文化

ドラマ・恋愛

漫画『音街レコード』感想―やわらかな「レコード愛」が詰まったA・B面

丸い円盤に魅せられて積み重ねた「好き」の気持ちが、やわらかく読み手に伝播していく。そんな「レコード愛」あふれる全2巻。 毛塚了一郎さんの『音街レコード』A面+B面。「レコードのジャケット感」ある判型が特徴的な、音楽ドラマ・ストーリーです。
オカルト・ホラー漫画

漫画『営繕かるかや怪異譚』―美麗で繊細!小野不由美+加藤和恵の和風ホラー

住宅や古民家で起こる、得体の知れない怪異現象。住民の心を脅かす恐怖を解決するのは、霊感を持たない営繕屋の青年ー。 小野不由美さんの同名原作小説を、加藤和恵さんがコミカライズした『営繕かるかや怪異譚(えいぜんかるかやかいいたん)』。 卓越...
ドラマ・恋愛

元センターがアイドル下剋上!熱血アイドル漫画『アイドリバティ』感想

人気アイドルグループのセンターに登りつめるも脱退、芸能界を引退した主人公。しかし新しい仲間とともに、再びアイドルの道を歩みだす―! 詩原ヒロさんの漫画『アイドリバティ』。一度はステージを降りた主人公が再びアイドルの世界へ。仲間たちと「アイ...
ドラマ・恋愛

漫画『天幕のジャードゥーガル』感想:やがて「魔女」と呼ばれる奴隷少女描く歴史ロマン

「これは広大な大陸を翻弄した一人の魔女の話―」13世紀のモンゴルで後宮に仕えた少女は、いかにして「魔女」と呼ばれるようになったのか? トマトスープさんの『天幕のジャードゥーガル』。実在の人物ファーティマ・ハトゥンの数奇な生涯を軸に、「女性...
ドラマ・恋愛

漫画『音盤紀行』感想:レコードが縁を紡ぐアナログ感あふれるドラマ

祖父の遺品に記された謎の言葉。自由に音楽を聴けない国。田舎町で少女に出会ったビッグバンド…。その傍らには、いつもレコードが。 毛塚了一郎さんの漫画『音盤紀行』。レコードをハブに「音楽のあるドラマ」を様々なシチュエーションで描く、アナログ感...
料理・グルメ漫画

漫画『半助喰物帖』―タイムスリップした侍がOLの台所番となったら…?

草香去来さん+灯まりもさんの漫画「半助喰物帖」感想。独身OLと、現代にタイムスリップして彼女の台所番を務めることになった幕末藩士。二人の不思議であったかなグルメライフ描く料理漫画です。
コメディ漫画

「ほしとんで」―個性豊かな人々が集う、芸術学部俳句ゼミの青春

タイトルが「ほんとしんで」に見えるとは、作者・本田さんの自虐的な弁。 正しくは「ほしとんで」。 芸術学部の俳句ゼミに集った、ちょっと癖のある学生たちと、結構癖のある先生。彼らが繰り広げる、俳句コメディです。 これが予想外に本格的な内容...
コメディ漫画

「いそあそび」1巻―少しめんどくさい金髪少女の、海辺の自給自足生活

最近流行りの?自然系コメディ。佐藤宏海さん描く漫画「いそあそび」1巻を読みました。 海辺の田舎町を舞台に、没落した社長令嬢と地元中学生男子の心温まる、もとい、ちょっとズレた交流が描かれます。 プロローグと第一話が、講談社モアイのサイ...
ドラマ・恋愛

漫画版「舟を編む」上下巻―辞書編纂の世界を優しく描くドラマ作品

辞書。学生の頃はあんなに使ってたのに、大人になったらとんと使わなくなったなぁ…。 そんな「辞書」の編纂、そしてそれに関わる人々の人間模様を描くのが「舟を編む(ふねをあむ)」です。 原作は三浦しをんさんの同名小説。コミック版は雲田はるこさ...
その他

「謎のあの店」全3巻―入りにくい「あの店」を体験する実録レポ漫画

ちょっと気になるけど、なぜか入りにくいお店、ってありますよね。 そんな「あの店」に作者・松本英子さんが勇気を出して入ってみると…。 という実録レポを漫画で読めるコミックエッセイ、「謎のあの店」を読みました。2017年12月発売の3巻で完...
ドラマ・恋愛

「ハルはめぐりて」―独特な技法で描かれる少女の一人旅

独特の作風で描かれたアジアの景色。こんな世界を気ままに旅行できたら―。 読みながら自然とそんな気持ちが湧き上がる、森泉岳土(もりいずみ・たけひと)さんの漫画「ハルはめぐりて」。 2016年にKADOKAWA / エンターブレインより刊行...
コメディ漫画

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」―女ドルオタの情熱に笑い、泣く

推しメンが武道館に行ってくれたら死んでもいい! 7人組地下アイドルの「人気最下位メンバー」と、その「ただ一人のファン」である女性ドルオタ(アイドルオタク)。二人の交流をコミカルに描く、平尾アウリさんの漫画「推しが武道館いってくれたら死ぬ」...
ミステリー・サスペンス漫画

「葬式探偵モズ」シリーズ―さらば愛しき葬式探偵

葬式にまつわる難事件をズバッと(?)解決する風変わりな探偵、「葬式探偵」もいよいよ見納め。 吉川景都さんのミステリー漫画「葬式探偵モズ」。2017年5月刊行(電子版は6月)の「モズ 葬式探偵の帰還」をもって、シリーズ完結となりました。 ...
ドラマ・恋愛

「G線上のあなたと私」1-3巻―大人のバイオリン教室が紡ぐゆるやかな人間模様

「G線上のアリア」と聞くと何を思い浮かべますか? 私はやはりドカベン・殿馬の秘打ですね。ファウルラインの打球を絶妙に転がすあのテクニック、やはり数多くの秘打を持つ殿馬ならでは… …すみません。今回ご紹介する漫画とはまったく関係がありませ...
ドラマ・恋愛

「ちづかマップ」全1+3巻ーおでかけしたくなる!街歩き漫画

地図を握ったら、街へ飛び出せ!そこにはきっと、見たことのない風景がある。 衿沢世衣子さんのポップな雰囲気が存分に楽しめる街歩き漫画、「ちづかマップ」です。 地図を片手に、今にもこちらに向かって駆け出してきそうな女の子が、主人公の鹿子木ち...
ドラマ・恋愛

「白い街の夜たち」―女性たちの成長とあふれるトルコ感が魅力の全3巻

親日の国としてよくその名を耳にするトルコ。トルコアイスやドネルケバブ、サバサンドといったトルコ発の食文化も、今やすっかりお馴染みとなりましたね。 でも改めて「じゃあトルコの特徴って何?」と聞かれると、ちょっと詰まってしまいます。大統領の権...
ドラマ・恋愛

「ニュクスの角灯(ランタン)」1~3巻―世界が一番素敵だった頃のお話

西洋の文明が日本文化が触れ合おうとした明治時代。 長崎を舞台に少女の成長を描いた漫画が、高浜寛氏描く「ニュクスの角灯」です。 「角灯」は「ランタン」と読みます。 2017年4月時点で3巻まで刊行。「コミック乱」にて絶賛連載中。 ...
コメディ漫画

「眼鏡橋華子の見立て」1巻―和服美人のあふれすぎるメガネ愛

弊ブログでも紹介したコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助さん。同書のプロフィールにて「、ブタとメガネとおいしいお酒」が大好き、と書かれていました。 その松本さんが好きな「眼鏡」にスポットを当て...
その他

「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」コミックエッセイ感想

好きで好きで好きすぎて仕方ない動物、っていますか?私はそうですね…。動物の中では猫が好きですね。でも「好き過ぎる」ってほどではないかな。 しかしコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助(まつもと・...
その他

ドリヤス工場「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」を読む。

ドリヤス工場・著のコミック、「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」を読みました。 ド直球なタイトルですが、中身はそのまま。国内・海外の有名文学作品や童話の内容を、約10ページ程度にまとめてコミカライズしています。 ...