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漫画『やんちゃギャルの安城さん』感想―ギャルJKとマジメ男子のうらやまけしからんラブコメ

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まじめな男子高校生が、ちょっと露出度の高い金髪JKになぜか絡まれる、うらやまけしからん毎日を描くラブコメ漫画、加藤雄一さんの「やんちゃギャルの安城さん」。

連載は少年画報社ヤングキングで、コミックスは記事作成現在、3巻まで刊行中。

「マジメくん+いたずら女子」という、近年すっかり定着した感のあるジャンル。本作は主人公たちが高校生ということで、セクシー度ちょい高め?

「やんちゃギャルの安城さん」感想・レビュー

ちょいエロJKとマジメ男子

主人公は、メガネで前髪パッツン、マジメで気弱な高校生・瀬戸くん。そんな彼に毎日なぜか絡んでくるのは、金髪でオシャレなギャルJK・安城さん

パッと見は接点のなさそうな二人が、なぜかいつもイチャイチャ。っていうか、瀬戸くんが一方的に安城さんにからかわれている、というシチュエーション。短めのスカート+胸元を大きく開けてブラチラ当たり前、という刺激的な安城さんに、女性耐性の無い瀬戸くんはいつもドギマギ。

そんな二人のさわやかでちょっとエッチなコミュニケーションが、「やんちゃギャルの安城さん」ではひたすら描かれます。

やんちゃギャルの安城さん(1) (ヤングキングコミックス)加藤雄一:少年画報社

安城さんの「存在感」がハンパない

内気な男子がいたずら心のある女子にからかわれてドギマギ、というパターン。最近では「からかい上手の高木さん」「イジらないで、長瀞さん」「わざと見せてる? 加茂井さん。」といったマンガが思い浮かびます。

その系譜に連なる「やんちゃギャルの安城さん」。イケてるJKの健康的なお色気が物語の魅力の一つですが、その程度は非常にマイルド。青年誌連載なのに悔しいぐらいマイルド

お色気のメインはブラチラ・胸チラで、ポッチ無し、パンチラ無し(基本的に)。しかも胸の大きさが強調されるマンガの世界で、安城さんのそれはとても現実的(貧乳とも言う)。瀬戸くんをからかうために、安城さんはちょっとエッチなことを連想させる言動や表情をしたりもしますが、まあカワイイもんです。

しかしそんな安城さんの、いたずら心あふれる仕草から生まれる「存在感」が、ものすごいインパクト。作者の加藤雄一さん、作画力がハンパなく高いんですが、その力で安城さんのしなやかさ・躍動感がこれでもか!と綴られる。キャラクターが生きているような感じ。

男子と一体化するヴァーチャル感

そんな安城さんの魅力を読者に強烈に植え付けるのが、各話のキメのシーン、つまりちょっとエッチなシーンであり、瀬戸くんがドキッとするシーンですが、それがほぼ一人称な「瀬戸くん目線」で見た安城さん

瀬戸くん=読者の目から見た、安城さんの表情、そして胸やらあれやそれやに、予想外なドキドキが。男子ならありますよね?女の子のちょっと際どい仕草を見てドキッとしたことが。

この相当計算されているであろうヴァーチャル感がそんな気恥ずかしさを思い起こさせ、読者は思わず瀬戸くんと一体化。この「共感」が、「やんちゃギャルの安城さん」という物語に不思議な没入感を生んでいます。

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高校生らしい青春要素も

そんなうらやまけしからん生活の中にも、瀬戸くんが人間関係や進路に悩んだり、一方の安城さんは実は明確な目標があったり、それに瀬戸くんが感心したりと、「高校生」というこれから大人になっていく多感な時期の若者たちの姿が印象的

その姿が妙に爽やかで、またそれが、キャラクターたちの躍動感をさらに引き立てる。そして彼らを目で追っていると、その「性」、じゃなくって「生」の空気が心地よくなってきて、瀬戸くんと安城さん、二人のこれからを応援したくなるような。

ちょいエロだけが「やんちゃギャルの安城さん」の面白みではない。未来ある若者たちの「生きている感」に、静かに心を揺さぶられる、そんな漫画です。

まとめ

以上、加藤雄一さんの「やんちゃギャルの安城さん」感想・レビューでした。なんか最後は固くなっちゃいましたが、基本は基本は気楽にラブコメ感覚に身を委ねれば気持ちよいことこの上なし。

まあぶっちゃけて言うと、安城さんが瀬戸くんとイチャイチャし過ぎてて、「おまえら、とっとと付き合っちゃえよ!」って感じですが(笑)。

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