「イジらないで、長瀞さん」―小悪魔ヒロインのイジりがクセになる?新感覚ラブコメ

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このヒロインはクセになる、っていうかクセが強い!ナナシさんの「イジらないで、長瀞さん」。

「長瀞さん」の読みは「ながとろさん」。名前だけでも覚えて帰ってください。単行本は記事作成現在、6巻まで刊行中。

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「イジらないで、長瀞さん」レビュー

図書室で、陽キャ女子4人組に趣味で描いているファンタジー漫画を笑われる、高校2年生のセンパイ男子(パイセン)。さらにその内の一人、一年生の長瀞さんに漫画の女性描写を手ひどく揶揄され、泣いてしまう。

そのパイセンを見て、「キモいっスね」とドSな笑みを浮かべながらも、ハンカチを差し出す長瀞さん。しかしパイセンは「後輩の女子に泣かされた…!」とショックを受けるのであった。

…という、なかなか救いようのない(笑)「イジらないで、長瀞さん」第一話。以降、高校2年生のセンパイ男子(パイセン)とその後輩である長瀞さん、二人のイジりイジられ関係が描かれます。

イジらないで、長瀞さん(1) (マガジンポケットコミックス)ナナシ:講談社

ジャンルとしては一応ラブコメ、なのであろう「イジらないで、長瀞さん」。1対1の男女関係の中にオトコ心をくすぐる展開を挟んでくる内容は、広義に捉えれば山本崇一朗さん・ゆずチリさん・しろまんたさんらによる漫画の系譜に属するもの。

が、それらに較べて本作はヒロインの性格が非常に特殊。イジられてタジタジのパイセンを見てゾクゾクと喜びに震える、真正のドSであるというのが、物語の核となるぐらい特徴的。

陽キャである長瀞さんが、女子どころか男子の友達もいないぼっちのパイセンを、時に逆セクハラ的な肉体接触も駆使して、からかい、イジり倒す。その様子は特に1巻序盤でドン引きするほどえげつない。自分がパイセンの立場になったら泣くわ…。

最初の方で「イジらないで、長瀞さん」から離脱した人も多いのでは?と想像しますが、1巻終盤で見せる彼女の様子に、グラッと心を動かされる。強引に絵のモデルになった長瀞さん(パイセンは美術部)。よく描けた「ご褒美」はいつものイタズラかと思いきや、長瀞さんは予想外な行動に…。

なんや、カワイイやないか(笑)。ここで読者のハートをグッと鷲づかみにする長瀞さん。以降も変わらずパイセンをイジり続けるのですが、不意のボディタッチに照れたり、消極的なパイセンをマジメに心配したりといった、時折見せる意外な表情が、以前よりずっと魅力的に見えて来ます。

黒髪のストレートロング、健康的な日焼け(水泳部の助っ人部員)、ネコ的な表情と、そもそものルックスがかなりキュートな長瀞さん。さらに劇中で見せる、コロコロと変化する表情は、飽きない魅力。読んでいるうちに、「長瀞さんは次にどんな顔を見せてくれるのか?」と気になって仕方なし。ちょっとパイセンに気があるのかも…?と思わせぶりなのも、男子の気持ちを微妙に刺激。

一方のパイセンも最初は気弱だったけど、長瀞さんに焚き付けられてオトコらしい行動を取ったりして、ちょっとした成長を見せるのも頼もしい。けどそれはどうでもいい(笑)。シンプルに長瀞さんの小悪魔的な(というには過ぎるぐらいだが)輝きを楽しんでいきたい、そんな漫画です。

まとめ

以上、「イジらないで、長瀞さん」のレビューでした。長瀞さんのイジりがキッツいこともあり、なかなか人を選ぶ漫画だとは思うのですが、慣れてくるとジワジワとおもしろくなってくるから不思議。6巻まで通して読むと、なんだかんだ言ってお前ら楽しそうやんか(笑)という感じです。

3巻あたりからは長瀞さんの悪友たち「長瀞フレンズ」がイジりに本格参加。さらに5巻終盤~6巻にかけてはパイセンをピンチに陥れる新キャラクターが登場したり。受難続きのパイセンと、対比的に輝きを増す長瀞さん。ドタバタの中で果たして二人の関係に変化はあるやなしや?

なお「イジらないで、長瀞さん」をこれから読んでみようという方、紙書籍も電子書籍も一部の巻に特装版があるのでご注意を。

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