漫画『一級建築士矩子の設計思考』感想:異色の漫画家・鬼ノ仁が紡ぐ本格建築ストーリー

東京は亀戸で「立ち呑みが出来る設計事務所」を営む27歳。その名は「一級建築士矩子(かなこ)」!

鬼ノ仁(きのひとし)さんの漫画『一級建築士矩子の設計思考』。漫画としては珍しい「一級建築士」が主人公。建築とお酒のあれやこれやが語られていきます。

連載は日本文芸社の漫画雑誌「漫画ゴラク」。2022年8月現在、単行本は1巻が刊行中。

『一級建築士矩子の設計思考』感想・レビュー

あらすじ・概要

主人公は青森出身、20歳で上京し、建築設計事務所に就職した古川矩子(こがわかなこ)

のちに一級建築士として独立した彼女。東京・亀戸で、「立ち呑み併設の設計事務所」を切り盛りするように。その「建築&酒飲みライフ」が、一話完結形式で描かれていきます。

ちなみに作者の鬼ノ仁さんは、実際に「一級建築士」「1級建築施工管理技士」の資格保有者。また成人向け漫画の作者としても長いキャリアがある、という異色の漫画家さんです(本作は成人向け要素は無し)。

本格知識が魅力の建築士漫画

『一級建築士矩子の設計思考』各話のストーリーは、建築薀蓄、建築トラブル、成長物語、街歩き・飲み歩きなど、バリエーション豊かなもの。

そのどれもに本格的な建築知識が自然に織り込まれているのが、『一級建築士矩子の設計思考』の面白みとなっています。

ですが前半は、「建築」「設計」要素を物語に組み込むため、相当試行錯誤されている様子。固定のパターンが無いため、物語としてやや散漫な印象も。

それも1巻中盤~後半では徐々に落ち着きを見せ、物語の安定感と主人公・矩子の魅力的な造詣が、良い相乗効果を生み出すように。丁寧に綴られるエピソードに引き込まれていきます。

何より「実際に一級建築士の資格を持つ本人が描く漫画」であるのが、本作の唯一無二の魅力。

建築関連の半端無い知識・うんちくや、それがハイクオリティな絵とともに物語として読める、というのは、他の漫画では味わえない面白さがあります。

なおこの『一級建築士矩子の設計思考』は「1巻」とナンバリングされていますが、連載継続は作者ツイッターによると売れ行き次第だそう。

…と思っていたら、「漫画ゴラク」でその後も連載が再開されたようなので、2巻も刊行されそうです。

『一級建築士矩子の設計思考』まとめ

以上、鬼ノ仁さんの漫画『一級建築士矩子の設計思考』の感想・レビューでした。

先述の通り、鬼ノ仁さんはエロ漫画業界でも大変著名な方。昔はよくお世話に…ゲフンゲフン。

現在の絵柄はその頃の面影を残しつつも、洗練されてより美麗に。それにしても一級建築士の資格をおお持ちだったとは、多彩・多芸な人だなぁ。スゴイ。

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