちょっと変わった作品でもあります。
「ハートキャッチいずみちゃん」は上記マガジンコミックス版の他に、「ハート・キャッチいずみちゃん 全部!」全2巻(復刊ドットコム)も電子書籍化されています。
「ハートキャッチいずみちゃん 全部!」は1冊約900ページの超ボリュームで、読み応えあり。マガジンコミックス版には収録されていないプラスαも収録されているので、今読むならばこちらがオススメ。
胸キュン刑事
「ハートキャッチいずみちゃん」と同じく、マガジン系列で連載された遠山光さんの「胸キュン刑事(デカ)」。当時テレビドラマ化もされました(メディアミックスだったらしい)。
犯人に近づくと胸の先っちょがピクピク反応する、新米女性刑事・皇(すめらぎ)くるみ。彼女の活躍を描く、ちょっとエッチなセクシーサスペンス。
その後、警察関連のH描写はだいぶ厳しくなったので、今だったらNGな内容も。時代の雰囲気を楽しめるお色気漫画です。
復刊ドットコムより刊行されている「胸キュン刑事 新装版+」も、電子書籍化されています。
こちらは各巻400ページの大ボリュームに加え、単行本未収録作品が各巻に1本ずつ収録されています。
いけない!ルナ先生
伝説的なお色気マンガ、上村純子さんの「いけない!ルナ先生」全5巻。
中学生男子・わたると二人暮らしの女子大生・ルナ先生が、何をやらせてもダメダメなわたるのために、体を張ったいけない授業をしちゃう、というお色気漫画。
全5巻内で登場する人物が、ルナ先生とわたるのほぼ二人だけ、というものすごく特殊な作品。「いろいろと出来ないわたる→(中略)→わたるが死んじゃう!」論法も有名です。
劇中でルナ先生はほとんど服を着ておらず、また接触も多い(というかメイン)なH漫画。ホントに少年誌で良く連載できましたね(笑)。女性作者によるお色気漫画、という点もユニークなポイント。
「いけない!ルナ先生」の前身である「あぶない!ルナ先生」全1巻も電子書籍で読めます。
同じく上村純子作品である「1+2=パラダイス」は、残念ながら未だ電書化されておらず。ファンとしては復刊・電書化が待たれるところ。
なお月刊少年マガジン2015年8月号に、後述の「Oh!透明人間」とのコラボ漫画「Oh!透明人間×いけない!ルナ先生」(作画:中西やすひろ・協力:上村純子)が、読切として掲載されています。
さすがに中身はだいぶマイルドになってます(笑)が、マガジンをともに賑わせた両作品のコラボ、貴重な漫画です。両先生のインタビューもあり。
やるっきゃ騎士
「やるっきゃないと」と読みます。みやすのんきさんの「やるっきゃ騎士」全11巻。
学園を支配する自治クラブの女会長と、破天荒な転校生男子が繰り広げるHな騒動。笑いあり、格闘あり、SFあり、の何でもありなお色気漫画。
これも今から振り返ると「無茶しやがって…」感がハンパないw。少年誌で限界ギリギリを攻めているお色気作品。
こういう作風が許されていたのも、今は亡き月刊少年ジャンプならでは。なお昔はジャンプコミックスでしたが、現在は「みやすのんきデジタル全集」として刊行されています。
みやすのんきさんは本作の後、活躍の舞台を青年誌に移動。「冒険してもいい頃」も大ヒットしています。
どっきんロリポップ
井沢まさみさんの「どっきんロリポップ」。かつてはコミックス4巻分でしたが、現在は「どっきんロリポップ 全部!」として全1巻で電子書籍化。「智子ときめきSHOCK!」~「どっきんロリポップ」の流れが楽しめます。
野良犬を助けた中学2年生の智子。実は野良犬は神様で(なんちゅう設定や)、お礼として智子に瞬間移動能力を授ける。が、瞬間移動は体だけで服は付いてこない!ということから巻き起こる騒動を描くコメディ。
とにかくヒロインがスッポンポンになりまくるんですが、スキンシップはほとんど無いので、ある意味健康的なお色気。ヒロインの年齢がアレですが、おおらかな時代の産物ということで(笑)。
2人におまかせ
バスケマンガ「DEARBOYS」で大人気の八神ひろきさんも、かつてはちょっとエッチなマンガを描いていました。「2人におまかせ」全4巻(オリジナルは全6巻)。
