ミステリー・サスペンス漫画漫画感想・レビュー

漫画『変な家』感想―奇妙な間取りに隠された「恐ろしい秘密」とは?

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ある家の間取り図に見つかった「謎の空間」。その正体から浮かび上がる「恐ろしい出来事」とは―?

変な家: 1 (comic HOWL)

原作・雨穴さん+漫画・綾野暁さんの『変な家』。同名のベストセラー小説をコミカライズした、ミステリー・サスペンス漫画です。

連載は一迅社のWeb漫画メディア「comic HOWL」。2024年1月現在、コミックス1~2巻が刊行中。以下、漫画版『変な家』の主なあらすじ・面白さ・見どころを、極力ネタバレ無しでご紹介します。

『変な家』感想・レビュー

どんな話?主なあらすじ

オカルト専門フリーライターの「私」は、知人から購入検討中の家について相談される。

その家の「間取り図」には、四方を壁に囲われた「謎の空間」が。建築設計士に間取りの件を見てもらうと、そこから不可思議な事実が判明。

家族三人が住んでいたという二階建てのその家には、「謎の空間」以外にも「二階中央の子供部屋に窓が無い」など不自然な構造が。

両親が子供を閉じ込め虐待していた可能性も浮かぶ中、「私」は一階と二階の間取り図を重ねて見える「新たな事実」に気づく。

果たして件の家に隠されている秘密とは?そしてそこで何が行われていたのか…?

人気小説のコミカライズ

原作は「謎の覆面作家」雨穴(うけつ)さんによる、60万部突破の同名ベストセラー小説『変な家』

変な家

主人公である「私」は「オカルト専門フリーライター」ですが、オカルト・ホラー系の話ではなく、ミステリー・サスペンス系統の物語(※)です。

※コミック1巻読了時の情報。管理人は記事作成時、原作未読。

「奇妙な間取り」が示すものは…?

一見不必要に見える「謎の空間」。その存在理由を建築設計士と「私」が類推していくのですが、その過程で浮かび上がってくるものが、何とも不可思議で恐ろしい!

台所の端にある、おそらく一畳にも満たない「謎の空間」。その成り立ちは「ひとまず」オカルト的なものでは無いだろう、との結論に。

変な家: 2 (HOWLコミックス)

だがその家には他にも「奇妙な間取り」が存在。特に二階中央の「窓の無い子供部屋」は、明らかに不自然な構造。

当初は子供を閉じ込めるためかと思われたが、「家全体の奇妙さ」から別の可能性が浮上。

この家では「ある特殊な犯罪」が行われていたのではないか…?

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漂う「犯罪」の匂い

…というのは、あくまでも「ミステリー好き」だという建築設計士の想像。いろいろツッコミどころも多く、もうひとつ現実味が薄いもの(作中の「私」もそう感じている)。

が、「事件の痕跡」が件の家の近辺で発見されたことから、事態は一変。さらに「新たな関係者」が登場、現実に起こったであろう「犯罪」の匂いが色濃くなり始め…?

変な家 【連載版】: 1 (comic HOWL)

といった感じの『変な家』。1巻の時点で提示される内容は、あくまでも「推測」や「想像」に過ぎません。

ですがたった数枚の「とある家の間取り図」から展開される、サスペンス感たっぷりのストーリーに、なんだか気持ちがゾワゾワする…!

よくよく読むと実際の家に行ったわけでもなく、「間取り図」のみから話が膨らんでいくのですが、その構造自体が何とも奇妙で斬新な新感覚のサスペンス

ジワジワと『変な家』に引きずり込まれていく感覚が、何ともクセになる面白さです。

『変な家』まとめ

以上、雨穴さん+綾野暁さんの漫画『変な家』の感想・レビューでした。

シャープで読みやすく、かつ明度を抑えた作画も雰囲気があり、「良いコミカライズ」という印象。

いろいろと伏線も散りばめられているようで、それらがどのように回収されていくのか?続きが気になるところです。

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