非現実的な怪異現象「GHOST」が発生する街で、特殊能力を駆使して異常事態を「校正(フィックス)」せよ!
『サマータイムレンダ』に続く、田中靖規さんの漫画『ゴーストフィクサーズ』。
「校正官(フィクサー)」として怪異に立ち向かう、少年少女コンビの活躍を描く、オカルト・アクション・ストーリーです。
連載は集英社のWeb漫画メディア「少年ジャンプ+(ジャンプラ)」で、コミックス1~5巻が刊行中(2025年7月現在)。
以下『ゴーストフィクサーズ』の、主なあらすじや見どころご紹介します。
『ゴーストフィクサーズ』あらすじ
2027年の、とあるニュータウン。あるはずの無いものが空から降ってくる、異常現象「ファフロツキーズ」が発生。
同時に降った「GHOST(ゴースト)」により、数万の死者・行方不明者が出る。
その後、日本政府は各地から専門家を招集。GHOSTを調査・管理し住民を守る「校正機構」を発足。ニュータウンに出現する「非現実」を「校正(フィックス)」していく。
そして2034年。ニュータウンに住む14歳・籠目(かごめ)ひふみは、マンション内で「あるはずの無い地下に閉じ込められる」という「現実改変」に遭遇。
校正官であるひふみは、偶然居合わせた少女・雲母坂最果(きららざかもか)と共に、事態の発端であるGHOST殲滅を図るがー?
『ゴーストフィクサーズ』のココが面白い!
「現実改変」バトル・アクション
ファフロツキーズにより発生したGHOSTたちが起こす、不気味な事象「現実改変」。
それは空間を歪めたり、人々の存在を徐々に消したり、といった、人々に害をなす現状。
それをフィックスするのが、校正官(フィクサー)。同じくGHOSTである武器「セカンダリ」と、自身が持つ能力「プライマリ」を駆使し、現実を取り戻していきます。
この「モンスターによる現実の改変=非現実」を、「フィクサーが各自の特殊能力で校正する」というのが、『ゴーストフィクサーズ』の醍醐味。
命を失う可能性もある極限状況の中で、見えない敵の「謎」を突き止め、非現実をフィックス!
そこで展開される、奇想天外にして迫真の能力バトルに、圧倒的な面白さがあります。
「少年漫画的」主人公コンビの活躍
その物語の中心となるのが主人公コンビ、ひふみと最果。
見た目はオモチャだが、何でも斬れるセカンダリ「ゼッタイキル剣」を持つひふみ。
何でも収納できるカバン「ガルガンチュア」と、銃弾がループするサブマシンガン「無限弾」を駆使する最果。
14歳にしてフィクサーである二人は、謎多きGHOSTの攻撃を受ける中、時に反目しあいながらも互いの力を認め合い、そして「特殊能力」と「強い心」を持って状況を打破していく!
「フィクサーになれるのは少年漫画の主人公みたいなヤツだけなのっ!」(最果・談)という言葉通りの、彼らの「少年漫画の王道主人公的な活躍」にゾクゾクします。
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「多くの謎」と「二人の背景」
しかし、なぜGHOSTはひふみ・最果たちの住むニュータウンに「のみ」出現するのか?そもそもファフロツキーズはなぜ起こったのか?
そこには校正機構の敵対分子とも言うべき「ある集団」と、不気味な「首謀者」が。
いくつかの戦いを経て不可解な現象の根源、そして倒すべきの存在が開示されていきます。
と同時に、ひふみと最果のバックグラウンドも徐々に詳らかに。
悲しい過去や、重い運命を背負った二人。明るさと強さの裏に秘められた「原動力」が、さらに彼らを魅力的な主人公へと昇華させていく!
セカンダリとプライマリを駆使し、不気味なGHOSTたち、そして危険な黒幕と相対していく彼ら。そのユニークにして過酷な戦いから、目が離せません。
感想・レビューまとめ
以上、田中靖規さんの漫画『ゴーストフィクサーズ』の感想・レビューでした。
「非現実の校正」という独特の要素と、深みのある能力バトルに、グイグイ引き込まれること必至。何より王道の少年漫画的キャラクターに大きな魅力あり!
また物語は徐々に作者の前作『サマータイムレンダ』ともリンク。随所に張り巡らされた伏線も気になる、要注目のオカルト・アクション・ストーリーです。
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