ロングヘアーのお嬢様と、ヤンキー風の金髪ショートがコンビを組んで事件を解決?するお色気コメディ。半端ないムチムチ感が素晴らしい。
「胸キュン刑事」と同じくこちらも婦警さんが主人公ということで、現在は色んな意味でアウトと思われ。
その気にさせてよ・Myマイ舞
少年誌系のエッチな漫画は講談社マガジン系の印象が強いですが、その昔の秋田書店チャンピオン系もかなり攻めてました。その中の一冊。山口譲司さんの「その気にさせてよ・Myマイ舞」全9巻。
アンダーヘアー(っぽい描写)を「もずく」と言い張る、チャレンジ精神あふれた漫画(笑)。それとなく行為を想起させるシーンも少年誌の範疇におさめ…られたかどうかは議論の余地がありますが、兎にも角にも非常に刺激的な作品です。
ちなみに作者の山口譲二さんは、現在も青年誌で大活躍中。息の長い漫画家さんです。
ハレンチ学園
「デビルマン」「マジンガーZ」など、バイオレンスなヒーローものを多数輩出されている永井豪さん。お色気ものが多いというのも作風の特徴で、その代表作の一つ「ハレンチ学園」全11巻が電子書籍化されています。
過激な表現でPTAも巻き込み、社会現象となったお色気漫画。連載があの「週刊少年ジャンプ」だった、というのもただ驚きしかない。ちなみに本作でスカートめくりが流行ったそう(※諸説あり)で、そんなの今じゃ考えられないですね(笑)。
なお永井豪さんの漫画は、主要な電子書籍ストアではebookjapan・コミックシーモアでの配信となっています。
けっこう仮面
「顔をかくして からだかくさず!」同じく永井豪さんの「けっこう仮面」全5巻。こちらは月刊少年ジャンプ連載の作品。
一枚一枚脱衣していくのはもどかしい!それならば最初から裸で登場する!という逆転の発想(笑)。ここまでしてくれると、羞恥心を超えて逆に清々しい…。同系列の漫画として「まぼろしパンティ」も電子書籍化されています。
まいっちんぐマチコ先生
アニメ化(!)もされた、これまた伝説的なお色気マンガ。えびはら武司さんの「まいっちんぐマチコ先生」。
ボディタッチやスカートめくりをされたマチコ先生が、「まいっちんぐ!」と恥ずかしそうに叫ぶ姿が印象的。
ちなみに作者のえびはら武司さんは、藤子不二雄先生のアシスタント出身。絵柄も良く見ると非常にポップで、良いコメディ感のある作風です。
「まいっちんぐマチコ先生」は全8巻のほか、後年に新作「まいっちんぐマチコ先生ブラックボックス」「まいっちんぐマチコ先生ピンクボックス」「まいっちんぐマチコ先生ホワイトボックス」が発表、それぞれ電子書籍化されています。
さらに「まいっちんぐマチコ先生 「お宝!」コレクション」全2巻も電子書籍で刊行中。マチコ先生の「写真集」(笑)が楽しめます。
Oh!透明人間
中西やすひろさんの「Oh!透明人間」全11巻。後年、続編も描かれた人気の作品です。この頃のお色気マンガは、講談社マガジン系の雑誌が群を抜いてすごかった気が。
イクラを食べて透明になる透くんが主人公の、エッチなコメディマンガ。中西やすひろさんは「Oh!透明人間」以外にも、多数のお色気マンガを輩出されていました。
オモチャのYoYoYo
山田こうすけさんの「オモチャのYoYoYo」全4巻。共学になった元女子高に入学した、ただ一人の男子生徒を襲う悲劇(?)。主人公のトミー(十三)はじめ、登場人物の名前がすべておもちゃメーカー由来、というのが面白いお色気マンガ。
ヒロインとして優等生タイプの忍と小悪魔的な美少女・彩の二人がいるのですが、彩ちゃんが挑発的にエロ可愛くて好きだったなぁ。山田こうすけさんは他にも「ためしたガール」などをチャンピオン誌で連載されていました。
オヤマ!菊之助
瀬口たかひろさんの「オヤマ!菊之助」。女子校に「女形(オヤマ)」の勉強に来た男子・菊之助が巻き起こすエッチな騒動が描かれます。
「大勢の女子の中でただ一人の男子」という設定をお色気方面に存分に活かした本作もチャンピオン掲載作らしく、ギリギリの描写を攻める際どさが魅力、通好みのマンガでした(笑)。全25巻というロングランぶりからも、人気作であったことが窺えます。
ミラクル・ランジェリー
