漫画『ダンダダン』―オカルト・ホラー・アクション・変身ヒーロー・ラブコメ

少年が心霊トンネルで怪奇現象に遭遇する頃、少女はUFOにさらわれ超能力に目覚める?

龍幸伸(たつ・ゆきのぶ)さんの漫画『ダンダダン』。オカルト・超能力・怪奇現象・都市伝説…その他もろもろが融合したバトルに、さらにラブコメをミックス!「何でもアリ」のアクション漫画です。

『ダンダダン』感想・レビュー

あらすじ

「幽霊信じてる派」の陽キャ少女・綾瀬桃(モモ)と「UFO信じてる派」の陰キャ男子・高倉健(オカルン)。

同クラだが接点の無かった二人は、ふとしたきっかけで幽霊とUFOの存在をかけて「勝負」をすることに。

夜、モモの指定で心霊スポット「立入禁止のトンネル」に入る高倉。そこで「かけっこで負けたら呪われる」という『ターボババア』に遭遇。追いかけられて必死に逃げるが…?

一方、高倉の指定で「UFOの聖地」である廃病院に向かったモモ。そこで三人組の宇宙人『セルポ星人』に拉致され、貞操を奪われそうに。

その危機に現れたのは、なぜかターボババアと合体した高倉だった―!

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“何でもアリ”のバトル・アクション

その後すったもんだあって、「呪い」によりターボババアの超スピードを手に入れた高倉=オカルンと、宇宙人の影響で潜在的な霊能力が開花したモモ。

二人がオカルト・ミステリー絡みのトラブルに巻き込まれて行く様子が、漫画『ダンダダン』で描かれていきます。

その中心となるのは、UFO・宇宙人・UMAといったミステリー要素と、妖怪や幽霊などの心霊・オカルト要素

物語の題材としては分けられることの多い両者ですが、『ダンダダン』ではそんなことはお構いなし!ごちゃまぜになって二人に遅いかかってくる!

しかしこれが「ありそうで無かった」面白さ。おどろおどろしさとスピード感が見事に融合したアクションが超・迫力!

作者・龍幸伸さんの卓越した表現力・物語運びにのせられて、読者を迫真のバトルにグイグイ引き込んでいきます。

ちなみに龍幸伸さんは、『チェンソーマン』の藤本タツキさんや『地獄楽』の賀来ゆうじさんのアシスタントをされていたそう。これは納得の画力だ…!

ラブコメ要素にドキドキ?

そしてバトルの合間には、オカルンとモモのほのかな恋愛?模様も。

陽キャなギャル系美少女であるモモ。活発で周囲からの人気も高いが、実は硬派俳優・高倉健が大好き。

その高倉健と同姓同名で、「ジブン、不器用なんで」が口癖のオカルンに、ちょっとドキッとしたり。

一方のオカルンも、当初は「ぼっちな自分に出来た『友達』」としてモモを認識。しかし魑魅魍魎たちとのバトルで死線を超えていく内に、彼女のことを妙に意識。妙な雰囲気が。

あれ、これは相思相愛の目があるんじゃ…?

…なんて思っていると、2~3巻で新たな美少女が登場。恋のライバルになるやならざるや?なんてラブコメ要素も満開。

ヤキモキする恋愛模様に、いろんな意味で先が気になる!

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雑多な要素が見事に融合

UFO・宇宙人・UMA・妖怪・心霊現象など幅広いオカルト・ミステリーと、モモの超能力(霊能力)、そしてオカルンの「妖怪合体」的な変身ヒーロー要素と、多彩な成分がてんこ盛り。

そしてそれらをまぜこぜにしたバトル・アクション、さらにラブコメを絡めて、劇中にこれでもか!と雑多な要素が詰め込まれている漫画『ダンダダン』。

ですが、これらが奇跡的にまとまっていて面白い!物語全体の勢いが、ページをめくる手を休ませません。

モモとオカルンたち、それぞれ性別や趣味嗜好、そして能力は異なれど、同じベクトルで困難に立ち向かっていく。その様子が、これまでのジャンプ漫画に無い新しい魅力・面白さを発揮しているように感じます。

なお「ちょいエロ」な下ネタ表現があるのも、『ダンダダン』の特徴のひとつ。特に1巻ではセルポ星人が股間から立派なのを出したり、オカルンが金玉を奪われたり、際どいアングルがあったり。

少年向けながらやや踏み込んだ内容で、「ちょっと大丈夫?」と心配になる部分もありますが(笑)、それもまた本作の面白み。

『ダンダダン』まとめ

以上、龍幸伸さんの漫画『ダンダダン』の感想・レビューでした。卓越した画力と巧みなストーリー展開で一気読み必至、単行本各巻も200Pを超えるボリュームで読み応え満点!です。

なお本作には、「○ョジョ」や「○ンダム」ほかの作品をオマージュしたと思しきシーンが、随所にサラッと挿入されていたり。そんな遊び心にニヤッとするのも一興。読み込むといろんな発見がありそうです。

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