漫画「NKJK」全2巻―笑って泣ける女子高生の友情物語

「JK」の意味は女子高生、なんてのもすっかり根付いた感がありますね。しかし「NK」ってなんだ?

というわけで今回ご紹介するのはこちら。吉沢緑時(よしざわ・りょくじ)さんの漫画「NKJK」。読みは素直に「エヌケイジェイケイ」で。アクションコミックスから刊行の全2巻完結漫画です。

右の女子高生は制服でなぜか馬の被り物を片手に、左の少女は入院しているような風体ですが、さて…。

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あらすじ

学校で倒れ、入院する富士矢舞(ふじや・まい)。幼馴染みの西宝夏紀(さいほう・なつき)は毎日彼女を見舞うが、力になれているか不安を感じる。

そんな折、夏紀は舞の母親に「舞を笑わせてくれないか」と頼まれる。人体には免疫力を高める「NK(ナチュラルキラー)細胞」があり、それは「笑い」によって活性化される。舞の回復のために、強力してくれないか…。

バラエティ番組すら見たことのない夏紀だが、友人の回復の手助けになるならと快諾。タブレットに「笑い」のタイプを分類し一つずつ舞にネタを披露する夏紀。彼女の密かな戦いが始まった―!

「NKJK」感想

あ、「NK細胞」のことは上のあらすじで忘れてくれていいです。夏紀がネタをするための前フリというだけなので(笑)。

学年でも1・2の学力を誇るマジメな女子高生が、友人のために体当たりで笑いを取ろうとあの手この手で努力する。主人公・夏紀が「マジメにバカをやる」姿がめちゃくちゃおもしろい。

時にヒロシ風だったり、時にダチョウ倶楽部のおでん芸だったり、はたまたリズム芸だったり。古今東西、定番から流行まで、実にバラエティ豊かなお笑い芸が劇中で披露されます。ド素人の女子高生によって。

同級生のつかさ・ひな乃の二人の協力、そして笑いの「師匠」となる長期入院中の少女・凛の力も借りて、必死に舞を笑わせようとする夏紀。その姿がいじましくもおもしろくて…。

でも物語の根っこにあるのは「友情」。それも人の命がかかった。読者としてはコメディアンとしての夏紀につい笑いがこぼれるのですが、その裏にある笑えない事実。中盤~終盤にある事件が起こるのですが、もうね…。泣きましたよ。なんでこいつらこんなええヤツなんや…。

みんながみんな、ただただ必死に友達のことを考えて行動している。笑って、泣いて、そしてただただ、彼女たちの健気な友情に感動する。そんな漫画でした。作者の吉沢緑時さんは2巻ラストで「NKJK」をある方たちに捧げる、と書かれています。なるほど、気持ちが全編にあふれているのが伝わります。

というわけで笑って泣けるコメディ漫画「NKJK」の感想でした。オチもちゃんと付いていて、最後のコマで読者も思わず笑顔になってしまう、そんな素敵な漫画です。

漫画データ
タイトル:NKJK : 1 (アクションコミックス)著者:吉沢緑時出版社:双葉社発行日:2016-03-12