漫画『言葉の獣』1巻ショート・レビュー

鯨庭(くじらば)さんの漫画『言葉の獣』1巻のショート・レビュー。

詩・文章表現が好きな女子高生・薬研(やっけん)と、強い共感覚により言葉を「獣」の形で捉えることのできる同級生・東雲(しののめ)。

教室で出会った二人は、東雲のイメージする世界「言葉の生息地」に入り、「この世でいちばん美しい『言葉の獣』」を探す冒険を開始する―。

…と文章で書いても全く伝わらないと思うので(スマン)、詳しくは電書の試し読みか、Web漫画メディア・トーチの連載をご覧いただきたい。

トーチweb 言葉の獣
言葉の獣の作品詳細ページです。「トーチ」はリイド社が運営するwebサイト上にある辺境の観光地です。「トーチ」のプロジェクトは『オルタナティヴな表現』と『自分たちの老後への道筋』を探し、光をあてる(発信する)ことを目的に始まりました。
初回ログイン限定!最大3000円お得になるクーポン配布中【ebookjapan公式

かくして二人は都度現実を離れ、イメージの世界で「言葉の獣」を探すのだが、そこで描かれる幻想的な空間や、東雲の想像する架空生物的な「獣」の姿がとてもユニーク。独創的な世界観に引き込まれる。

その世界で「言葉を視覚化」した「獣」に出会い、その本質を探り、また言葉として定義・記録していく二人の様子が描かれていく『言葉の獣』。ビジュアルとワードの両面から物語にアプローチし、それを「漫画」として説得力のあるものにしていく、作者の表現力がスゴイ。

そのスゴさを端的に味わえるのが、4話で描かれる詩の朗読シーン。小学生時分の東雲が授業で谷川俊太郎の一編を訥々と読み上げるのだが、イメージを伴って描きあげられる「詩の世界」が圧倒的。これは深い…!

という感じで彼女たちとともに「言葉の獣」を探し求める物語。この先、彼女たちがどのような冒険を見せてくれるのか、興味が尽きない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました