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漫画『オープンクロゼット』感想―独特の感性・表現力で紡がれる読み切り漫画集

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谷和野(たにかずの)さんの漫画『オープンクロゼット』。独特の表現力と世界観を持つ作者。その魅力が存分に発揮された、読み切り漫画集です。

オープンクロゼット(1) (フラワーコミックスα)

連載は小学館の女性漫画誌「月刊flowers(フラワーズ)」。2023年12月現在、単行本1~3巻が刊行中です。

『オープンクロゼット』感想・レビュー

概要

漫画『オープンクロゼット』は、読み切り(短編)形式の作品をまとめた漫画集。各巻に4話が収録されています。

読み切り漫画の内容は、近世~近代ヨーロッパ(風)世界を背景とした人間模様やファンタジー中心。また現代日本を舞台にしたドラマ作品もあり。

いずれも作者ならではの美麗な筆致と、独特にして不思議な世界観が融合した物語群。他の短編作品とは一風異なる、味わい深いストーリー・雰囲気を楽しめます。

『オープンクロゼット』短編紹介

1話完結形式の『オープンクロゼット』各話。

  • 少女アビーの仕事は、「お屋敷」の窓を時間どおりに開け閉めすること。だがろくでなしの父親に時計を奪われ、己の感覚を頼りに仕事を始める。そこに窓から不思議な少年が飛び込んできて―。(1巻収録『風の開け閉め』)
  • ちょっと訳ありな青年レアは、村に豊穣をもたらす「半分が花の女」を花嫁に迎える。体から花を咲かせ、美しさを振りまく彼女と暮らすうち、レアは人生を変えられる気がしてくるが―。(2巻収録『花嫁』)
  • 町でレースの編み物に心惹かれた少女フラーは、青年実業家のレース工房で働くことに。自立の道を歩みながら、大人へと近づいていく。そんな折、仲の良いお婆さんの具合が悪いことを知り―。(3巻収録『ひそひそレース』)

以上のような、ちょっと不思議も織り交ぜられた物語が、主に発展途上のヨーロッパ的世界や現代日本を舞台に綴られていきます。

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クローゼットが開く時

『オープンクロゼット』の物語の中で主体となる人物たちは、少年だったり少女だったり、時には老人や妖精であることも。

その彼・彼女らの心の中には「閉じたクローゼット」があり、そこには「秘めたる思い」や「自分の知らない自分」が詰まっています。

オープンクロゼット(2) (フラワーコミックスα)

そんな主人公たちの日常に劇中で変化が起き、その行動、ひいては運命を変えていく。クローゼットが開くがごとく、ささいなきっかけから人生が動いていく様が見どころです。

巧みな表現力・世界観が魅力的!

そして物語の数々に魅力を与えているのが、作者・谷数野さんの巧みな表現力。

作り込まれたキャラクター造詣・背景・舞台設定により形作られた、人間ドラマ・ファンタジー・童話/寓話風のストーリー群は、読み切り漫画ながら非常に安定感あり

オープンクロゼット(3) (フラワーコミックスα)

また古き良き少女漫画的なようでもあり、そのどれにも似ていない雰囲気が独特。決して派手さは無いけれど、読むうちに読者をその世界観の中に引き込み、ジワジワとその虜にしていきます。

作者の感性・思い浮かべた世界が、そのまま漫画として読み手に届くような感覚が何とも楽しい、想像力を刺激される読み切りシリーズです。

『オープンクロゼット』まとめ

以上、谷数野さんの漫画『オープンクロゼット』の感想・レビューでした。

文章で魅力を表現するのが、なかなか難しいタイプの漫画なのですが、百聞は一見にしかず!一度触れると、その独特にして不思議な世界観が病みつきになります。

なお各話読み切り形式で、特に物語に繋がりはありません。試し読みなどで気になった巻を手にとってみてください。

オープンクロゼット(1) (フラワーコミックスα)

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