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漫画レビュー『三拍子の娘』愉快過ぎる三姉妹のコミカルなエブリデイ!

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父に捨てられた三人の娘たち。その人生は暗く悲惨で…は全くない!

町田メロメさんの漫画『三拍子の娘』。ひょうひょうとしたエブリデイを送る愉快な三姉妹の様子が、オール2色カラーでユーモラスに綴られる日常コメディです。

連載は電子書籍ストア「ebookjapan(イーブックジャパン)」で、全3巻完結済み。以下、『三拍子の娘』の主なあらすじや見どころなどをご紹介します。

『三拍子の娘』あらすじ

母の四十九日が終わった頃、「ピアノ弾きながら世界中を旅するんだ」と語る父は、娘たちを捨て失踪。残された三姉妹は伯母に引き取られる。

それから10年。折原家の長女すみ・次女とら・三女ふじは、伯母の家を出て三姉妹だけで暮らすように。

女三人の生活はさぞかし苦労の連続…と思いきや、その日常は意外に楽しそうで…?

そんな三姉妹の愉快な生活が、町田メロメさんのポップなイラスト風タッチと、赤を基調とした華やかな二色カラーに乗せて、彩り豊かに綴られていきます。

三拍子の娘』の単行本は、ebookjapanで先行配信中6回使える初回限定クーポンを利用すると、【各巻500円OFF】で読めます。

『三拍子の娘』のココが面白い!

三姉妹の前向きなコミカル・ライフ

  • 一家を支える大黒柱ながら、不思議と楽天家な折原家の長女・すみ(28)。
  • 一見ギャル風、天性の愛嬌でやり手営業マンな次女・とら(22)。
  • 成績優秀・自他ともに認める美少女で、ちょっと無気力が心配?な三女・ふじ(18)。

そんな三姉妹には「母を亡くし、父親に捨てられる」というヘビーな過去が。『三拍子の娘』第一話の序盤では、ややどんよりした空気も…。

しかしそれから10年経った折原家。そこには楽しい雰囲気で食卓を囲み、バッティングセンターで揃ってストレスを解消する、仲睦まじい彼女たちの姿が。

私たちってさあ… 親に捨てられたにしてはさあ… 楽しく… 暮らしてない!?

食事に仕事に学校に、日々ナチュラルに楽しいことを見つけて、前向きな人生を送っていく三姉妹。彼女たちのコミカルでカラッと明るい生活模様に、思わず笑いがこぼれます。

町田メロメさんの描写力が魅力的!

その『三拍子の娘』の世界観を形作るのが、イラストレーターでもある町田メロメさんの類まれなる描写力

サラリと親しみやすいタッチ、多彩な構図と巧みな表現力、さらにテンポの良いストーリーで紡がれるショート・ストーリーの数々には、「絵」としても「漫画」としても大きな魅力アリ

現実のみならず、時に妄想・イメージの世界にまで踏み込んで展開される、すみ・とら・ふじの毎日。デザインセンスあふれる描画で表現される彼女たちの日常が、何ともユニークで面白い!

鮮やかな2色カラーとも相まって、読むほどに「三姉妹ワールド」に引き込まれていきます。

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父親と三姉妹の気になる関係性…?

そんな折原家三姉妹を描く『三拍子の娘』。基本は笑ってほっこりの物語なのですが、気になるのは時折ちらつく父親・ススムの存在

音楽教師を生業とし、妻を愛してはいたけれど、その死後に「父親をやる意味がわからない」と家を去った、独特の感性を持つ不思議な人物。

ささやかながらも自立した生活を送っている三姉妹にとっては、すでに「不要な存在」なのですが、物語の随所でニアミスが…。

「過去の楽しい思い出」も混じえながら描かれる、三姉妹と父親の特殊な関係性。そこに訪れる変化、そして決着もまた、物語の大きな見どころ。さて「折原家」の未来や如何に…?

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感想・レビューまとめ

以上、町田メロメさんの漫画『三拍子の娘』感想・レビューでした。

類まれなるデザインセンスとユーモア、そして意外なドキドキが楽しめる全3巻。各巻240P前後の大ボリュームで読み応えも満点。何より町田メロメさんのタッチがとても魅力的な作品です。三姉妹の面白すぎる日常にぜひ触れてみてください。


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