漫画感想・レビュー

アクション・格闘技漫画

漫画『ザ・ファブル』感想―もし「伝説の殺し屋」が1年の休暇を取ったら?

仕事を休んで、一年間大阪で普通に暮らせ―。 そんな変わった命令を受けた伝説の殺し屋を描く「ザ・ファブル」。笑いと緊張が交差し、絶妙に同居した漫画です。 作者は南勝久さんで、連載は講談社ヤングマガジン。単行本22巻にて第一部が終了、ひとまずの...
スポーツ漫画

漫画『明日のない空』感想―ハンドボールと下町の青春!

ハンドボール。ヨーロッパでは人気がありますが、日本ではどちらかと言えば、マイナーな部類に入るスポーツ(関係者の方、ごめんなさい)。 私も中学か高校の体育の授業で数回プレイしたぐらいで、サッカーや野球にくらべるとほとんど経験がありません。 本...
その他

コミックエッセイ『ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました』感想

好きで好きで好きすぎて仕方ない動物、っていますか?私はそうですね…。動物の中では猫が好きですね。でも「好き過ぎる」ってほどではないかな。 しかしコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助(まつもと・き...
オカルト・ホラー漫画

漫画『魔法使いの娘』感想―那州雪絵の隠れた名作!長編オカルト・ホラー

那州雪絵さんの漫画『魔法使いの娘』。魅力的なキャラクターと深みのあるストーリー、そして恐さを併せ持つ、隠れた名作オカルト・ホラーです。 連載は新書館の漫画雑誌「ウィングス」で、全8巻完結済み。続編に『魔法使いの娘二非ズ』全7巻があります。
オカルト・ホラー漫画

漫画『モンキーピーク』感想―自然の密室で猿に襲われるパニックホラー

最近は「生き残りをかけたサバイバル」とか「限定空間からの脱出」的な漫画が多いですね。いわゆる「ソリッドシチュエーション」もの。やはり世界観を絞れるというのは話を作りやすいのでしょうか。 本記事でご紹介する「モンキーピーク」は、そんなソリッド...
その他

実用漫画『マンガでわかる統計学入門』感想―統計学を面白い漫画で学ぶ!

「統計学」。ちょっとおもしろそうだったので、思わずポチッてしまったのがこちら。「マンガでわかる統計学入門」です。 著者は神戸大学大学院教授の滝川好夫氏。漫画はイラストレーターのkyata氏が担当しています。 今風な、前髪パッツンの女子が決め...
ドラマ・恋愛

漫画『EVIL~光と影のタペストリー~』―スポーツ漫画の巨匠が描くサスペンス

「塀内夏子」という名前を聞けば、古くは「オフサイド」「Jドリーム」、近年は「イカロスの山」や「コラソン」といったスポーツ漫画のタイトルを、多くの方はを想起されるでしょう。 私も塀内氏の描く漫画は、「Jドリーム(無印・飛翔編・完全燃焼編)」「...
スポーツ漫画

漫画『さよならフットボール』感想―フィジカルを打ち破れ!サッカー少女の挑戦

何か壁にぶつかった時、あなたはどうやってその壁を打ち破りますか? 自分ではどうしようもないその壁に、果敢に立ち向かう一人の女子サッカー選手。そんな彼女を描くスポーツ漫画が「さよならフットボール」。現在は新装版として全2巻が発売されています。
SF漫画

漫画『藤子・F・不二雄少年SF短編集』感想―ドラえもんの次に読みたい少年SF

藤子・F・不二雄と言えば、今でもテレビアニメが大人気の「ドラえもん」はじめ、幼児から小学生まで幅広く楽しめる、愉快な漫画作品が目白押しです。 そして子供向けの藤子漫画を卒業したら、次に読んでおきたいのはこれ。小学館コロコロ文庫より刊行されて...
ゲーム・ギャンブル漫画

漫画『笑うあげは』―盲目の美女雀士が華麗に舞う!異色の麻雀漫画

麻雀(まーじゃん)。 数字を表す記号や漢字が描かれた牌(パイ)を揃えて、出来上がった「役」によって点数を競うゲームです。 当然、引いた牌や場にある牌、出来上がった役を視認して遊ぶわけですが、漫画「笑うあげは」の主人公・あげはは何と盲目。 し...
オカルト・ホラー漫画

