特殊な退魔能力を持つ主人公が、スタイリッシュなバトルを繰り広げる!オカルト・アクション漫画『終の退魔師 (ついのたいまし)―エンダーガイスター』。
作者は四方山貴史さんで、連載はCygamesの漫画アプリ『サイコミ』。2024年5月現在、小学館よりコミックス1~17巻が刊行中。以下『終の退魔師 ―エンダーガイスター』の主なあらすじや見どころなどを、基本ネタバレなしでご紹介します。
なお電子書籍版の正式タイトルは『終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>』。アプリでは表現できない部分が「無修正」(笑)となっています。
『終の退魔師 ―エンダーガイスター』あらすじ
元ドイツ軍人で一級の退魔師(エクソシスト)・黒沢アキラは、体から湧き出る魔煙(クワルム)で構造物を再現する「物質の再構築」能力と、超人的な身体・格闘術を併せ持つ、通称「黒の射手」。
高度な霊装術具を操る女性退魔師・淡縞千景(あわしまちかげ)をパートナーに、所属する退魔協会のミッションをクリアしながら、行方不明の「師匠」を探す…というストーリー。
ダークな世界観のもと、軽妙洒脱な会話やちょいエロを絡めながら、バイオレンス色の強いハードなバトル・アクションが展開されていきます。
なお本作は、四方山貴史さんの前作『VS EVIL(バーサス・イビル)』全3巻の続編。
『終の退魔師 ―エンダーガイスター』から読み始めても問題ありませんが、徐々に物語がリンクしてきます。途中からでも読んでおくと、本作をより楽しめるでしょう。
『終の退魔師 ―エンダーガイスター』レビュー
何でもあり!のハードな退魔アクション
日本に突如出現した、巨大な「闇の柱」。アキラと千景は退魔協会の命により、原因究明任務に就くことに。
しかしそれは、多くの退魔師が命を落としたハードなミッション。そこではオカルト的心霊現象から、ファンタジー系モンスター、式神的な日本妖怪、そして特殊能力を持つ殺し屋まで「何でもあり!」の敵が出現。
それを結界や術式といった退魔的要素を絡めながら、ガン・アクションや格闘技・剣術などの肉体系バトルなど、「何でもあり!」な方法で蹴散らしていく二人。
読み手の常識を覆す、予測のつかないスピーディなオカルト・アクション・バトルに、グイグイ引き込まれます。
「遺跡」での新感覚バトルが面白い!
また『終の退魔師 ―エンダーガイスター』の大きな特徴が、キャラクター設定・セリフ・アクションなど作中の随所に、有名映画へのオマージュが仕込まれていること。
その「映画的面白さ」が特に感じられるのが、「暴走~黒沢アキラが誕生するまで」のエピソード(単行本3~4巻)。
ドイツ軍時代のアキラ。上官の命令によりヨハネスブルクの地下遺跡へ潜ったチームに、倒しても不死の化け物(プレデターっぽい)が襲いかかる!
そこで描かれる映画『ハード・コア』にインスピレーションを受けたという「POV(一人称視点)バトル」が大迫力!バーチャル感あふれる漫画表現が実に斬新です。
しかしやがて追い詰められるチーム。不死の敵から仲間を守るためアキラは、捨て身の行動を取るのですが、それが原因で身体に「ある異変」が…?
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「魔人」同士のハイレベルなバトル!
その「異変」は、アキラの特殊能力とも言える「魔煙(クワルム)」と関連する、人間を超越した謎多き「魔人」に原因が。
過去に封印されるも、人間と「契約」し再び力を持とうとする魔人。しかも世界には他にも複数の魔人が存在するよう。
そこで殺し屋たちだけでなく、魔人同士のバトルが勃発!銃器・兵器・肉体・そして特殊能力を駆使した戦いに、勝利するのは果たして…?
…といった感じの『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』。ややバイオレンス強めですが、随所に挟まれるコメディ表現や映画へのオマージュが、不思議なバランスを形成。
巻を重ねるにつれ濃度が深まってきたストーリーも絶妙!に面白く、キャラクターの魅力とも相まって読み込むほどに面白い!アクション、オカルト&バイオレンス、そしてちょいエロと、多彩な要素で楽しめる漫画です。
レビューまとめ
以上、四方山貴史さんの漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター』のネタバレなしレビューでした。
10巻を超えたあたりから前作『VS EVIL』との連動も濃くなってきて、面白さがより深まってきました。独特のオカルト・アクション・バトルにぜひ触れてみてください。
ちなみに「<無修正ver.>」ならでは、おまけページのセクシー描写も見逃せない!まあ「セクシーピンナップ」レベルなんですが(笑)、本編とのギャップもまたお楽しみ。
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