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電子書籍で読める山岸凉子のオカルト・ホラー漫画まとめ

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2021年以降、山岸凉子さんの漫画単行本が次々と電子書籍化。『日出処の天子』『テレプシコーラ/舞姫』『レベレーション(啓示)』などの長編漫画などが、電子版で手軽に楽しめるようになりました。

鬼 (モーニングコミックス)

そんな電子書籍化された山岸凉子さんの漫画から、オカルト・ホラー系の漫画単行本をまとめてご紹介。「古典的な有名作品」から近年の発表作まで、味わい深い物語が揃っています。

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山岸凉子オカルト・ホラー単行本

わたしの人形は良い人形

『わたしの人形は良い人形』『バンシー』『グール』の3編を収録した短編漫画集『わたしの人形は良い人形』(講談社)。

わたしの人形は良い人形 (モーニングコミックス)

注目は表題作『わたしの人形は良い人形』。昭和初期、事故死した少女の供養のため、火葬されるはずだった市松人形。しかし何の因果か現代まで生き残り、関係者の子孫である少女を恐怖の渦に巻き込んでいく…。

「黒髪の市松人形」というベーシックな恐怖要素を存分に味わえる、和風ホラー漫画の古典的・代表的な作品として外せない一作。ホラー漫画ファンならば一度は読んでおきたい恐怖ストーリーです。

『わたしの人形は良い人形』の感想記事はこちら

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汐の声

『汐の声』『千引きの石』『夜叉御前』『キルケー』の4編を収録した短編漫画『汐の声』(KADOKAWA)。

汐の声

個人的なオススメは『千引きの石(ちびきのいわ)』。とある地方の中学校に転入した女子生徒。裏庭の古びた体育館で、奇妙な人の気配を感じる。しかしそこは「現在は使われていない」はずなのだが…。

「学校の怖い話」を基本に、青春的な要素や歴史を組み込み、かつきっちり恐怖を練り込んでいるホラー短編。ほかテレビのオカルト企画で、霊感少女が恐怖体験をする表題作『汐の声』など、恐怖度の高いオカルト・ホラー短編を収録した単行本です。

白眼子

中編『白眼視』と短編『二日月(ふつかづき)』の2編を収録した単行本『白眼子(はくがんし)』(KADOKAWA)。

白眼子

150ページ超の中編『白眼子』が、非常に味わい深い一作。戦後の混乱期、未来予知的な能力を持つ盲目の男性「白眼子」に拾われた少女。その数奇な運命と、二人の不思議な縁を描く、オカルティック・ドラマ。

白眼子とその姉のもとで成長、やがて成人し家庭を持っていく少女。その人生の随所で現れる不思議な出来事、そして白眼子の存在感が何とも印象的。ただ淡々と進む物語なのですが、何度も読み返したくなる不思議な引力を持った漫画です。

『白眼子』の感想記事はこちら

『鬼』『ある夜に』『時じくの香の木の実』の計3編を収録した短編漫画集『』(講談社)。

鬼 (モーニングコミックス)

メインは約150Pの中編『鬼』。岩手県の寺に合宿に来た、美大の民俗学+不思議研究サークル7名。天保八年にその地方で起こった飢饉により、人減らしにあった子どもたちの怨念と心がリンク。恐ろしくも不思議な体験をする…というストーリー。

親に捨てられ、穴に落とされた子どもたちが辿った運命は、実に凄惨なもの。水も食べ物も無い場所で、非常にショッキングな出来事が…。本作は「怖い話」ですが、歴史をもとにした「悲しい話」でもあり、読後に独特の余韻が残ります。

ほか、8歳の時に試練を受け巫女となった少女、その数奇な生き様を描く『時じくの香の木の実(ときじくのかくのこのみ)』が、オカルト度の高い短編でオススメ。

艮(うしとら)

2014~2021年と比較的新しい年代に発表された、『艮』『死神』『時計草』『ドラゴンメイド』の4短編を収録した『艮(うしとら)』(講談社)。

艮(うしとら) (モーニングコミックス)

凶悪犯罪を犯した脱獄囚が逃げ込み、隠れた家。そこの住人である女性は、仕事で出会ったインチキ霊能者に、「家に鬼門が開いている」と奇妙なアドバイスを受ける…というオカルト系の表題作『艮(うしとら)』。霊能者がものすごいインパクト(笑)。

ほか、公園で目覚めた女性が体験した不思議な世界『時計草』、「世界で最も高価な本」に関わる実在の一族、その始まりをファンタジックに描く『ドラゴンメイド』など、バラエティ豊かな短編が詰まった一冊です。

押し入れ

『夜の馬』『メディア』『押し入れ』『雨女』の4編を収録した短編漫画集『押し入れ』。

押し入れ (なかよしコミックス)

一風変わったタイトルの表題作は、漫画家・Mさん(超大御所!)のアシスタントと、その姉の恐怖体験を題材にした一作。アパートで二人暮らしを始めた姉妹、その身の回りで奇妙な出来事が頻発。そして遂に、

「押し入れの中にだれかがいる!ふすまのすき間から目が!」

…といった、オーソドックスな実話系恐怖話が、軽妙な語り口で楽しめます。ほか、実際に起こった事件をベースに、人間の「業」を恐怖仕立てで描いた『雨女』など、恐ろしくも味わい深いホラー作品がまとめられた短編漫画集です。

『押し入れ』の感想記事はこちら

ゆうれい談

少女漫画制作の現場を中心に、不思議なオカルト話を綴る『ゆうれい談』(KADOKAWA)。『読者からのゆうれい談』『蓮の糸』『ゆうれいタクシー』『タイムスリップ』の5編を収録。

ゆうれい談 (角川ホラー文庫)

山岸凉子さん自身や家族のほか、漫画家・アシスタントなど漫画関係者から聞いた、ちょっと怖い話・不思議な話を漫画化したコミック・エッセイ風の一冊。

夭逝した女性漫画家さんが、山岸凉子さんの枕元に「不思議な姿」で現れた話『蓮の糸』や、多くの人が体験している「ループ的現象」を描く話『タイムスリップ』など、「ホントにあった怖い話・不思議な話」的なオカルト体験談が楽しめます。

『ゆうれい談』の感想記事はこちら

まとめ

以上、電子書籍で読める山岸凉子さんのオカルト・ホラー漫画単行本まとめでした。

ガチで怖い名作ホラー短編から、ちょっと不思議なオカルト話、ドラマ性の高い中編作品まで、作者の長いキャリアから生み出された幅広いオカルト・ホラー系のストーリーは、読み応えバツグン。気になった単行本をチェックしてみてください。

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