残念ながら2014年に急逝された漫画家・帯ひろ志さんの「ミラクル・ランジェリー」全4巻。ちょっとエッチで可愛らしさあふれるSFコメディです。
設定上、全編に渡ってヒロインたちがほぼ下着姿である本作。帯ひろ志さんの作画は若干の昭和感がありながらも、洗練された上手さを感じます。なお本作も少年誌の限界ギリギリ…いや、あえて語るまい。
ロボッ太くん
とりいかずよしさんの「ロボッ太くん」。いろいろと表現がゆるかった頃のコロコロコミック掲載作品。現在は復刻版全2巻が電子書籍で読めます。
当初はお下品なギャグがメインでしたが、徐々にお色気路線へ。エッチな必殺技で当時のコロコロ読者の心を虜にした「リカちゃんウーマン」が登場するのは2巻から。
おじゃまユーレイくん
よしかわ進さんの「おじゃまユーレイくん」全3巻。上記紹介の「ロボッ太くん」と同じくコロコロコミックに連載されていた作品。これ、小学館のてんとう虫コミックスから電子化されてるのがスゴイね(笑)。
不慮の事故で死んでしまった少年が浮遊霊となり、同級生の女の子に取り憑いたりしてエッチな騒動を繰り広げる、というストーリー。絵柄がちょっと永井豪っぽいのは、作者がアシスタントだったから。今見ると、予想外にクオリティが高いのに驚きます。
いずみちゃんグラフィティー
これは紹介しているマンガの中でもかなり年代物。金井たつおさんの「いずみちゃんグラフィティー」全3巻。
金井たつおさんの描く女の子って、不思議な色気があるんですよね。内容的にめっちゃエロいというわけでは無いんですが、妙に煽情的というか。ちなみに絵柄は本宮ひろ志さんの系譜です。
まっどエンジェル
剣亜美と百合園みお、二人のミニスカ婦警が活躍するチャンピオン誌連載のお色気マンガ「まっどエンジェル」。
作者・飛鳥弓樹さん描く女の子がカワイイのはもちろん、バイクや車・戦闘機などモーター・メカ描写も一見の価値あり。しかしお色気作品って、なぜ婦警ものが多いんだろうか…?
「まっどエンジェル」の電子書籍版は、「Renta!(レンタ)」「
まんが王国」で配信されています。
番外編
青年誌掲載の漫画ですが、お色気つながりで懐かしの作品をご紹介します。
ANGEL
遊人さんの「ANGEL」。小学館ヤングサンデー誌で連載され、いろいろと話題を振りまいた作品。電子書籍で合本版として復活しました(合本版以外のバージョンも刊行されています)。
カワイイ美少女描写に定評のある遊人さん。その中でも特に女の子がカワイイ時期の作品であり、また一般青年誌連載としてはかなりハードなエロ描写が非常に印象的。読んでおいて損のない漫画です。
校内写生
同じく遊人さんの「校内写生」。カワイイ女の子たちの身に起こるエッチな出来事を一話完結形式で描くオムニバス・ストーリー。こちらも合本版として一冊にまとまったものが電子書籍で読めます。
絵柄は若干古めのものもありますが、遊人さんの絵柄が劇画タッチから「ANGEL」寄りになっていくまでの変遷が見て取れるのが面白い。そんな玉石混交な作画の中に、キラリと光るエッチな漫画が含まれているのが侮れないところ。
電子書籍アプリ「鍵付き本棚」が便利
ここまでご紹介した漫画は電子書籍なので、特に隠し場所を探す必要はありません。
ですが万が一ほかの人に見られたらイヤ!という場合は、電子書籍アプリの「鍵付き本棚」が便利。指定した本棚をロックすることで、イヤンなお色気漫画を隠すことができます。
鍵付き本棚機能は、下記のような電子書籍ストアで提供されています。
一般漫画はKindleで、その他のストアでちょっとエッチな漫画を…といった使い方もアリ。鍵付き本棚については、下記記事で詳しくご紹介しています。

まとめ
以上、「電子書籍で読める!少年誌の懐かしお色気マンガ【ちょっとH】」でした。懐かしのあのマンガをパソコンで、スマホで、また楽しんでください。
なお本記事では「少年向けのお色気漫画」をご紹介しましたが、本格的にエッチな漫画を読みたい方には【DMMブックス】(FANZA)がオススメ。
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