高橋留美子『人魚の森』感想―人魚の肉を喰らい不老不死となった男女の旅

「人魚」「人魚伝説」と言えば、美しい歌声で船を難破させるセイレーンや、人魚の肉を食べて800歳まで生きた、と言われる八百比丘尼などが有名です。 そんな「人魚」にまつわる怪異と、「人魚の肉」を食べて不老不死となった男女の旅を描いた漫画が、高橋...
ドラマ・恋愛

漫画『IPPO』感想―「いい靴」を追い求める若き革靴職人

オーダーメイドの革靴って作ったことありますか? 私はあまり革靴を履く機会の無い人間なのですが、そんな自分でも自分だけの靴が欲しい!と思ってしまう漫画に出会いました。 オーダーメイドの靴を作る若き職人・一条歩を描いた漫画、えすとえむ氏の「IP...
SF漫画

アニメに負けない面白さ!おすすめガンダム漫画【宇宙世紀編】

アニメにも負けないおもしろさ!王道作品から変わり種まで。シンプルに漫画として面白い、宇宙世紀が舞台のガンダム漫画紹介です。
コメディ漫画

遂に完結。「それでも町は廻っている」最終16巻と公式ガイドブック廻覧板

ヤングキングアワーズ誌にて、約11年にわたり連載されていた石黒正数氏の漫画「それでも町は廻っている」、通称「それ町」。 連載は2016年12月号で完結しましたが、バレンタインデーの本日、単行本最終16巻と公式ガイドブックと銘打たれた副読本、...
SF漫画

新世代ガンダム漫画『MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』感想・レビュー

TVアニメ『機動戦士ガンダム』から『機動戦士Zガンダム』が始まるまでに、数多くのMSV(モビルスーツバリエーション)がプラモデル企画で展開されました。 その中でジオンのエース・パイロット「ジョニー・ライデン」が設定されましたが、そのジョニー...
ミステリー・サスペンス漫画

朱戸アオ漫画は医療サスペンスの隠れた名作揃い

読み始めるとドキドキが止まらない!良質な医療ミステリー・サスペンス漫画を数多く輩出している、朱戸アオさんの漫画まとめです。 朱戸アオさんはペストによるパンデミックの恐怖を描いた長編「リウーを待ちながら」ほかの漫画を発表。そのどれもが医療・科...
その他

エッセイコミック『おいしいロシア』感想―漫画で知るロシアの魅力的な食文化

シベリカ子さんのコミックエッセイ「おいしいロシア」を読みました。 かわいいイラストで描かれた料理が、ところせましと並ぶ表紙です。「日本から一番近い国」と尋ねられると中国や韓国を思い浮かべますが、実はロシアもお隣さん。 中華料理や韓国料理は今...
SF漫画

漫画『はるかリフレイン』感想―SFループもの漫画の隠れた名作が復刊!

同じ時間の繰り返しが描かれる、タイムトラベルSFの一種「ループもの」。かつて進研ゼミ「高一Challenge」(1997年4月号~1998年3月号)に、そのループものを取り扱ったSF漫画が連載されていました。 それがこちら。伊藤伸平氏の「は...
オカルト・ホラー漫画

漫画『BOX~箱の中に何かいる~』感想―諸星大二郎描く状況限定ホラー

謎の「箱」の中に閉じ込められた8人の男女。彼らは箱から脱出できるのか。そして箱の目的は…? 諸星大二郎先生描くソリッド・シチュエーション・ホラー「BOX~箱の中に何かいる~」。全3巻で完結です。 連載は「月刊モーニング・ツー」。上記ページか...
ミステリー・サスペンス漫画

ふくやまけいこ『東京物語』感想―ナウシカだけじゃない!アニメージュの名作漫画

はるか昔、徳間書店の月刊アニメ情報誌「アニメージュ」を読んでいました。 その時に連載されていた、ふくやまけいこさんの漫画「東京物語」が好きだったのですが、同志の購読を途中でやめてしまったために結末を知らず。 しかし2004年に復刊されていた...