おすすめのミステリー・サスペンス漫画。ドキドキの13選

漫画で楽しめる、おすすめのミステリー・サスペンス漫画まとめです。

「ミステリー」「サスペンス」という言葉の定義は難しいところもありますが、個人的には「ミステリー≒謎解き要素がある」「サスペンス≒ハラハラドキドキする」というイメージ。

実際に読んで、スリル・ドキドキを感じた漫画をご紹介します。

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ネメシスの杖

「ネメシスの杖」全1巻完結。

厚生労働省の女性調査員と、寄生虫のエキスパートである天才科学者。

二人が実在の病気「シャーガス病」にまつわる事件の謎に迫る、医療ミステリー漫画

突如、寄生虫による感染症に罹患した患者が増加。病気の蔓延には、何者かの意図が。

事態は16年前の食害事件と関わりがあるのか?

パンデミックの恐怖を描く「リウーを待ちながら」の作者・朱戸アオさんによる、リアルな医療サスペンス「ネメシスの杖」。

実際に起こってもおかしくない、リアルで恐ろしい事件に、お役人らしからぬ行動的な女性主人公と、クールで変人の研究者が立ち向かいます。


[朱戸アオ 著 講談社「ネメシスの杖」より引用]

寄生虫の恐怖。役所の欺瞞。「悪人」は誰なのか。そして二人は、事件の果てに何を見る?

全1巻完結ながら、2時間ドラマの原作にしても良いぐらいのクオリティで、読み応えのある一作。緊迫のサスペンス感にドキドキします。

本作で主人公の相棒となる紐倉博士は、続編となる短編集「インハンド」で主役を勤めています。

そちらもオススメなので、「ネメシスの杖」を読んだら要チェック。

ネメシスの杖(1) (アフタヌーンコミックス)著者:朱戸アオ出版社:講談社発行日:2013-09-20
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ROUTE END

バラバラ遺体で作った「END」の文字を、犯行現場に残す猟奇的連続殺人犯「エンド」

事件に巻き込まれた特殊清掃業の青年と、心に傷を持つ女性刑事を中心に描かれるサイコ・サスペンス、「ROUTE END(ルートエンド)」。

作者は中川海二さんで、単行本は5巻まで刊行中。遺体が原因で汚れた住居を復元する「特殊清掃業」という仕事

より人間の生死により近いと言えるその業務と、猟奇的な事件の取り合わせが絶妙。従来のサスペンス作品にはない緊迫感に、引き込まれます。


[中川海二 著 集英社「ROUTE END」2巻より引用]

エンド事件自体は、奇抜で非現実的なもの。ですが登場人物の描写や物語の進行は、意外にも現実的。

それにより特異な事件にリアルなサスペンス感が与えられ、気付くと物語の中に没入。

犯人・エンドの目的がわからない中、事件は主人公や仲間たちにも影響を及ぼして、ますます混沌としてきた感じ。続きが気になる、注目のサスペンス漫画です。

ROUTE END 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)著者:中川海二出版社:集英社発行日:2017-06-02

ザ・ファブル

事情により1年間休業する、伝説の殺し屋「ファブル」とそのパートナー。「兄妹」という設定で大阪に流れてくるが、その「強さ」がトラブルを引き寄せる…?

ファブルと妹(という設定)の洋子。二人のキャラクターがバツグンにおもしろい「ザ・ファブル」。

殺伐とした裏社会を舞台としながらも、コミカルなやり取りが絶妙。笑えます。


[南勝久 著 講談社「ザ・ファブル」6巻より引用]

しかしコメディ要素に油断していたら、時おりぶっ込まれてくるシリアス展開。迫力のアクションシーンに息を呑むこと必至。

日常パートとシリアスパートが、絶妙なバランスで成り立っているのが「ザ・ファブル」の魅力。そのコントラストに手に汗握り、そして笑う。

殺し屋がメインの漫画は多数ありますが、他作品とはひと味もふた味も違う、独特のおもしろさがあります。かなりオススメ。

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)著者:南勝久出版社:講談社発行日:2015-03-06

アドルフに告ぐ

舞台は第二次世界大戦前後。ヒトラー出生の秘密に関わった人々の、数奇な人生と、陰謀に巻き込まれて弟を殺された新聞局員の、孤独な戦いを描く「アドルフに告ぐ」。

巨匠・手塚治虫の描く、シリアスな歴史サスペンス作品。

少年誌が主戦場だったそれまでの手塚作品とは大きく異る、暗く、アダルティックな作風に、読んだ当時衝撃を受けました。

手塚治虫「アドルフに告ぐ」
[手塚治虫 著 手塚プロダクション「アドルフに告ぐ」1巻より引用]

