神使の狐と人間男性の間に生まれた子どもたち。美男・美女ぞろいだが、9番目の女の子だけちょっと雰囲気が違って…?
キュートな狐っ娘「きゅーこ」と幼馴染の男子を中心に描かれる、コミカル成分やや強めなゆるふわラブコメ漫画。雨隠ギドさんの『ゆらゆらQ』感想・レビューです。
連載は白泉社「ザ花とゆめ」で、コミックス1~4巻が刊行中(2024年10月現在)。以下『ゆらゆらQ』の主なあらすじや見どころなどをご紹介します。
『ゆらゆらQ』あらすじ
神社の神使である「狐の娘」と、「人間の男性」が結婚。のちに生まれた子供たちはいずれも美しく、かつ優秀に育っていく。
だが9番目の末っ子「きゅーこ(久子)」だけ、なぜか「かわいらしい見た目」で、いろいろと「フツー」。
他の兄妹と違うことを少しだけ気にするきゅーこだったが、優しい家族と理解ある幼馴染・春人(はると)に囲まれ、楽しい高校生活を送る。
そんなある日、高校の先輩が自分を茶化していることに気づいてしまったきゅーこ。その瞬間、今まで使えなかった「魅力(チャーム)の化け力」が発動。美し過ぎる姿に変身してしまう!
『ゆらゆらQ』感想・レビュー
心の「ゆらゆら」で美麗に変身!
神の使い・狐の血を引く「ビューティフル」な兄妹たちの中で、なぜかただ一人「チャーミング」系のきゅーこ。
逆にそれが故に家族たちから愛されていて、それはそれで嬉しいのだけれど、時折「落ちこぼれ感」を感じたり…。
そんな不安定な「心のゆらゆら」が、きゅーこの秘められた(?)「化け力」を発動。周囲の人を魅了(チャーム)する美麗な姿に変身!
ちなみに1巻表紙の左側が変身前で、右側が変身後のきゅーこ。うーん、ギャップがすごい(笑)。
幼馴染男子とのラブコメ…?
しかし自分の意志とは無関係に変身してしまうきゅーこ。さらにチャームの力をうまく使いこなせず、毎回トラブルが起こって…?
そんな彼女のピンチを救うのが、幼馴染の春人。きゅーこの家庭の不思議な事情にも通じていて、見た目も性格もイケメンな男子。
変身したきゅーこを見ると、誰もが我を失ってきゅーこに群がるのですが、なぜか春人だけはチャームの魔力にかからない(姿も普通のきゅーこに見えている)。
その理由は…春人が「きゅーこの本当の魅力」を知っているから。…つまり「好き」ってことなんだけど(笑)。
もちろんきゅーこも春人のことが大好き。でもそれはあくまでも「友達的」なもの。この辺りのピュアな心のすれ違いが何とももどかしい…!
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主人公・きゅーこの魅力が爆発!
そんないい感じのラブコメ感もある『ゆらゆらQ』。ですが本作の魅力は何と言っても、コミカル&キュート過ぎる!きゅーこそのもの。
マスコット的な愛らしさを持つ見た目はもちろん、何事にも一生懸命、前向きに取り組むその姿が、何とも微笑ましい!
作中で動き回る彼女を眺めていると、無意識の内に不思議と口角が上がってくるんですよね。
時折、心が「ゆらゆら」するけれど、周囲に笑顔を振りまく愛されキャラなきゅーこ。一度その笑顔に触れると、思わず元気になってくる。そんな読後感がステキな作品です。
感想・レビューまとめ
以上、雨隠ギドさんの漫画『ゆらゆらQ』の感想・レビューでした。
きゅーこと春人の恋愛模様も気になりますが、何より全体に漂うアットホーム感がただただ心地よい!
「狐と人間のハーフ」というファンタジー・不思議要素や、作者ならではのセンスあふれるコメディも魅力的。笑いと優しさあふれるラブコメ漫画です。
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