「うたかたダイアログ」―テンポのよいボケとツッコミがクセになる!ラブコメ

さわやかなラブコメが読みたい!そんなあなたにオススメしたいのが「うたかたダイアログ」

ラブコメの「コメ」の部分だけを取り出してフォントサイズ300%にしてボールドをかけたような漫画です。

作者は稲井カオルさんで、単行本は「花とゆめコミックス」より現在1巻が刊行中です。

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「うたかたダイアログ」レビュー

高校生男女の会話劇

舞台はとあるショッピングモールのドラッグストア。主人公はそこでバイトをする高校生男女、片野くんと宇多川さん(だから「うたかたダイアログ」)。

片野くんは金髪でライトなヤンキー気質。3ヶ月で苦情5件をいただく問題児。

一方、宇多川さんは機転の効く常識人…と見せかけて実はド天然

「うたかたダイアログ」ではそんな二人の会話劇が中心。片野くんと宇多川さんが、ドラッグストアの内外でゆるい掛け合いを繰り広げます。

片野くんは宇多川さんに気があるようですが、宇多川さんはその気はなさ気。でも実は自分でも気づかないぐらいのレベルで、ちょっと意識していたり…?

なお「うたかたダイアログ」は「このマンガがすごい!2018」オンナ編・第12位に輝いています。おめでとうございます。

絶妙のボケとツッコミによる会話劇

ジャンルとしてはギャグ漫画になるのでしょう、「うたかたダイアログ」。何を置いても「笑い」が肝ですが、そのおもしろさは…。

これがめちゃくちゃ笑えますw。少なく見積もっても2ページに1回、必ず笑いがある感じ。

作者の稲井カオルさんは大阪出身だからでしょうか、漫才を見ているかのような、絶妙すぎるボケとツッコミが心地良い。

基本的には片野くんと宇多川さんの「会話」で成立している物語。センス良く流れるセリフとツボを抑えたギャグに、ついつい笑いがこみ上げてきます。

ちょっとズレてる片野くん

「うたかたダイアログ」の良きボケ役である片野くん。彼は男子校の高校生で、ややヤンキー体質。根は素直で優しいのですが、人との接し方が少し不器用、少し一般常識に欠ける面も。

宇多川さんは、その片野くんを陰に日向にフォローしたり、ツッコミを入れてくれる存在。


[稲井カオル 著 白泉社「うたかたダイアログ」1巻より引用]

そんな宇多川さんのことが、必然的に気になる片野くん。宇多川さんの前ではクールを装いカッコつけていますが、会話を交わす内に「もし宇多川とカップルだったら…」的な妄想も入って、ついつい言動が暴走。ズレた感覚と少しのキモさ(笑)がユニークな青年です。

一方の宇多川さんも…

そんな片野くんとは一定の距離を保ちながら、バイトの先輩として生温かく接する宇多川さん(学年は一緒)。

ショートカットでキュートな彼女。一見クールで常識人風ですが、実は片野くんに負けず劣らずの天然ボケ。突っ込んでいるつもりが、知らぬ間にツッコミ返されたり、という存在。


[稲井カオル 著 白泉社「うたかたダイアログ」1巻より引用]

マジメな顔して、これまたズレている。でもそのズレ具合がさらにキュン!と来る、これは片野くんで無くてもやられるわ…!というヒロインです。

密やかな「ラブ」が気になる

「実はボケとボケ」がテンポ良く展開される「うたかたダイアログ」。ひたすらおもしろい二人の会話に笑いが絶えません。

ラブコメですが、どちらかと言えば「コメ」の部分が大きい漫画。しかし侮れないのが、随所に「ラブ」をほのかに仕込んでいるところ。

片野くんが宇多川さんに気があるのはバレバレ。男の子らしいですね(笑)。一方、宇多川さんは片野くんには全く気が無い感じ。

…に見せかけて、片野くんとのちょっとした触れ合いに「ドキッ」としたような素振りも見せたり。ライバルが出現した時にヤキモチを焼いたような雰囲気になったり


[稲井カオル 著 白泉社「うたかたダイアログ」1巻より引用]

ところどころで描かれる「(宇多川さんの)自分でも気づかない恋心」。二人のやりとりに笑いながらも、その恋の行方が気になってくる。絶妙のラブコメ感があります。

男性にもオススメのラブコメ

以上、稲井カオルさんの漫画「うたかたダイアログ」のレビューでした。

…これ書いてて思ったんですが、この漫画、なんで少女マンガ誌でやってるんでしょうね。どう考えても、宇多川さんにキュンと来る片野くん目線になってしまうんですがw。

それだけに、老若男女問わずにオススメできる漫画。作品全体を笑いで包みながら、しかし二人の気持ちは密かに動いているような(動いていないような)。少女漫画誌掲載ながら、男性が読んでもきっと楽しめるラブ&コメディです。

うたかたダイアログ 1 (花とゆめコミックス)著者:稲井カオル出版社:白泉社発行日:2017-07-20

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