漫画家・樹村（きむら）みのりさん。1964年のデビュー以来、少女の繊細な心情・女性たちの複雑な人間模様や、海外を舞台にした社会派のドラマなど、読切漫画やシリーズ作品を多数発表されています。
その作品の多くは現在、電子書籍で読むことができるのですが、「各単行本にどのタイトルが収録されているのか」が分かりにくい状態。
そこで本記事では、樹村みのりさんの電子書籍に収録のタイトルをまとめてみました。単行本購入の参考にどうぞ。
単行本収録のタイトルリスト
樹村みのりさんの電子書籍漫画は、主に電子書籍レーベル・ビーグリーより刊行。Kindle・ブックライブなど各電子書籍ストアで配信されています。
下記ではビーグリー刊行の単行本に収録のタイトルをご紹介。また2000年代以降に発表、朝日新聞出版から刊行された単行本の一部も、あわせて記載しています。
なお電子書籍ストア「ebokjapan」では、収録形式の異なる独自？の単行本が配信されているのですが、その詳細については記事後半で。
（タイトル内に※印があるものは、複数の単行本で重複収録されている作品です。）
カッコーの娘たち
『カッコーの娘たち』『40-0（フォーティ♡ラブ）』『海の宝石』『ニィおじちゃんの優雅な「苦笑」』『わたしの宇宙人※』
親の事情で別れて親戚に引き取られ、それぞれ成長していく三姉妹を描いた『カッコーの娘たち』。ここに登場する次女・ビリーがとても印象的。樹村みのりさんの描く女性は、笑顔の中にどこか憂いのある人物が多いのですが、その特徴が良くあらわれているキャラクターです。
ジョーンBの夏
『ジョーンBの夏』『夜の少年』『水子の祭り』
山奥の病院、その小ホールの壁に「絵」を描くことを依頼された女性。何もない真っ白い壁に向き合いながら、傷ついた心を癒やしていく『水子の祭り』。ほか、女性たちが不思議な体験を通して、自身の内面を見つめ向き合っていく3作を収録。
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歪んだ鏡
『歪んだ鏡』『ルイ子さんのメガネ』『無花果の木』『冬の旅』『ジョニ・ミッチェルに会った夜の私的な夢』
悪い子
『悪い子』『Kの世界』『晴れの日雨の日曇りの日』『犬・けん・ケン物語（全3話）』
あざみの花
『あざみの花（全3話）』『かけ足東ヨーロッパ』『マルタとリーザ（全3話）』
星に住む人びと
『ローマのモザイク』『早春』『姉さん』『水の町』『わたしたちの始まり』『星に住む人びと』
菜の花畑のむこうとこちら
『菜の花』『菜の花畑のこちら側（全3話）』『菜の花畑のむこうとこちら※』『菜の花畑は夜もすがら※』『菜の花畑は満員御礼※』
母親の娘たち
『1.上野舞子』『2.水島麻子』『3.グレート・マザー（太母）』『4.母なるものを求めて』『5.新たな展開』『6.パンドラの箱』
フライト
『Flight（飛行）』『砂漠の王さま』『ピューグルムン』『夢の枝えだ』『夏の一日』
ふたりが出会えば
『わたしの宇宙人※』『結婚したい女』『ふたりが出会えば』『直美さんが行く！』『前略同居人サマ』『クリーム・ソーダ物語』『菜の花畑のむこうとこちら※』『菜の花畑は夜もすがら※』『菜の花畑は満員御礼※』
雨・樹村みのり初期短編集
『雨』『トミィ』『風船』『トンネル』『にんじん』『まもる君が死んだ』『こうふくな話』『翼のない鳥』
見送りの後で
『見送りの後で』『星に住む人びと※』『風のささやき』『また明日、ネ』『柿の木のある風景』
※本単行本は朝日新聞出版より刊行。『星に住む人びと』は、単行本『星に住む人びと』に収録されている同名タイトルのリメイク版。
ebookjapan版について
以上はKindle・ブックライブほかで配信のビーグリー版に関するものですが、ほかebookjapan（イーブックジャパン）でも、樹村みのりさんの電子書籍が配信されています。
ですがebookjapan版（発行元は不明）は形式が異なるようで、同名タイトルでも収録作・価格が異なっています。
例えば『カッコーの娘たち』はビーグリー版の収録タイトルが
であるのに対し、ebookjapan版は
となっています。
また『海辺のカイン』『ローズバッド・ロージー』など、他のストアでは配信されていない作品もあります。
このようにebookjapanでは、他ストアと異なる体系で樹村みのり作品を配信しています。どちらが良いか？はお好みで…。
【ebookjapanイーブックジャパン】
まとめ
以上、樹村みのりさんの電子書籍単行本に収録のタイトルリストでした。
その作品の多くは2000年以前に発表されたものですが、柔らかな線と丁寧な物語運び、そして繊細な人間ドラマは、今読むと懐かしさとともに、不思議な新鮮さを感じます。短編が多いので、樹村みのりさんの漫画を未読の方も、気になった作品に触れてみてください。
なお本記事掲載の単行本は、「電子書籍の試し読みで収録タイトルがわからないもの」です。ご紹介した以外にも『愛ちゃんを捜して』（朝日新聞出版）などが刊行中。詳しくは各電子書籍ストアの著者ページなどからご確認ください。
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