「じけんじゃけん!」―方言がやみつきになる学園ミステリー・コメディ

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事件は会議室で起きているんじゃない。教室で起きているんじゃけん!

白泉社の「ヤングアニマル」で連載中、安田剛助さんの漫画「じけんじゃけん!」。超絶美人で才色兼備、実はポンコツなミステリー研究会部長を中心に描く、学園コメディです。

ちょっとおかしな決めポーズを取るのはヒロイン・百合子。見目麗しい姿ですが、その中身は…?

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「じけんじゃけん!」レビュー

「じけんじゃけん!」概要

漫画「じけんじゃけん!」は、とある高校のミステリ研究同好会の日常を描いたコメディ漫画。


[安田剛助 著 白泉社「じけんじゃけん!」1巻より引用]

美人・頭脳明晰・スポーツ万能でミステリ好きな三年生、ミス研創始者の白銀百合子(しろがね・ゆりこ)

彼女に憧れる二年生の残念イケメン・戸入くん

そして戸入くんを追ってミス研に入る、純情日焼け女子・四ツ名さん

そんなミス研の面々がミステリ研究をしたりしなかったり。ゆるい笑いを繰り広げます。

先輩後輩のポンコツなやり取り

「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」を地で行く白銀先輩。しかしその外見からは想像できない重度のミステリーマニア、そして超天然ボケ

クソ暑い夏の最中に教室を締め切って死体のフリをしたり、倒叙ミステリのトリックを実践するためにクソ不味い飲み物を我慢して飲んだり。

後輩の戸入くんのために(?)、あれやこれやでミステリーな状況を作りだそうとするのですが、それらがことごとく滑るポンコツっぷりがおもしろすぎる。

一方の戸入くん。クールなイケメンと思いきや、「白銀先輩の残り香を嗅ぎたい」と素で考えるライトな変態(笑)。時に白銀先輩の天然ボケに突っ込み、時にやさしくフォローするワトソン役。


[安田剛助 著 白泉社「じけんじゃけん!」1巻より引用]

そんな戸入くんに密かに想いを寄せ、途中からミス研に加入する四ツ名さん。常識人登場!と期待させておいて、彼女もまたボケっぷりを随所で発揮

白銀先輩を中心とするミス研の面々が生み出す、四方八方からのお笑い要素。笑いをこらえきれません。

また笑いだけではなく、白銀先輩と戸入くんの微妙な関係もこの漫画のみどころ。戸入くんが一方的に先輩を慕っているようで、実は…?なんて描写もあって、ラブコメ好きにはたまらないモヤモヤを植え付けてくれます。

聞き心地の良い方言がクセになる

ミス研以外でも、かわいい女の子が多数登場する「じけんじゃけん!」。笑いだけではなく健康的なお色気も少しだけあったりします。

それも嫌いじゃないけど(ないんかい)、本作品の魅力の本質はまた、別のところにあり。「じけんじゃけん!」を読んでいると、何故かものすごく安心感を感じ、それが実に心地よい。

心地よさを感じる理由は、方言。転校生である戸入くん以外は、タイトルの「じゃけん」のように、みな広島弁を話します。

「私が彼を鍛えてもっと私好みにしてみせるけえ」
「これも全部 可愛い後輩のためじゃけん…」

という感じ。

方言丸出しのセリフ、読んでるとなぜかものすごく落ち着くんですよね。セリフの響き・リズムがゆるゆる~っと脳内を侵食していくような。おそらく読んだ時のリズム感が、相当計算されているんじゃないかと。


[安田剛助 著 白泉社「じけんじゃけん!」1巻より引用]

そして登場人物全員、邪気がなくって微笑ましい。みんながみんな、先輩や後輩、友達に対して優しさを持ち、それが陰に日向に隠しきれず、滲み出てきます。

そんな彼らが作り上げるミス研という空間、一度はまり込むと抜け出したくなくなる、不思議な居心地の良さがあります。

まとめ

…とそんな風に分析してもしなくても、漫画「じけんじゃけん!」、「ぷーくすくす」と素直に笑える漫画。「こいつらみんなアホやなぁ(笑)」とニヤニヤしながら読んでみてください。ひとしきり笑ったあと、不思議とほっこりした気持ちになっていると思いますよ。

 

ちなみにこちらは2巻の表紙。各話の扉ではこんな感じで、白銀先輩が変なポーズを取ってくれます。ふと気づけば「次はどんなポーズが…?」と気になって仕方がなくなってくるのも、「じけんじゃけん!」の魅力。

じけんじゃけん! 1 (ヤングアニマルコミックス)著者:安田剛助出版社:白泉社発行日:2016-10-28

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