オカルト・ホラー漫画漫画感想・レビュー

漫画『怪異界』レビュー:薄幸OLと伝説の妖怪が「怪異」に出会うホラー・ドラマ

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不幸続きの派遣OLが、キャンプ場で出会った「何か」。それは人か?猿か?それとも―。

民俗学や都市伝説をベースに、リアルな筆致で「魔」を描き出すオカルト・ホラー漫画。宮尾行巳さんの『怪異界(かいいかい)』レビューです。

怪異界 1

連載は日本文芸社の漫画アプリ「マンガTOP」。2024年3月現在、単行本1~2巻が刊行中。以下、『怪異界』の主なあらすじや見どころなどをご紹介します。

『怪異界』レビュー

どんな話?主なあらすじ

派遣切りにあい、人生に絶望したOL・稲生玲(いのう・れい)は、ひとり「攫猿山(かくえんざん)」のキャンプ場を訪れる。

猿型の山神にして人食い妖怪「山客(さんきゃく)サマ」伝説のあるその場所。玲は「猿のような異形」に襲われそうになるが、そこをオカルトライター風の男に助けられる。

しかしその男もまた「人ならざる雰囲気」を放ち、やがて姿を消してしまう。一人になった玲はテントの設営地にたどり着くが、果たしてそこは山客サマのエサ場だった…!

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何者でもない「何か」との出会い

さて玲は妖怪の食料となってしまうのか…?

というピンチを救ったのは、突如消えた「あの男」。異形の姿へと変貌し、山客サマを喰らってゆく!

その正体は「ヌエ(鵺)」。猿の頭・狸の胴・虎の手足・蛇の尾、そして腹部に巨大な口を持つ、伝説の妖怪。

怪異界 1

↑1巻カバー、主人公・玲の横で恐ろしい姿を見せるのが、そのヌエ。

自身を「何者でもない”何か”」と語り、「こっちの世界に関わるな」と恐ろしい形相で玲を山から遠ざける…。

二人のコミカルなやり取りが面白い!

そんな恐怖の一夜を過ごし街へと戻った玲は、しかし意外な形でヌエと再会

なんとヌエの方から玲の部屋へ転がりこんできた!(しかも素っ裸でw)あんた、「こっちの世界に関わるな」言うてたやん!(笑)

そのヌエの目的は、「”なにか”から”何者か”になる」こと。よく理解できない玲だったが、先立つものの無い彼女。すったもんだあって、ヌエと共に「怪異の解決屋」として活動するように

その過程で描かれる、玲とヌエのすっとぼけたコミュニケーションが、ホラー漫画らしからぬコミカルさで奇妙に面白い!

幸薄そうな雰囲気ながらも意外にバイタリティのある玲と、マッチョな見た目で妙に人間臭いヌエ(バナナ好き)。ツッコミどころ満載な二人のやり取りに、思わず笑いがこぼれます。

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オカルト・ホラーとしてもしっかり怖い

しかし『怪異界』はオカルト・ホラー漫画。というわけで怖いところはしっかり怖い!

『五佰年BOX』『アンダープリズン』などの過去作でも発揮された、作者・宮尾行巳さんのリアルな筆致

そこから生み出される怪異・怪奇現象の数々にはきっちり「恐怖」が織り込まれ、なかなかの怖さ。

アンダープリズン 1

扱われるオカルトネタも、民俗的怪異現象から「一人かくれんぼ」のような近代都市伝説まで幅広く、チョイスもユニーク。満足のホラー感があります。

さてかくしてコンビを組んだ玲とヌエですが、どのような怪異に出会っていくのか?そこに「玲の秘められた過去」も絡んできたりして、今後の展開が気になるところです。

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『怪異界』まとめ

以上、宮尾行巳さんの漫画『怪異界』のレビューでした。

ガチガチのオカルト・ホラーかと思いきや、随所に織り込まれたコメディ要素が絶妙なバランスを形成。良い意味で意外な読み心地・満足感のあるホラー・ドラマです。

リアルな作画ながらホラー描写も程よくマイルド(※個人的感想)で、「怖すぎるのはちょっと…」という方にもオススメ。玲とヌエのこれからの「恐怖の冒険」に期待!

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