『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の世界は、再び「宇宙海賊」の時代へ!
長谷川裕一さんの漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』。無印クロボンの連載から30周年(!)を記念する、新たなクロスボーン・サーガです。
KADOKAWAのガンダム専門誌「ガンダムエース」連載で、コミックス1巻が刊行中(2025年7月現在)。以下、『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』の主なあらすじやみどころをご紹介します。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』あらすじ・概要
宇宙世紀0172年(U.C.0172)。混沌とした宇宙戦国時代に突入した地球圏を尻目に、比較的ゆるやかな動きを見せる、木星圏が舞台。
木星のとある輸送船が、3機のガンダム・タイプを駆る「宇宙海賊ゼーロイバー」に襲われる。狙いは「単独で地球圏を焼き尽くせるモノ」のパーツ。
それを迎え撃つのは、木星長官・カーティスの命を受け輸送船を護衛していた、「薄紅姫(ペイル・ルージュ)」イオ。戦闘用グランパスで戦うが、3機の連携の前にあえなく撃墜。
囚われの身となったイオは、海賊の母船「ドラッケン・フォール」にて、「キャプテン・モロー」を名乗る仮面の船長に相対。意外な真実を知ることに…?
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』感想・レビュー
物語は「宇宙海賊」の原点へ
1994年連載開始の『機動戦士クロスボーン・ガンダム』より始まった「クロスボーン・サーガ」も、ついに30周年!
記念碑的作品となった本作『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』では、物語の主体が「海賊」に。もともと「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」の物語だったクロボンの、原点に戻った設定となっています。
ちなみに「ゼーロイバー(Seeräuber)」とは、ドイツ語で「海賊」の意。クロスボーン・ガンダムX-13のカスタム・タイプである主人公機にも、「ゼーロイバー(1・2・3)」の名が冠されています。
クラックス・ドゥガチの影
そのゼーロイバーと接触するのは、『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』より登場の女性強化人間「ペイル・ルージュ」イオ。
木星の特務機関「蛇の足(セルピエンテ・タコーン)」のエース・パイロットにして、長官カーティス・ロスコの右腕的存在となった彼女。すっかりクロボンの重要人物となりました。
そのイオとゼーロイバーたちとの会話から明らかになるのは、「積荷」の正体。それは「クラックス・ドゥガチの第4計画」と呼ばれているモノ。
ドゥガチと言えば無印クロボンの絶対的悪役ですが、その名が再び劇中で浮かび上がるとは…!これまた原点を意識すると同時に、闇多き展開を予感せずにはいられません。
迫力のMS戦が熱い!
もちろん忘れちゃならないのが、新キャラ+新MS。『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』でも、魅力的なキャラ+メカが登場。
汎用型・接近戦特化・ファンネル装備型と、それぞれ異なる特徴を持つゼーロイバー1~3号機。ですがシルエットは初代クロスボーン・ガンダムのシンプルなデザインに近く、これまた原点を想起させる感じ。
それらに登場する「キャプテン・モローの娘たち」、カレン・アタリ・モモという3人の強化人間も、また個性的。作者らしさあふれる美少女キャラですが、その背景には複雑な事情が…?
その彼女たちとイオが繰り広げる序盤のバトル、そしてこれまたクロボンらしい、個性的なデザインの木星圏製・敵MSとの戦いは、さすがの迫力!スピード感あふれるメカ・アクションに惹きつけられます。
ちなみに彼女たちのシルエットがMSと重なるのも、すっかりお約束(笑)。
感想・レビューまとめ
以上、長谷川裕一さんの漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』の感想・レビューでした。
シリーズ30周年ということで、「クロスボーン・ガンダムの原点」を意識した作りとなっている物語。
と同時に作者・長谷川裕一さんによると、「歴代キャラ大集合のアベンジャーズ的な展開も考えている」とのこと。続きが楽しみ!な新作クロスボーン・ガンダムです。
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