元新聞局員・峠草平と、二人のアドルフ。狂気が支配する時代の中で、その運命を狂わされていく三人の男たち

緊迫感あふれるサスペンス展開に、ぐいぐい引き込まれます。

アドルフに告ぐ 手塚治虫文庫全集(1)著者:手塚治虫出版社:講談社発行日:2010-06-11

Op -オプ- 夜明至の色のない日々

元・警察準キャリアでフリーの保険調査員(オプ)である、夜明至(よあけ・いたる)。

夜明が知人の警察キャリアから預かった、嘘を見抜くことのできる少年・玄(くろ)。

異色のコンビが保険にまつわる事件に臨む、リアルなミステリー・サスペンス。ヨネダコウさんの「Op -オプ- 夜明至の色のない日々」。現在1巻が刊行中。


[ヨネダコウ 著 講談社「Op -オプ- 夜明至の色のない日々」1巻より引用]

玄の能力は、「共感覚」によるもの。なので超能力的な話ではなく、描かれるのは落ち着いた大人のドラマ。

BL分野で活躍されている作者・ヨネダコウさん描く、シャープなキャラクターたちが魅力的です(※本作はBL作品ではありません)。

夜明たちが取り組む事件も突飛なものではなく、猟銃の暴発事件やひき逃げ事件など、現実に即した保険案件。

ゆえに浮き彫りになるリアルさと、飄々としつつも含むところのあるキャラクターたちが、生きてくる作り。センスの良さを感じるサスペンス・ドラマです。

Op-オプ-夜明至の色のない日々(1) (イブニングコミックス)著者:ヨネダコウ出版社:講談社発行日:2018-01-23

外天楼

外天楼(げてんろう)」という、一風変わった名前の集合住宅。

その外天楼を舞台に、ちょっと変わった人々を描くコミカルなオムニバス。

…と思いきや、終盤で意外な展開を見せるサスペンス漫画。作者は「それでも町は廻っている」の石黒正数さん。全1巻完結です。

エロ本の謎に立ち向かう小学生たちと、その姉。序盤、バカバカしくも笑いのあるやり取りが続きます。

石黒正数「外天楼」
[石黒正数 著 講談社「外天楼」より引用]

しかし読み進めると、ちょっと趣きが変わってきて…?

あれよあれよという間に「外天楼ワールド」に引きずり込まれていきます

石黒正数作品らしい笑いが随所に散りばめられつつも、読み終わると「あれ?今読んでいた漫画は何だったんだ?」と不思議な気持ちに。

そして気づくと再びページをめくりだす。トリッキーな構成にはまる、異色のサスペンス漫画です。

外天楼 (講談社コミックス)著者:石黒正数出版社:講談社発行日:2011-10-21

名探偵マーニー

元刑事で探偵の父を持つ女子高生探偵・マーニーが、学園の内外で難事件を解決する学生探偵漫画。全11巻完結。

基本1話完結形式の「名探偵マーニー」。タイトルに「名探偵」を冠しますが、厳密な推理モノというよりは、不可思議な現象や人間模様にスポットを充てる作品

人間や社会の悪意を描かせたらピカイチの、木々津克久さんらしい漫画。


[木々津克久 著 秋田書店「名探偵マーニー」4巻より引用]

アメリカのハイスクールを彷彿させるような学園ネタや、謎の犯罪者「メカニック」など、描かれる内容も幅広く飽きの来ないおもしろさ。

主人公マーニーはじめ、準レギュラーたちのユニークなキャラクター性も、「名探偵マーニー」の魅力のひとつ。

一話一話のクオリティも高く、その他のミステリー・サスペンス漫画とは、ひと味ちがった魅力を持つ作品です。

名探偵マーニー 1 (少年チャンピオン・コミックス)著者:木々津克久出版社:秋田書店発行日:2012-12-07

Q.E.D.+Q.E.D. iff

MIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業した後、日本の高校に入り直した天才少年・燈馬想と、その友人で運動神経抜群の女子高生・水原可奈

二人が難事件を解決するミステリー漫画、「Q.E.D.」シリーズ。「Q.E.D.」は全50巻完結で、現在は「Q.E.D. iff」が連載中。

長寿シリーズですが、燈馬君と水原さんが主人公ということさえ掴んでおけば、基本、どの巻からでも楽しめます(ゴルゴ13みたいなもの)。


[加藤元浩 著 講談社「Q.E.D.―証明終了―」2巻より引用]

作者・加藤元浩さんの豊富な知識から産み出される、事件の数々。科学・数学・芸術・歴史・犯罪などなど、あらゆるジャンルが物語の題材。

それゆえに巻数を重ねても飽きることなく、むしろ驚くばかり。うんちくを読むだけでもためになる漫画です。

解決の前に推理タイミングが用意されているので、謎解きのおもしろさもあります。老若男女にオススメできる作品。

Q.E.D.―証明終了―(1) (月刊少年マガジンコミックス)著者:加藤元浩出版社:講談社発行日:1998-12-16

超嗅覚探偵NEZ

超人的な嗅覚を持つペット探偵・松下操が、友人の刑事・神保とともに、その能力を活かして事件を解決していく。

那州雪絵さん作のミステリー漫画「超嗅覚探偵NEZ」。全3巻完結。

犬にも負けない嗅覚を持つ、というのは「超能力」とも言うべきスゴさなのですが、力を発揮するためには「クンカクンカ」しないといけない(笑)、というところにユーモアがあります。


