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漫画レビュー『ワンナイト・モーニング』「性欲+食欲」のちょいエロなラブコメ

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気になっていたあの娘と、割り切った関係のセフレと、久しぶりに再会した幼馴染と過ごしたワンナイト。

明けた朝に食べるモーニングの味は…?

ワンナイト・モーニング(6) (ヤングキングコミックス)

奥山ケニチさんの漫画『ワンナイト・モーニング』。ちょっとエッチな男女の一夜その後の朝ごはんを描く、ハートフルなショート・ストーリー集です。

連載は少年画報社「ヤングキング」で、コミックス1~12巻が刊行中(2024年10月現在)。以下『ワンナイト・モーニング』の主なあらすじや見どころなどを、基本ネタバレなしでご紹介します。

『ワンナイト・モーニング』概要

基本一話完結の『ワンナイト・モーニング』各話。同級生、バイトの同僚、偶然であった男女など、カップルの過ごすワンナイトが描かれます。

…というのは、恋愛漫画やエッチな漫画によくあるパターン。ですが一夜のあとに二人が食事をするシーンが必ず挟まれるのが、本作の大きな特徴。

性欲と食欲がワンセットになったちょっと大人のラブコメが時にハッピー、時に甘酸っぱく、優しい筆致で描かれていきます。

『ワンナイト・モーニング』レビュー

様々なカップルのワンナイト

ボーイッシュだったのに、大学生になってどんどん女子っぽくなっていく同級生。彼女にドキドキする男子は…?(1巻MENU1:タマゴサンド)。

セックスのあとに”そば”を食べるのが習慣のセフレカップル。その関係が終わりを迎える時が…(1巻MENU2:そば)。

進路に悩む学生と、元・アイドルの幼馴染が再会。カラオケ店で二人きりになって…(1巻MENU6:カップラーメン)。

ワンナイト・モーニング(2) (ヤングキングコミックス)

顔見知りだったり偶然出会ったり訳ありだったり、様々なシチュエーションにいる男女。夜に何だか「いい感じ」になって、しちゃったりしちゃわなかったりする『ワンナイト・モーニング』各話。

あ、この二人、もうちょっとで一線超えちゃいそう…!という展開にドキドキ。ちょっとエッチな雰囲気に思わずニヤついてしまいます。

一夜明けの朝ごはん。その味は…

そんなカップルが過ごす濃密なワンナイト。しかしそのシチュエーションは様々。

ようやく成就した幸せな恋もあれば、思いが叶わず玉砕したり、また勢いでエッチしちゃったけど冷静になったら…、など「あるある」なパターンが

ワンナイト・モーニング(8) (ヤングキングコミックス)

そのワンナイトの後の空気を優しく包み込むのが、朝ごはん。それは「思い出の味」だったり、手作りの一品だったり、はたまたファーストフードだったり。

その時々の状況で、「普通の食べ物」が「特別なもの」に見えてくるから不思議

特に感情移入してしまうのは、フラれた後に食べるモーニング。なんだかしょっぱい涙の味がするようで…。

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不思議な幸福感のあるストーリー

それぞれの微妙な関係と、それぞれが迎える愛の顛末。

等身大の登場人物たちに共感して、心地よいふんわり感が心に残る絶妙なストーリー群。少しせつない結末もあったりするのですが、それもまた趣きがあって良し。

そんな『ワンナイト・モーニング』の各話を読むと、何だか妙に気持ちが満たされる。それは何故か?

ワンナイト・モーニング(4) (ヤングキングコミックス)

答えは多分、ワンナイトのあとの「モーニング」。お腹が満たされると、せつない話のあとでもちょっとほっこり。ハッピーな話だと、より幸福感が気持ちの中に湧き上がってくる。

男と女のドロドロ感も不思議に浄化される感じで、この読後感は新しい!『ワンナイト・モーニング』ならではのラブコメ感が、不思議な感覚を心に残していきます。

レビューまとめ

以上、奥山ケニチさんのちょっとエッチでハートフルな恋愛ショート・ストーリー『ワンナイト・モーニング』のネタバレなしレビューでした。

実は『ワンナイト・モーニング』は、本来は1巻完結予定だったもの。それが好評により連載継続、巻を重ねてきました。その中で新たな魅力を生み出したのが、全体を通して描かれるシリーズ作品

巻をまたいでいくつかのカップルが再登場、読めば読むほど登場人物たちに愛着が湧いてきます。「続編エピソード」でほっこり、良い「大人のラブコメ感」を楽しんでください。

ワンナイト・モーニング (ヤングキングコミックス)

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