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漫画『魔法のリノベ』感想―より良い住まいを目指して!リノベ+恋愛ストーリー

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家族経営の工務店で社長がスカウトしてきたのは、凄腕の女性営業社員。しかし妻に逃げられ傷心中の長男にとって、その存在は微妙で…?

星崎真紀さんの漫画『魔法のリノベ』。敏腕女性営業・真行寺小梅を中心に、住宅のリノベ(リノベーション)が生み出すドラマを描くお仕事+恋愛マンガ。同名TVドラマの原作です。

コミックスは双葉社ジュールコミックスより、1~6巻が刊行中。

『魔法のリノベ』感想・レビュー

あらすじ

リフォーム部に女性の視点を入れる、という社長(父)の一声で、家族経営の「まるふく工務店」に女性営業・真行寺小梅(30)が入社

前職は同業大手に務めていたやり手だが、「人間関係の構築に失敗した」という傷を持つ彼女。社長の長男でバツ2+子持ちの営業社員・福山弦之介とコンビを組むことに

優しいが甘さもある弦之介と、くっきりはっきりの小梅。対照的だが、仕事にかける想いは同じ。

単なる家の改築だけではない、豊かなライフスタイルを作り上げるリノベを目指し、次第に互いの信頼を深めていく―。

リノベ業界のお仕事マンガ

「リノベ」とは「間取り変更など大規模な変更のある改築工事」のこと。漫画『魔法のリノベ』ではリノベ業界を舞台に、小さな工務店で奮闘する小梅・弦之介コンビが描かれていきます。

「家」は買うのも建てるのも一大決心が伴いますが、リフォーム・リノベーションについても同じ。それはお金の問題だけでなく、のちの人生・生活を見据えるものだから

それゆえ、営業にふりかかるのは難しいオーダー。「夫婦の寝室を別々にしたい」「オープンキッチンを人目に付かないようにしたい(普通は逆)」「風水的なアドバイスを(急に)取り入れたい」などなど、「住まいの難問」に二人は悩むことに…?

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より良い住まい・生活を目指して

依頼者はリノベに何を期待しているのか?どんな悩みを持っているのか?それをどうやったら解決できるのか?

そんなリノベ案件を知恵と工夫で解決!よりよい住まいとクライアントの満足・笑顔を目指す「お仕事パート」が、『魔法のリノベ』各話の大きな見どころ。

家の一部を作り替える、キレイにする、といった範囲にこだわらず、「リノベでより充実した生活を」という視点にこだわる二人。ぶつかり合いながら悩み、考える過程、そして導き出す「答え」が面白い!

時にはクライアントの意向とは異なることでも、それがより良い暮らし、「リノベをやって良かった」という思いに繋がるのであれば躊躇なく提案していく。そんな小梅と弦之介のリノベに対する姿勢が、お仕事漫画の醍醐味を感じさせてくれます

二人の微妙な距離感が気になる…!

そしてリノベ案件とともに気になるのが小梅と弦之介、二人の微妙な距離感

決して悪い人では無いのだが、何事も「丸くおさめよう」とする弦之介。それが原因で?前の妻に逃げられ(まるふく工務店の営業マンと駆け落ち…)てしまうことに。

一方、前職で「人間関係の構築に失敗した」小梅。その内容もまた恋愛絡み(小梅に非は無いのだけれど)。

そんな二人はともに仕事をこなすうちに、その心を通わせるように…

…となるかどうかが、また微妙なところ(笑)。

ですが転職し心機一転!仕事に情熱を燃やす小梅。会社の上にある弦之介と息子・進之介の住まいに時々寝泊まりもしながら、営業として成長してく弦之介を間近で見てドキッとしたり…?そんなちょっとおっかなびっくりの「恋愛模様」が、何とも微笑ましい。

カムバック新連載がスタート!

ちなみにそんな二人の関係の決着は、連載が一旦終了する4巻(2018年発表「case.13」)まででは描かれませんでした。

が、双葉社の漫画誌「JOUR」2022年5月号より、カムバック新連載として続編がスタート!単行本5巻の発売も10月に予定されています。さて新編では、小梅と弦之介の微妙な関係は進展するのかしないのか。果たして…?

※雑誌「JOUR」の一部バックナンバーは、読み放題サービス「Kindle Unlimited」でも読むことができます。

『魔法のリノベ』まとめ

以上、星崎真紀さんの『魔法のリノベ』感想・レビューでした。

お仕事漫画としても恋愛ドラマとしても見どころのある一作。リノベの内容も実際に参考になりそうな内容なので、そろそろリノベを…なんて考えている方も一読の価値あり。

またチャキチャキっと小気味良い、小梅のキャラクターが非常に魅力的。ちょっと頼りない弦之介との凸凹コンビ、その活躍を楽しんでみてください。

なお『魔法のリノベ』4巻は電子書籍のみの刊行となっていましたが、2022年7月のTVドラマ化を機に読み切りを加えて紙書籍化されています。ご参考までに。

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