漫画『どすこいスピリチュアル』ライターが取材先で仕入れた実話系ホラー!

ライターが行く先々でなぜか!仕入れてしまう怖いネタ。

そんな恐怖話の数々をコミカライズしたのが、漫画『どすこいスピリチュアル』シリーズ。ちょっとコミカルでほんのり怖い、実話系ホラー・オムニバスです。

原案はライターのTANAKAさん、漫画は小林薫さん。2021年12月現在、シリーズ巻が4冊刊行されています。

漫画『どすこいスピリチュアル』感想・レビュー

『どすこいスピリチュアル』概要

漫画『どすこいスピリチュアル』は、大都社/少年画報社の雑誌『実際にあった怖い話』連載のオカルト・ホラー漫画。

記事作成現在、単行本は

の4冊が刊行されています。

漫画担当の小林薫さんは、オカルト・ホラー漫画『強制除霊師・斎』など、多数のホラー・実話系コミックを描かれている漫画家さん。

『どすこいスピリチュアル』はホラー漫画ということでその雰囲気を持ちつつも、若干コミカルな要素も描かれています。

なぜか「怖い話」に遭遇するライター

物語の主体は、ライター・タナカ(TANAKA)さん。何でも書く「雑食系ライター」なのですが、取材先でなぜか!オカルト系の恐怖話を仕入れてしまう、という特技が(笑)。

その時に聞いた話や、関連して彼女が体験した恐怖などが、比較的ソフトなタッチで笑いを絡めて描かれていきます。

なおタイトルの『どすこい』は、タナカさんの事務所兼自宅が両国にあること、また原案のタナカさん・作画の小林さん・編集さんの3人がややふくよかな「どすこい体型」であること(笑)に由来。

また『スピリチュアル』は開運系ではなく、「心霊的」なニュアンス。基本的には「実話系ホラー漫画」という理解で大丈夫です。

ちょっと笑えてじんわり怖い恐怖話

「雑食系ライター」である主人公タナカさんが仕入れた話は、

  • 質屋で買った指輪を身につけてから、体調の優れない女性。ふと鏡を見ると…(『馴染みの質屋』)
  • 田舎の新築日本家屋を借りた若夫婦。しかしその間取りに違和感が。「大工しか知らない」という隠しスペースを開いてみると…(『呪詛の家』)
  • エステサロンに来た「真っ黒い」客。施術をしたエステティシャンは必ず体調不良に…(『黒い人』)

など、バラエティに富んだもの。そしてそのどれもがしっかり怖い!

…のですが、タナカさんのほがらかな見た目もあって(笑)、ちょっと和むオチが付く。

ホラー漫画でありながら非常に親しみやすいのが、『どすこいスピリチュアル』の特徴。

まあ中には「それは体験者の思い込みでは…?」みたいなのもあったりするのですが、そこはご愛嬌。

基本は「こんな怖い話がホントにあった!」というよりは「こんな話もあったかもしれない…」的なスタンスで、それが丁度よい感じの恐怖感となっています。

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時折ぶっ込まれる「ホンモノ」ホラーが恐ろしい!

そんな気楽~に楽しめる恐怖話の数々。しかしその中に、時折心底怖い「ホンモノ」がぶっ込まれてくるから侮れない。

  • 大学病院にセールスに来た、外国の人体模型ブローカー。その精巧さの秘密は…?(『人体模型の闇』)
  • タナカさんが仕入れたとびっきりの恐怖話。しかしそれを記事にしようとすると、不可思議な出来事が…(『書くな!』)

など、読むと思わず「ヒッ!」と声が出てしまうような話が。

他にも、

  • 母子家庭で母も働いていなかったのに、なぜか裕福だった男性。その秘密とは―(『運命のふたご』)

など都市伝説感あふれる話や、「実は人間が怖い」的な話も登場。心霊系だけではない、幅広い方面の恐怖を味あわせてくれます

そして話の終わりに必ず付く「タナカさんの自虐」というオチ(笑)。

社会の闇を見たあとに、きっちり現実に引き戻してくれる安心設計が、精神的に優しいオカルト・ホラー漫画。怖い話が苦手な人でも楽しめるのでは(多分)。

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『どすこいスピリチュアル』まとめ

以上、TANAKAさん・小林薫さんのオカルト・ホラー漫画『どすこいスピリチュアル』シリーズの感想・レビューでした。

良い意味でライトな、しかしリアル感のある実話系ホラー・オムニバス

ちょっと笑えるタイトルですが、充実の恐怖を味あわせてくれます。どすこい!

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