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漫画『ワンナイト・モーニング』―「性欲+食欲」のちょっとエッチなラブコメ

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気になっていたあの娘と、割り切った関係のセフレと、久しぶりに再会した幼馴染と過ごしたワンナイト。

明けた朝に食べるモーニングの味は…?

ワンナイト・モーニング(6) (ヤングキングコミックス)

奥山ケニチさんの漫画『ワンナイト・モーニング』。ちょっとエッチな男女の一夜その後の朝ごはんを描く、ハートフルなショート・ストーリー集です。2023年12月現在、コミックス1~10巻が刊行中。

『ワンナイト・モーニング』感想・レビュー

概要

基本一話完結の各話。同級生、バイトの同僚、偶然であった男女など、カップルの過ごすワンナイトが描かれます。

…というのは、恋愛漫画やエッチな漫画によくあるパターン。ですが一夜のあとに二人が食事をするシーンが必ず挟まれるのが、『ワンナイト・モーニング』の大きな特徴。

時にハッピー、時に甘酸っぱい、性欲と食欲がワンセットになったちょっと大人のラブコメです。

様々なカップルのワンナイト

ボーイッシュだったのに、大学生になってどんどん女子っぽくなっていく同級生。彼女にドキドキする男子は…?(1巻MENU1:タマゴサンド)。

セックスのあとに”そば”を食べるのが習慣のセフレカップル。その関係が終わりを迎える時が…(1巻MENU2:そば)。

進路に悩む学生と、元・アイドルの幼馴染が再会。カラオケ店で二人きりになって…(1巻MENU6:カップラーメン)。

ワンナイト・モーニング(2) (ヤングキングコミックス)

顔見知りだったり偶然出会ったり訳ありだったり、様々なシチュエーションにいる男女。夜に何だか「いい感じ」になって、しちゃったりしちゃわなかったりする『ワンナイト・モーニング』各話。

あ、この二人、もうちょっとで一線超えちゃいそう…!という展開にドキドキ。ちょっとエッチな雰囲気に思わずニヤついてしまいます。

一夜明けの朝ごはん。その味は…

そんなカップルが過ごす濃密なワンナイト。しかしそのシチュエーションは様々。

ようやく成就した幸せな恋もあれば、思いが叶わず玉砕したり、また勢いでエッチしちゃったけど冷静になったら…、など「あるある」なパターンが

ワンナイト・モーニング(8) (ヤングキングコミックス)

そのワンナイトの後の空気を優しく包み込むのが、朝ごはん。それは「思い出の味」だったり、手作りの一品だったり、はたまたファーストフードだったり。

その時々の状況で、「普通の食べ物」が「特別なもの」に見えてくるから不思議

特に感情移入してしまうのは、フラれた後に食べるモーニング。なんだかしょっぱい涙の味がするようで…。

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不思議な幸福感のあるストーリー

それぞれの微妙な関係と、それぞれが迎える愛の顛末。

等身大の登場人物たちに共感して、心地よいふんわり感が心に残る絶妙なストーリー群。少しせつない結末もあったりするのですが、それもまた趣きがあって良し。

そんな『ワンナイト・モーニング』の各話を読むと、何だか妙に気持ちが満たされる。それは何故か?

ワンナイト・モーニング(4) (ヤングキングコミックス)

答えは多分、ワンナイトのあとの「モーニング」。お腹が満たされると、せつない話のあとでもちょっとほっこり。ハッピーな話だと、より幸福感が気持ちの中に湧き上がってくる。

男と女のドロドロ感も不思議に浄化される感じで、この読後感は新しい!『ワンナイト・モーニング』ならではのラブコメ感が、不思議な感覚を心に残していきます。

まとめ:シリーズ作品も面白い!

以上、奥山ケニチさんのちょっとエッチでハートフルな恋愛ショート・ストーリー『ワンナイト・モーニング』感想・レビューでした。

なお『ワンナイト・モーニング』、本来は1巻完結予定だったものが、好評により連載継続、巻を重ねてきた漫画。その中で新たな魅力を生み出したのが、全体を通して描かれるシリーズ作品

巻をまたいでいくつかのカップルが再登場、読めば読むほど登場人物たちに愛着が湧いてきます。「続編エピソード」でほっこり、良い「大人のラブコメ感」を楽しんでください。

ワンナイト・モーニング (ヤングキングコミックス)

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