世を忍び暗躍する忍者たちも、年頃になれば好きな異性の一人や二人できるもの。
でもどうしても忍びグセがついちゃって、好きなを見るとつい忍術を使って隠れちゃう…のか?
月刊ハルタ連載、設楽清人(したら・きよと)さん描く忍者ラブコメ漫画「忍ぶな!チヨちゃん」を読みました。
単行本はHARTA COMIXより現在1巻が発売中です。
「忍ぶな!チヨちゃん」1巻レビュー
あらすじ
忍びの家に生まれ、幼き頃より忍術を厳しく叩き込まれた女子高生・雀チヨ代16歳。
しかし優秀な忍びであるが故に他人の前でつい「忍んで」しまい、クラスでもぼっち状態。
そんな内気な彼女が購買でパンを買いそびれていた時、コロッケパンを譲ってくれたのがクラスの人気者・ワタル君。
だが恥ずかしさのあまり礼も言えず、チヨ代はその場を逃げ出してしまう。
ワタル君に愛のメッセージ(?)を伝えるために、「今日こそ私は忍ぶのをやめる!」と意気込むチヨ代。
今日もワタル君に気づかれぬように接近を試みるが…?
凄腕すぎる忍者女子高生
ハハッ。面白いw。
「想い人に接近したいけど気づかれそうになると習性で姿を消してしまう忍者女子」という設定がまず笑えます。
そしておかしみを増幅させるのが、チヨ代が凄腕すぎる忍者である、ということ。
1巻中盤、彼女が本職として「仕事」をするシーンがあるのですが、これが実にカッコイイ。もう忍者漫画でいいじゃん(笑)。
雀家の次期当主と目される彼女。優秀な忍者なのですが、同時に一人の女の子でもある。
ワタル君に気持ちを伝えたいのですが、気づかれそうになると全力で忍んでしまう。
その「忍者であるが故に姿を隠さざるをえない」という彼女の行動が笑いを誘います。
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忍び方は「8時だョ!全員集合」?
注目はチヨ代の忍び方。
ある年代以上の方ならばわかると思うのですが、それはまるでドリフターズのコント。
かつての名コント番組「8時だョ!全員集合」そのものです。
民家の塀が唐突に回転したり、風景を書いた布で姿を隠したり、「仕掛け」で下の階へ移動したり。
ワタル君に思わず「◯村ーっ、うしろ、うしろーっ!」と声をかけそうになります(笑)。
この「突っ込まずにはいられない」ネタの数々、反則的w。
絶妙なチヨ代のビジュアル
そんなチヨ代ちゃん。彼女のビジュアルがまた絶妙で魅力的。
前髪で片目を隠し、やや長めのおさげ。セーラー服のスカートはやや長めで黒タイツ。両腕には忍者らしく篭手w。カワイイんだけどちょっとイケてない、絶妙の忍者感です。
ワタル君の全データを集めた巻物「ワタルの書」を片手に、毎回、何とか思いを遂げようとしては失敗するチヨ代ちゃん。
読んでいると、彼女の全力忍術ストーキングをつい、応援したくなってくるから不思議です(ホントか)。
まとめ
1巻ではストーキング仲間(?)を得て、また自身もちょっと成長した彼女ですが、ラストでは新展開が。これは気になる!
漫画「忍ぶな!チヨちゃん」、次巻も生暖かくチヨ代ちゃんを見守っていきたいところです。
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