面白い漫画といかに出会うか、というのが漫画好きの命題(?)なわけですが。
おすすめ漫画を検索する? 良い考えです。
Twitterで漫画情報を追う? それもいいですね。
でも、漫画に詳しい漫画好きの人に教えてもらう、というのも一つの方法。
というわけで面白い漫画に出会うためのアプローチの一つとして、中野晴行さんの「まんがのソムリエ」をご紹介。
「まんがのソムリエ」レビュー
概要
「まんがのソムリエ」は小学館クリエイティブより刊行されている単行本。
著者の中野晴行さんは、元銀行マンのフリーライターにして漫画評論家。
私は電子書籍サイトeBookJapanのメルマガ「まんがのソムリエ」から中野さんの存在を知りました。
「まんがのソムリエ」はeBookJapanより毎週水曜日に配信されるのですが、今回ご紹介の同名単行本「まんがのソムリエ」は、その連載を書籍化したもの。
2008年の連載スタートから書籍発行の2014年まで、200回分から100回を抜粋しています(※現在は連載終了)。
漫画のプロが選ぶ100作
「まえがき」で中野さんが書かれていますが、「まんがのソムリエ」は「面白いまんが」「感動できるまんが」を100作選んで紹介したもの。
まんが評論や書誌学的なまんが論を求めている人にはおすすめしない、とのことで、まさに面白いマンガを探している人にピッタリ。紹介されているマンガも実に幅広く多彩です。
「フルーツバスケット」「うしおととら」「強殖装甲ガイバー」「OL進化論」「まんが道」「百鬼夜行抄」「あさりちゃん」「有閑倶楽部」などなど、ジャンル・男女向けを問わず、実にバラエティ豊か。
私も普通の人よりはまあまあ漫画を読んでるかな、とは思っていたのですが、これはかないません。
やはり面白い漫画の在り処は漫画好きに聞くべきだ、ということを再認識。
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「まんが愛」を感じる漫画紹介
中野晴行さんの漫画紹介。これが実に落ち着いた筆致で読みやすい。
1話3ページの構成で、過剰に内容を盛ることなく煽ることなく、豊富な知識を背景に漫画の魅力を伝えてくれます。
どこぞの「漫画の虎」とかいうブログを書いているやつに教えてやりたいぐらい。
中野さんは本書収録の内容を「どこからでもランダムに読んでくれたらいい」と書かれていますが、確かにこれはどの話から読んでも面白い。
寝る前なんかにパラパラーっとめくって目についた回を見る、といった読み方ができます。
そうすると紹介されている漫画が読みたくなって、またスマホを手に取ったりしてね(笑)。
どの回からも感じるのは、その「まんが愛」。
中野晴行さん自身の漫画好き加減とともに、「面白い漫画を多くの人に知って欲しい!」という静かな情熱が伝わります。
面白い漫画を探している漫画好きのみならず、その文章はブログで漫画を紹介したいという人にも参考になるのではないでしょうか。
まとめ
以上、中野晴行さん著「まんがのソムリエ」のご紹介でした。
コラム「まんがのソムリエ」は現在は連載終了していますが、eBookJapanでは漫画関連のフェアなどを随時開催中。
会員登録+メルマガ設定で受診できたと思うので(だいぶ前に登録したから忘れた…)、本書とあわせて、また面白い漫画を探してみてください。
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