SF漫画漫画感想・レビュー短編漫画集

山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」全話感想

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漫画・山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」を読みました。

こちらは、オンラインメディア「ITmedia PC USER」にてWEB連載されていた漫画を、電子書籍化したもの。

2015年9月の発売で、現在はKindle版のみが販売されているようです(追記に紙書籍版について追加しました↓)。

基本2~3Pの掌編と、読み切り中編「バイナリ畑でつかまえて」の全22編を収録。

ちなみに「バイナリ(バイナリー)」とは

バイナリ (binary) とは二進法のことであるが、コンピュータが処理・記憶するために2進化されたファイルまたはその内部表現の形式(バイナリデータ)のことを指して用いることが多い。

バイナリ – Wikipedia

です(乱暴な引用)。

この「バイナリ畑でつかまえて」、IT関連のあるあるネタをちりばめた、サクッと気軽に読めるショートショート集。

簡潔すぎたり元ネタがわからなかったりして、ややわかりにくい話もあるのですが、各話の感想を書いてみました。ネタバレは基本していないつもり。

「バイナリ畑でつかまえて」各話感想・レビュー

見出しは各話タイトルです。

高度に発達した技術は

いきなりだが良くわからなかったw。イヤフォンをしてると安心して人と話せる、ということなんだろうか。

うかつなサンタ

これはありそう!確かに「うかつ」。しかし子どもが自分のSNSを見てる、ってちょっと怖いね。

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古い空間

Googleストリートビューネタ。いい話、だと思う。

リ野獣死すべし

Dropboxをこんな風に使ったことないから良くわからないけど、自分のデジタル端末を人と共有する時はいろいろ気をつけようね!という教訓(違う)。

2.4インチの形見

携帯メールを吸い出すソフト、という小道具がシブい。オチはちょっとピンとこない。

ねっとりてらしー

「うかつなサンタ」の父娘が再登場。ネットに写真うんぬんはわかるけど、オチとの結びつきが少し理解できなかった。

聞きたい言葉

これは実際にやってる人がいそう(笑)。

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インターネット・カフェ

なぜネカフェが舞台なのだろう?なかなか高度な想像力を要求するお話。

Android

実はAがBで、BがAだった、ということ?

ロールプレイングチョコレート

この話が一番わからなかった…。

セカイの終わり

セカイカメラを使ったことが無いのでノーコメント。

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人類は投了しました

人間らしさ、を描いているのだろうか。

ロスレス栗田さん

ベタいけどこういうのが「デジタルとアナログの融合」なんだろうか。結構好き。

そして誰かいなくなった

自分ももう少し若かったらこの感覚に共感できたのかも。

2014年6月8日、秋葉原、雨

「6月8日」の「秋葉原」。背景は理解したけど、ちょっとわかりにくいな…。

れ・こ・め・ん・ど

優しい話。いいね。

コノ、オオゾラニ

ちょっとエッチ(?)なドローンのモノローグ。この漫画で一番好きな話。泣けた。

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時計じかけのオレンジ

SNSあるある(笑)。

みんなのレシピ

これもかなり好き。デジタルの向こうにはちゃんと人間がいるんだよね。

完全に一致

画像関連の小ネタ。最近の検索技術ってスゴイよね。

夕暮れの駅

男性が女性の◯◯、ってことですよね?想像で補完しないといけない部分もあるけど、読み返すと余韻があっていい。

バイナリ畑でつかまえて

読み切り中編。好意を抱く女性とAIを共同研究していた青年。急逝した彼女自身を投影したAIから、彼は告白の結果を聞けるのか?人工知能を題材にした爽やかかつ少しせつない恋愛ストーリー。世の中のすごい発明には、ロマンが人知れず隠されている、のかもしれない。

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感想まとめ

以上、漫画「バイナリ畑でつかまえて」の感想・レビューでした。

※なんであの話が理解できへんねん!というツッコミはご容赦を。

こうやって振り返ってみると、意外とすっきりしない(個人的に)話が多かったような。ただ絵柄も含めて全体的にキライでは無い。むしろもっと他の話を読んでみたい、と思わせる雰囲気があります。

本来であればSNS云々、技術云々、という説明部分が各話に入ってしかるべき体裁だとは思うのですが、おそらく掲載スペースやテンポの関係?、その辺りをバッサリ断ち切っているのはある意味いさぎよい。「万人向け」をそもそも諦めているというか。あえて説明を省いてシンプルな形にした結果、それが故に読者の心に残る作品も多く含まれています。

いずれにしても各話を理解するために、どうしても個人の経験に依存する部分が大きい漫画。人によって理解度に差が出るのは致し方のないところですが、普段からPCやスマホ、SNSを利用している20~30代、ギリギリ40代前半ぐらいまでなら割と楽しめるのではないでしょうか。作者の山田胡瓜氏の単行本としては秋田書店から「AIの遺電子(少年チャンピオン・コミックス)」が発売されているので、気になった方はこちらもチェックどうぞ。

バイナリ畑でつかまえて著者:山田胡瓜出版社:発行日:2015-09-06
漫画『AIの遺電子』感想―人型AIと人間の共存世界をリアルに描くSF
人間とほぼ変わらない外見だが、頭脳はAIであるヒューマノイド。そんなヒューマノイドたちと人間が共存する近未来をドラマティックに描くSF漫画が、山田胡瓜さんのSF漫画「AIの遺電子」です。タイトルの「AI」は「エーアイ」ではなく「アイ」と読み...

【追記】
「バイナリ畑でつかまえて」は加筆された紙書籍版も発売されています。

バイナリ畑でつかまえて著者:山田 胡瓜出版社:アスペクト発行日:2016-08-02

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