ある日現れた「謎の隣人」。しかしそこから、不思議と地域が明るく楽しくなっていく―?
ちょっとミステリアスな「相楽(さがら)さん」を中心に描く、ライトなご近所コメディ・ドラマ。花木アツコさんの漫画『地域の相楽さん』感想・レビューです。
連載は小学館の漫画雑誌「月刊flowers」で、単行本1~3巻が刊行中(2024年11月現在)。以下『地域の相楽さん』の主なあらすじや見どころなどをご紹介します。
『地域の相楽さん』あらすじ
中古の戸建てに越してきた「相楽さん」は、独身・職業不詳・中性的な見た目で性別不明。クールな雰囲気ながら、意外にご近所付き合いもそつなくこなす、不思議な人物。
隣人「小日向さん」(1児の母)はじめ町内の人々は、そんな謎多き相楽さんが気になるが、交流を深める内に町内が明るく楽しくなってきて…?
…という『地域の相楽さん』。ちょっとミステリアスな相楽さんを中心に、町内の出来事がライト&コミカルに綴られるコメディ・ドラマが描かれていきます。
『地域の相楽さん』のココが面白い!
謎多き相楽さんの正体は…?
イケメンとも美女ともとれる、端正な顔立ちの相楽さん。一見クールでとっつきにくそう…と思いきや、意外とフレンドリー。何より町内のために献身的に活動する、素敵な人物。
しかしてその正体は「売れっ子の女性ミステリー作家」。そのためときどきミステリー小説絡みの言動をして、小日向さんはじめ町内の住人には「警察関係者」と勘違いされているっぽい(笑)。
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相楽さんの「活躍」が地域を変えていく?
その相楽さんは職業柄のためか好奇心旺盛。敬遠されがちな「町内会イベント」にも興味をもって参加するのですが、その様子に何ともおかしみが。
回覧板を止めがちな老人と議論したり、交通安全の見守りサポーターで悪ガキを「指導」したり、町内のホームページの充実度を向上させたり…。
ややもすると「わずらわしさ」を感じる、町内の集まりやご近所付き合い。それらを持ち前の優秀さを発揮して効率よく、楽しいものに変えていく。
そんな相楽さんの「無自覚な活躍」に思わずほっこり。と同時に、何事にも真正面から取り組み過ぎる彼女の姿勢に、笑いがこぼれます。
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不思議な存在感に惹きつけられる
人間関係が希薄になり、ご近所付き合いも敬遠されがちな昨今。それは時代の流れもあって、致し方の無い部分も。
ですが「こんな人がいたら我が町も楽しくなるかも…?」と思わせてくれる、相楽さんの「不思議な存在感」が何とも素敵!
そして「次はどんなことをしてくれるんだろう?」と期待してしまうユニークで魅力的なキャラクターから、次第に目が離せなくなっていきます。
そんな「相楽さん目線」で日常を振り返ってみると、日々の生活がもっと楽しくなってくる…かもしれません。
感想・レビューまとめ
以上、花木アツコさんの漫画『地域の相楽さん』感想・レビューでした。
一風変わったタイトルですが、読んでみると「あ、こりゃ『地域の相楽さん』だわ…」と納得せざるを得ない内容。気楽に読めて笑ってしまう、アットホームなご近所コメディ・ドラマです。
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