[那州雪絵 著 白泉社「超嗅覚探偵NEZ」1巻より引用]

その能力ゆえ、やや卑屈で悲哀も感じる主人公・松下ですが、「超人的な能力を持つがために抱える苦悩」も描かれたり。

扱われる事件も、ほんわかしたものからシリアスなものまで幅広く、楽しめる作品です。ラストは意外な展開に

超嗅覚探偵NEZ 1 (花とゆめコミックススペシャル)著者:那州雪絵出版社:白泉社発行日:2012-03-19

やわらかな鋭角

十二年前に起こったホテルの大規模火災。その生き残りである少女が、とある宗教団体でご神体として崇められている。

噂を聞きつけた週刊誌記者は、「願い事を叶える神様」の話を知る。

その話に懐疑的な記者だったが、調査をすすめる内に「願い」が成就した事実があること知り―。

という、多田基生さん描くダークスリラー「やわらかな鋭角」。全2巻完結。

カルト宗教にまつわるきな臭い話を描く、オカルト・サスペンス。全体的に暗い雰囲気が、底冷えのするような緊迫感を演出。読めば読むほど深みにはまるような怖さが。

奇跡の存在としてご神体となった少女。果たして神は存在するのか?そして人々は神の声を聞くのか?

異様なカルト宗教に、夫婦間に問題を抱える主人公の、心の闇を絡めながら描くサスペンス。1巻ラストでは気になる展開が。異色のダークスリラーです。

やわらかな鋭角 1【電子限定特典つき】 (it COMICS)著者:多田 基生出版社:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発行日:2017-12-15

ヘルタースケルター

今をときめく人気絶頂のモデル・りりこは、実は全身整形によって作り出された存在。肉体の崩れから破滅への道を歩む彼女はやがて―

沢尻エリカさん主演で映画化もされた、同名作品の原作漫画「ヘルタースケルター」。岡崎京子さん作で全1巻完結。

「ヘルタースケルター=螺旋状の滑り台」というタイトル通り、ノンストップで進む破滅の物語

とどまるところを知らない人間の欲望が、恐ろしくも哀しいサスペンス漫画。意外性のあるラストも印象的です。

姉妹作品として、本作登場の吉川こずえが出る「リバーズ・エッジ」全1巻もあります。

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)著者:岡崎京子出版社:祥伝社発行日:2003-04-01

マイホームヒーロー

一人娘を喰い物にしようとする半グレ男。彼女を守るために男を殺めてしまった会社員は、共犯となった妻とともに遺体を処理することに…!

年頃の娘に距離を置かれながらも、彼女を愛するが故に男を手にかけてしまった会社員・哲雄。そして彼の行動に理解を示し、共に娘を守ろうとする妻・歌仙。

普通の家族の、普通でなくなってしまった日常。「マイホームヒーロー」では、その悲哀と狂気が、コミカルな表現を交えながら描かれます。

男の行方を探す半グレ集団と、哲雄・歌仙の息詰まる駆け引きに、ページをめくる手もドキドキ。

普通の家族が「犯罪者」になる一方、「悪」の側にも家族の論理が存在する、という構図がおもしろい。

勧善懲悪ではない、複雑な人間模様が展開される、スリル感のあるサスペンス漫画です。

マイホームヒーロー(1) (ヤングマガジンコミックス)著者:山川直輝出版社:講談社発行日:2017-09-06

悪魔を憐れむ歌

梶本レイカさんの「悪魔を憐れむ歌」。「箱折連続殺人事件」の犯人である猟奇的な医師と、事件を追う訳あり刑事を描く、クライム・サスペンスです。

「箱折」という名称が付く連続殺人事件。箱に折り詰めされるのは…。

当然痛そうな描写もありますが、それをまとめ上げるのは梶本レイカさんの色香漂う独特な筆致。物語全体を妖しく包み込み、ダークな世界観を練り上げています


[梶本レイカ 著 新潮社「悪魔を憐れむ歌」1巻より引用]

猟奇的な事件の謎、色香を感じさせる筋肉質のキャラクターたち、そしてドラキュラ伯爵を彷彿とさせる医師・四鐘の悪魔的な輝き。ハッと息を呑む緊張感がクセになる物語。

犯人がはじめからわかっている形式、というのも、漫画のサスペンスジャンルとしてはユニーク。刑事もの好きにオススメのサスペンスです。

新潮社から発売されているコミックスは、残念ながら4巻で打ち切りとなりましたが。が、作者・梶本レイカさんは、完結巻となる5巻の制作に継続の意思を表明されています。今後の展開に期待。

悪魔を憐れむ歌 1巻 (バンチコミックス)著者:梶本レイカ出版社:新潮社発行日:2017-05-09

まとめ

以上、おすすめのミステリー・サスペンス漫画。ドキドキの13選、でした。

ご紹介している中では完結済み作品・全1完結作品もありますので、ぜひ読みやすいところからチェックしてみてください。

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