こんなハッピーでファンタジックな結婚生活に憧れるぅ!
鍼灸師のリタとギタリストの森田さん、そして愛車のミニが繰り広げる、お気楽ケッコン・コメディ「マリーマリーマリー」。
流れるままに、日々の出来事と気ままな結婚生活を楽しむ二人を描く全6巻です。
「マリーマリーマリー」全6巻レビュー
概要
「マリーマリーマリー」は、集英社「Cocohana(ココハナ)」に2014年から2017まで連載されていた漫画作品。作者は勝田文(かつた・ぶん)さんです。
謎のギタリスト・森田に、出会ったその日に求婚されてしまった、鍼灸師のリタ。仕事もなけりゃ家もない、風来坊の30男。「ないわー」と思いつつも、ノーストレスで裏表の無い森田さんに惹かれていく。
その後、成り行きで?結婚してしまった二人が、リタの愛車・ミニとともにハッピーでファンタジックな結婚生活を送る、というマリッジ・コメディです。
アバウトだけどハッピーな二人
ストーリー性の高い漫画、ハラハラドキドキする漫画、深い恋愛にキュンキュンする漫画が世にあふれる時代。
しかしこの「マリーマリーマリー」、それらとは一線を画す、ビックリするほどお気楽な漫画です(褒め言葉)。
フラフラして気まま、人たらしな色男・森田さんと、そんな彼にゾッコンのしっかり者・リタ。
二人がコミカルなトラブルに巻き込まれてすったもんだした挙句、毎回ラブラブなハッピーエンドを迎えます。
ごちそうさまだよ!(笑)
でもこれが勝田文さんのポップでファンタジックな絵柄で、実に楽しく読めるんですよね。各話を読み終えると、なぜだかいつも口角が上がっていることに気づきます。リタと森田さん(リタは「森田さん」と呼ぶ)夫婦のハッピーライフが、実にほほえましい。
イラストチックな絵柄も魅力
「マリーマリーマリー」の楽しさを産み出す源は、やはり勝田文さんの絵。ポップでキュート、イラストチックなその絵柄。読んでいるだけで楽しい、ずっと眺めていたくなる魅力があります。
そしてころころ変わるリタや森田さんの表情を追っていると、突然パッと視界に広がる鮮やかな見開きページ。
一瞬、心奪われてしまう華やかさ。読者を一瞬でファンタジックな世界に連れて行ってくれる。その雰囲気に心地よさを感じます。
同性も惚れる男前な森田さん
そして個人的にイチオシしたいこの作品の魅力。それは「森田さんがカッコイイこと!」。
いや私、同性ですけどね。森田さん、ホントにかっこいいんですよ。細面でやや角ばったアゴに切れ長のタレ目。黒縁メガネとハットがよく似合う。
普段はチャラチャラしているっぽいけど、人としての本質は外さない。そして何よりギタリストとして輝いている!これは惚れるわ。
男も憧れる男、森田さん。リタのかわいさと対象的なそのカッコよさが光ってます。
二人でいるからこその楽しい人生
そんな「マリーマリーマリー」。タイトル通り結婚から始まった二人の物語が描かれますが、読み返してみると「二人でいるからこその人生の楽しさ」を見せてくれます。
結婚に限った話ではありませんが、同じ時を過ごし、同じ喜びを感じるパートナーがいること。
それがハッピーな人生につながるピースの一つなのかもしれない。リタと森田さんを見ていると、そう思わずにはいられません。
まとめ
まあ、そんなに深く考えなくていいんですけどね!(笑)
感じるままに、その楽しさを受け入れたい「マリーマリーマリー」。リタ&森田さん、そして仲間たちの笑顔を眺めているだけで、自然と心がほぐれてくる漫画です。
物語は全6巻で完結しまししたが、またいつかどこかで、ハッピーマリッジの続きが見られることを期待します。
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