食べ物と愛さえあれば―漫画「小僧の寿し」勝田文

勝田文(かつた・ぶん)さんの作品、笑いがあっていいですよね。落ち込んだ時なんかに読むと最高です。

そんな勝田氏の短編集「小僧の寿し」を読みました。

「小僧寿し」じゃなくて「小僧の寿し」。暖簾をくぐる女性の左下にちょろっと見えているのが小僧さんです。

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概要

短編漫画集「小僧の寿し」は全5話収録。

  • 小僧の寿し
  • チビのおでん
  • すいかドライブ
  • ととせの鴨
  • クリスマスキャロル

以上が収録タイトル。「クリスマスキャロル」はあの「クリスマスキャロル」。ディケンズの原作をコミカライズしたもの。

それ以外の4作品は、いずれも食べ物が絡んだ短編です。

「小僧の寿し」感想

勝田文さんの作品を読むと、暗かったり悩んでいた自分ってなんだったんだろ、こまけぇことは気にすんなよ!って気持ちになれるんですが、この「小僧の寿し」もそんな勝田節が炸裂する短編集でした。良かった!

一番気に入ったのは「すいかドライブ」。毎日がつまらなく、張り合いを感じない女性。ふとしたきっかけで吹奏楽部の先輩だった男性に誘われ、ライブ代を稼ぐために軽トラで一日スイカを売るドライブに出る、という話。

主人公は終始暗いんですが、仕事で失敗したけど明るい先輩とスイカを売ったり話したりするうちに、ハッと気づく瞬間があって。そしてその気持ちを決定的に印象付けたのが、トラブルにあった時のスイカで。

ちょっと笑えるんですが、なんだかわかる部分もある。そうそう、人って食べ物があればしぶとく生きていけるものなのかも。

もう一編、キャリアウーマンとちょっと年上のイケメン男性との大人の恋愛を描いた「ととせの鴨」もお気に入り。二人がラストでした「約束」。こういう形の恋愛もステキ、と思わせる洒落た作品です。

さらりと読んで、また読み返したくなる、そんな良い雰囲気を持つ短編集「小僧の寿し」。楽しく読めて明るくなれる、勝田文さんらしい漫画でした。記事作成現在は残念ながら電子書籍化はされていないので、電子版をご希望の方はAmazonのKindle化リクエストをクリックしておいてください。。

漫画データ
タイトル:小僧の寿し (マーガレットコミックス)著者:勝田 文出版社:集英社発行日:2014-02-25
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