重武装した全身タトゥーのJKたちが、治安維持を行う街。そこに転校してきた優等生・シモンが見るものは…?
「武装した女子高生」を描かせたら、右に出るものはいない?架空世界におけるハードなアクション・ストーリー。
松本次郎さんの漫画『beautiful place(ビューティフルプレイス)』の感想・レビューです。
連載はヒーローズのWeb漫画メディア「コミプレ」で、単行本1~3巻が刊行中(2025年7月現在)。
以下『beautiful place』の主なあらすじや見どころなどをご紹介します。
『beautiful place』あらすじ
内戦下日本における不戦中立都市・N崎市。
全女子高群武装自治会連合所属・清進女子挺身隊2回生の花沢シモーヌ(シモン)は、先輩である高阪桃子とともに都市の治安を守るため犯罪者を…
まあ、あんまり難しいことは考えなくても良いです(笑)。
女子高生が武装して治安維持をする世界。マジメな新人・シモンとイカれたパイセン・高阪が、リアルなガン&格闘アクションを繰り広げる、というストーリーがざっくり理解できればOK。
『beautiful place』のココが面白い!
タトゥーだらけのJKアクション
JKたちが「トゥルーパー」として銃器を携え、街の治安を担っている、という世界観の『beautiful place』。「女子高生+ガン」設定は、特に目新しくはない。
何と言っても特徴的なのは、制服姿の女子高生の全身に、タトゥーや刺青が入りまくっていること。
しかもみな、異様に血の気が多くてガラが悪い(笑)。
精進校登校時の格好 自衛の為オープンキャリーでの武装。
形骸化している為、各自てんでバラバラな装備で適当。
各個の解説は以下を参照の事 pic.twitter.com/yZNNM9zndw— 松本次郎(ガー助) (@miita76956668) October 12, 2022
そんな彼女たちが時に銃器、時に格闘術で、激しいバトルを展開。
「本格的な銃器・ミリタリー描写」+「タトゥーだらけの女子高生」のシュールな世界が演出する、奇妙な迫力が圧倒的に迫ります。
クセが強過ぎ!なパイセン・高阪
そのJK集団の中でも、特にインパクトのある人物が高阪桃子。
「教官役」として、転校生・シモンとコンビを組むのですが、非常にクセの強い人物で…。
メガネのツインテでなかなかの美形。銃器の取り扱いや格闘センスは一流以上。
だがその首から下は、タトゥーがびっしり。品行方正なシモンと対照的に、ガサツで下品過ぎる!
ファミレスで趣味の漫画を描きながら「タメでも高阪パイセンと呼べよバカ」とシモンに突っかかったり。その狂犬っぷりから、他校の生徒たちからも一目置かれる存在。
とても女子高生とは思えない無骨さに、思わずドン引き(笑)。
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過酷なJKバトルの結末は…
そんな二人は急造コンビを組み、「犯罪容疑者拘束の実地訓練」へ。
が、全く噛み合わずに任務失敗。シモンはひとり容疑者を追うことに…。
しかし街には血の気の多い武装JKやクラン(未成年の犯罪者集団)が。
彼女たちと激しい衝突も起こるなか、果たして彼女は生きて任務を達成できるのか…?
Ipadで落書き beautiful place イメージイラスト 髪の毛苦手 pic.twitter.com/OjI117t9yC
— 松本次郎(ガー助) (@miita76956668) March 10, 2022
ややSF要素もある殺伐とした世界観の中で、予想外にリアル過ぎるガン&格闘アクションが展開。
タトゥーだらけのJKとのアンバランスさが、奇妙な雰囲気を形成。シモンやパイセンのハードな戦いから目が離せなくなっていく!
作者・松本次郎さんは過去作『女子攻兵』でも、女子高生(姿の巨大ロボット)アクションを描いていますが、こちらはエログロ度高め。
対して本作『beautiful place』は比較的マイルド。構えずにシンプルにアクションを楽しむ、という感じで読んでみてください。
シモンと桃子の、「意外なバディ」関係が築かれていく様にも注目です。
感想・レビューまとめ
以上、松本次郎さんの漫画『beautiful place』の感想・レビューでした。
やや特殊な女子高生たちの重武装バトルが、予想以上の迫力!なアクション・ストーリー。
各巻250超ページのボリュームも、非常に読み応えあり。強すぎるクセに引きずり込まれる漫画です。
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