「ワンナイト・モーニング」―一夜明けのご飯と恋の行方描くショート・ストーリー

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気になっていたあの娘と、割り切った関係のセフレと、久しぶりに再会した幼馴染と過ごしたワンナイト。明けた朝に食べるモーニングの味は…?

奥山ケニチさんの「ワンナイト・モーニング」。ちょっとエッチでハートフルな男女の一夜と朝ごはんを描くショート・ストーリーが詰まっています。単行本は1~2巻が刊行中。

「ワンナイト・モーニング」レビュー

概要

各話は、基本一話完結のショート・ストーリー。同級生、バイトの同僚、偶然であった男女など、カップルの過ごすワンナイトをメインに物語が展開されます。

…というのはよくあるパターン。ですが一夜のあとに二人が食事をするシーンが必ず挟まれるのが、「ワンナイト・モーニング」の大きな特徴。性欲と食欲がワンセットになった、ちょっと大人のラブコメが描かれます。

ワンナイト・モーニング (ヤングキングコミックス)奥山ケニチ:少年画報社

様々なカップルの一夜と朝ごはん

ボーイッシュだったのに、大学生になってどんどん女子っぽくなっていく同級生にドキドキする大学生(MENU1:タマゴサンド)。セックスのあとにそばを食うのが習慣になっているセフレカップルに、関係解消の時が…(MENU2:そば)。進路に悩む学生と、元・アイドルの幼馴染の再会(MENU6:カップラーメン)。

顔見知りだったり偶然出会ったり訳ありだったり、様々なシチュエーションにいる男女が、夜に何だかい~い雰囲気になって、しちゃったりしちゃわなかったり。あ、この二人、もうちょっとで一線超えちゃいそう…!という展開に、思わずドキドキ。

不思議な幸福感

そしてそれぞれの微妙な関係と、それぞれが迎える顛末。等身大の登場人物たちにも、ついつい感情移入してしまい、心に残る何だか心地よいふんわり感が絶妙。ウマイです。少しせつない結末もあったりするのですが、それもまた趣きがあって良し。

「ワンナイト・モーニング」の各話を読むと、何だか妙に気持ちが満たされるんですが、それは何故か?と考えると、答えは多分、ワンナイトのあとの「モーニング」。

主人公たちがご飯を食べている様子を見ていると、なんか満ち足りてくるんですよね。せつない話のあとでも、ちょっとほっこり。ハッピーな話だと、より幸福感が気持ちの中に湧き上がってくる。男と女のドロドロ感も不思議に浄化される感じで、この読後感は新しい!クセになります。

続きが気になるシリーズ作品

「ワンナイト・モーニング」全体を通して描かれる、シリーズ作品もおもしろい。特に1巻収録「MENU2:そば」から登場する、堀田くんと三津目さんの話が好み。割り切った関係だったはずの二人が、三津目さんの帰省を機にお別れすることに…というお話。

これは一話で完結しているのですが、なんとその続きが2巻に!関係の始まり、そしてその後の二人の様子が綴られます。堀田くん+三津目さんのほかにも、いくつか続きものがあり。再登場したカップルのエピソードに思わずニヤニヤ。

この「ワンナイト・モーニング」、実は単行本1巻で完結の漫画。そのため、1巻には「1」という表記がありません。しかしSNSを中心に話題になり見事、連載の再会が決定!2巻の発売となりました。

というわけでそのおもしろさは折り紙付き。さらに2巻巻末を見ると、「3巻につづく」との記載があり。さらなるニヤニヤ+ほっこりエピソードが楽しめそうです。

まとめ

以上、奥山ケニチさんの「ワンナイト・モーニング」のレビューでした。ちょっとエッチでハートフルな恋愛ショート・ストーリー。パートナーがいる人にもいない人にもオススメ。幸せな恋愛をしてみたい、もしくはワンナイトを…(笑)と思わずにはいられない作品です。

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