好きで好きで好きすぎて仕方ない動物、っていますか?私はそうですね…。動物の中では猫が好きですね。でも「好き過ぎる」ってほどではないかな。
しかしコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助(まつもと・きゅうじょ)さんは、タイトル通りブタが好きすぎる漫画家さん。
それがきっかけでハンガリーに国賓として招かれたそうですが、ちょっと何言ってるかわかんないです(笑)。
「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」レビュー
概要
ブタが好き過ぎる漫画家・松本救助さん(なぜ好きなのか?は本文で)。ブタのマスターが主人公の漫画「Bar:Mangalica」を、WEB媒体で連載されていました(現在は配信休止中)。
それが縁で、日本で唯一「マンガリッツァ豚」を輸出しているハンガリーのPICK(ピック)社から連絡が。「Bar:Mangalica」とPICK社のコラボ漫画を書くことに。
漫画も無事完成。PICK社にも気に入ってもらい一安心の松本さん。なんとハンガリー大使館に招かれ、PICK社の会長ともご対面。
しかし話はそれだけで終わりません。実はハンガリーの偉い人だった会長さんの力もあり、ハンガリーに「国賓」として招かれることに。
ブタの漫画を書いていたら、あれよあれよという間に3泊5日のハンガリー旅行に出かけることになった松本さん。その顛末やいかに…?
というのが、コミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」の主な流れ。ちなみに本書、2014~2015年に同人誌として発表されていた作品を、大幅に加筆修正した作品とのこと。
ハンガリーとマンガリッツァ豚
詳しくは本文を見ていただくとして、ハンガリーという国、そしてマンガリッツァ豚という聞きなれないブタさんについて少し。
ハンガリーは中央ヨーロッパの共和制国家。オーストリア、スロバキア、ウクライナ、ルーマニア、セルビア、クロアチアなどに囲まれた内陸国。首都はブダペストです。
次にマンガリッツァ豚について。
別名「羊毛の豚」と呼ばれるほど毛に覆われたブタさん。一時は絶滅危機に陥るも、先述のPICK社の会長により保護。生態を徹底的に研究し、また種を守るための資金作りとして繁殖。現在は食用として出荷されている「食べられる国宝」だそうです。
…というお硬い話はおいといて(笑)。
このブタさん、画像で見ると本当に毛がフサフサ、愛嬌があってカワイイ!のです。こんな種類がいたんですね。勉強になりました。
【ebookjapan新規限定クーポン】
感想
松本救助さん、最初から最後までビビリっぱなしで面白い(笑)。企業から連絡がきたら、「漫画に何かまずいこと書いたのか」とか気になりますよね。
で、1国の大使館に招待されるだけでも大層なのに、国賓として招かれてします。「国賓」というのは「国のお客様」なので、何から何まで招待側持ち。これはホントにスゴイことです。
松本さんは失礼ながら一般人なので、ビビる気持ちもわかります。そして松本さんが招かれたということは、ハンガリー国内でも話題になっていたよう。ブダペスト空港に到着した時から取材陣がお待ちかね。
この時の松本さんのセリフ、
「あぁ…本当に国賓だったんだ…」
は思わず笑ってしまいました。
ハンガリーでは飲めや食えやのおもてなし。この時の食事がおいしそうで…。私、マンガリッツァ豚って知らなかったんですが、食べたくなってきました。調べてみると国内でも手に入るんですね。
そしてついに、農場でマンガリッツァ豚の実物にまみえる松本さん。そのご様子はぜひ本書で。ブタと対面する松本さんも、写真付きで載っていますよ。
まとめ
以上、松本救助さん作のコミックエッセイ、「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」の感想・レビューでした。
きっかけはお仕事とはいえ、好きが高じていい意味でおおごとになる。面白い体験を読むことができました。
松本さんは漫画家・クリエーターさんですが、今は一般人でもネットを通じて発信ができる時代。自分の「好き」を突き詰めるといいことがあるかも、という好例ですね。
この「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」。コミックエッセイということでカワイイ絵柄で描かれていますが、松本救助さんは「眼鏡橋華子の見立て」など、多くのストーリー漫画も手がけられています。気になった方はこちらもどうぞ。
コメント