漫画『ダンダダン』―オカルト・ホラー・アクション・変身ヒーロー・ラブコメ

少年が心霊トンネルで恐怖の怪奇現象に遭遇している頃、少女はUFOにさらわれて超能力に目覚める?

龍幸伸(たつ・ゆきのぶ)さんの漫画『ダンダダン』。集英社のWEB漫画メディア「少年ジャンプ+」連載で、単行本は2021年12月現在3巻まで刊行中。『このマンガがすごい!2022』でも4位にランクインした大人気作品です。

『ダンダダン』感想・レビュー

あらすじ

陽キャ少女・綾瀬桃(モモ・幽霊信じてる派)と陰キャ男子・高倉健(UFO信じてる派)。同クラの二人はふとしたきっかけで、幽霊とUFOの存在をかけて「勝負」をすることに。

夜、モモの指定で、心霊スポットである「立入禁止のトンネル」に入る高倉は。そこで「かけっこで負けたら呪われる」という『ターボババア』に遭遇。追いかけられて必死に逃げるが…?

一方、高倉の指定で「UFOの聖地」である廃病院に向かったモモ。そこで三人組の宇宙人『セルポ星人』に拉致され、貞操を奪われそうに。その危機に現れたのは、なぜかターボババアと合体した高倉だった―!

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“何でもアリ”のバトル・アクション

その後すったもんだあって、「呪い」によりターボババアの超スピードを手に入れた高倉=オカルン(※モモ命名)と、宇宙人の影響で潜在的な霊能力が開花したモモ。

二人がオカルト・ミステリー絡みのトラブルに巻き込まれて行く様子が、漫画『ダンダダン』では描かれていきます。

その中心となるのは、UFO・宇宙人・UMAといったミステリー要素と、妖怪や幽霊などの心霊要素。物語の題材としては分けられることの多い両者ですが、『ダンダダン』ではそんなことはお構いなし!ごちゃまぜになって二人に遅いかかってくる!

しかしこれが「ありそうで無かった」面白さ。おどろおどろしさとスピード感が見事に融合したアクションが超・迫力!作者・龍幸伸さんの卓越した表現力・物語運びもあって、迫真のバトルにグイグイ引き込まれていきます。

ちなみに龍幸伸さんは、『チェンソーマン』の藤本タツキさんや『地獄楽』の賀来ゆうじさんのアシスタントをされていたそう。これは納得の画力だ…!

ラブコメ要素にドキドキ?

そしてバトルの合間には、オカルンとモモのほのかな恋愛?模様も。

陽キャなギャル系美少女であるモモ。活発で周囲からの人気も高いが、実は硬派俳優・高倉健が大好き。その高倉健と同姓同名で、「ジブン、不器用なんで」が口癖のオカルンに、ちょっとドキッとしたり。

一方のオカルンも、当初は「ぼっちな自分に出来た友達」としてモモを認識。しかし時を共に過ごす中で、彼女のことを妙に意識。魑魅魍魎たちとのバトルで死線を超えていく内に妙な雰囲気が。あれ、これは相思相愛の目があるんじゃ…?

…なんて思っていると、2~3巻で新たな美少女が登場。恋のライバルになるやならざるや?なんてラブコメ要素も満開。ヤキモキする恋愛展開に、いろんな意味で先が気になります。

雑多な要素が見事に融合

そんな漫画『ダンダダン』。UFO・宇宙人・UMA・妖怪・心霊現象など、幅広いオカルト・ホラーと、それを軸にしたバトル・アクションがてんこ盛り。またオカルンがターボババアの能力で変身したりと、変身ヒーロー的な要素も

そこにラブコメを絡めて、劇中にこれでもか!と雑多な要素が詰め込まれているのですが、これが奇跡的にまとまっていて面白い!物語全体の勢いが、ページをめくる手を休ませません。

また「ちょいエロ」な下ネタ表現があるのも、本作の特徴のひとつ。特に1巻ではセルポ星人が股間から立派なのを出したり、オカルンが金玉を奪われたり、際どいアングルがあったりと、少年向けながらやや踏み込んだ内容が。

ちょっと大丈夫?と心配になる部分もありますが(笑)、様々なパーツを組み込みながらそれらを見事に融合、勢いのある物語を形成。他の少年向けジャンプ系漫画とは異なる面白みを見せてくれる漫画となっています。

まとめ

以上、龍幸伸さんの漫画『ダンダダン』の感想・レビューでした。卓越した画力と巧みなストーリー展開で一気読み必至、単行本各巻も200Pを超えるボリュームで読み応え満点!です。

なお本作には、「○ョジョ」や「○ンダム」ほかの作品をオマージュしたと思しきシーンが、随所にサラッと挿入されていたり。そんな遊び心にニヤッとするのも一興。読み込むといろんな発見がありそうです。

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