ボードゲーム(テーブルゲーム)「海底探検」を購入・プレイしてみました。
発売は、ボードゲーム・デジタルゲームを数多くリリースしている「オインクゲームズ」。ユニークなデザインセンスが光るゲームメーカーです。
最近、オインクゲームズさんのデザインに関するこの記事を読んで俄然興味が湧き、ついにこの「海底探検」を手にしました。
以下、ボードゲーム「海底探検」の概要と、実際にプレイしてのレビューです。
海底探検の概要
ボードゲーム「海底探検」の概要です。
- 2~6人用
- 1ゲームのプレイ時間は約30分
- 対象年齢は8歳以上
- 実売価格は2000円強
友だち・ファミリーなど手頃な人数で、1プレイ30分程度で遊べる手軽なボードゲームです。
「海底探検」の外観はこんな感じ。左は大きさ比較用の某目薬です。意外とコンパクトなことがお分かりいただけるでしょう。
海底探検の中身
続いて「海底探検」の内容物です。
- 遊び方説明書×4
- 特殊ダイス2個
- 探検家コマ6個
- 遺跡チップ32枚(4種×8枚+ブランクチップ16枚)
- 潜水艦ボード1枚
- 空気マーカー1個
遊び方説明書は日本語の他、英語・フランス語・ドイツ語の計4枚が同梱。テーブルゲーム・ボードゲームの盛んな国をターゲットにしているのでしょう。
各パーツはとても洗練されたデザイン。ユニバーサルデザインを意識して作られています。
またパッと見てわかる「海底探検」の長所が、「カードゲームではない」こと。カードは傷んでくるとマーキングになって、ゲームがしにくくなります。ですが「海底探検」のような形式ならばパーツが傷みにくく、末永く遊べます。
潜水艦ボード。左上に載っているのが空気マーカー。ゲームの進行を司ります。
遺跡チップ。各チップの裏面には数字が記載されています。
- レベル1:0~3点
- レベル2:4~7点
- レベル3:8~11点
- レベル4:12~15点
点数の内訳は上記の通りで、各点数は2枚ずつ存在しています。
特殊ダイス。一見普通の6面ダイスに見えますが、1~3までの数字しかありません。ゲーム中では2個同時に振るので、2~6までの数字が出るわけですね。
海底探検の遊び方
「海底探検」の遊び方について、ざっくりと説明を。
ゲームの主な目的は「海底の財宝を持ち帰る」こと。各プレイヤーは1ターンに、
- 空気を減らす
- 引き返すかどうかを宣言する
- サイコロを振ってコマを進める
- 探索
の4つをこなします。
空気は自分の持っている「遺跡チップ」の数だけ減らします。持っていなければ減らしません。空気は全プレイヤー共用です。
引き返す宣言は1ラウンドで1回だけ。
サイコロを振って出た数だけ進めますが、遺跡チップを持っている枚数分、進む数を減らします。例えば遺跡チップを2枚持っている状態で「3」が出れば、進める数は「1」です。
探索は止まった場所で行います。「何もしない」または「遺跡チップを拾う」を選択。遺跡チップを拾った場合は、ブランクチップと入れ替えます。
全員が潜水艦に戻るか、空気がゼロになった時点でラウンド終了。
潜水艦まで帰れたプレイヤーは持ち帰った遺跡チップの裏の数が得点になり、帰れなかったプレイヤーは持っていたチップを海底に落としてしまいます。
以上を3ラウンド行い、獲得した点数の多いプレイヤーが勝利します。
実際に遊んでみた!プレイレビュー
「海底探検」を、私・妻・息子の家族三人で、実際にプレイしてみました。
写真のような感じで遺跡チップを並べ、探検家コマを潜水艦に配置したら、海底探検スタート!なんかドキドキしますね。
みんなプレイは初めて。説明書を都度確認しながらゲームを進めます。
あっ、息子くん、もうそんな浅瀬で遺跡チップ取るんか。ほら、どんどん酸素が減ってくやん。
あ、奥さん、深くもぐりすぎちゃいまっか。帰ってこれなくなりまっせ…。
口には出しませんが、各々性格が出ておもしろいです。予想通り1ラウンド目は全員ドボン。潜水艦に帰還できませんでした。
続く2ラウンド目は、逆に帰るタイミングが早すぎて、空気が余りまくり。行きと帰り、遺跡チップを拾うタイミングが難しいですね…。
そんなこんなで一回目のプレイは、三人ともしょっぱい結果に。「もう一回やりたい!」と息子がのたもうたので再プレイ。今度はスムーズに遊べました。
1ラウンド目で置いたブランクチップは、次のラウンドで抜くので、海底が近くなります。
そのぶん高得点な遺跡チップが狙いやすくなるので、1ラウンド目は捨てゲーム。2・3ラウンド目でより深く潜って勝負、という感じでしょうか。
テーブルゲーム「海底探検」、なかなかおもしろいですね!酸素が共用なので、他のプレイヤーの潜り具合や、チップの取得具合を見ながら、プレイをする必要があります。
この「駆け引き」が、テーブルゲームやボードゲームならではの醍醐味。テレビゲームには無い楽しさが味わえます。
ルール改善案
そんな「海底探検」、プレイして気づいたこともあります。
今回はルールブック通りにプレイしましたが、ルールを少し変えたらもっと面白くなるんじゃないか、という点がいくつかありました。
まず潜水艇に帰れなかったプレイヤーに、ペナルティがあるといいんじゃないかと。
このゲーム、展開により相手を妨害するために遺跡チップを拾いまくって、意図的に酸素消費を増やして帰還しないことが可能です。
序盤はその戦略もアリなのですが、終盤リードしているプレイヤーにそれをされると、ゲームが破綻する可能性があります。
なので、帰還できなかったプレイヤーは点数がマイナスされるなどのペナルティがあると、最後まで緊迫した駆け引きが持続される可能性が高まります。
もう一つ。上と関連する内容ですが、1プレイヤーが持てる遺跡チップに上限を設定する。例えばプレイヤーが三人ならば、一人が持てる上限は3枚にする。
遺跡チップは持てば持つほど酸素消費が激しくなります。あえて多く持つのも戦略なのですが、全プレイヤーに逆転のチャンスを残す方策として。
あとはエクストラルールがあるとおもしろいですね。何枚かカードを用意しておいて、引いたカードの指示に従う。
一回休みやサイコロの目に書かれている数字分プラスorマイナスする、とか。イレギュラーなイベントでゲームが盛り上がることうけあいです。
まとめ
以上、オインクゲームズから発売されているボードゲーム「海底探検」のご紹介と、プレイレビューでした。
このゲーム、普段ボードゲームやテーブルゲームに馴染みのない人たちにプレイしてもらうと、高確率で興味を持ってもらえます。
やはり既存のゲームにないルールや、デジタルゲーム以上の対人駆け引き・コミュニケーションが新鮮に感じるようです。
家族や友人、一族郎党で遊ぶのにオススメのゲーム。大人数が集まる予定のある方は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。楽しいですよ!
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