漫画『Artiste(アルティスト)』―気弱な料理人の成長譚+アーティストたちの群像劇

フランスの老舗高級レストランで働く、気弱そうな料理人。下働きばかりの彼には、ある秘密が―?

さもえど太郎さんの漫画『Artiste(アルティスト)』。料理人として徐々に自身の世界を広げていく青年の成長と、パリに暮らすアーティスト達の群像劇が描かれます。

連載は新潮社の「月刊コミックバンチ」およびコミックバンチweb。コミックスは2022年8月現在、8巻まで刊行中です。

『Artiste(アルティスト)』感想・レビュー

あらすじ・概要

漫画『Artiste(アルティスト)』の主人公は、優秀だが気弱な若き料理人・ジルベール

厳しいシェフに目をつけられ、下働きばかりの毎日。しかし陽気な新人・マルコとの交流をきっかけに料理の腕を認められ、徐々にその世界を広げていきます

そして1巻後半で「一芸入居」のアパートに引っ越すジルベール。そこに集うアーティストや、同僚の料理人たちにスポットを当てた話も、並行して展開。

ジルベールの成長譚パリに生きるアーティストたちの群像劇」が、『Artiste(アルティスト)』全体で紡がれていきます。

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ジルベールが気弱な理由は…

それぞれが矜持を持って生きている、パリのアーティストたちの生き様を描く『Artiste』。

その物語の中心となるのは、料理人である主人公・ジルベール。終始オドオドした態度で、自己主張がとても!苦手なのですが、その理由は「鋭い嗅覚」

料理人として匂い・香りに気付くことは良いことなんじゃないの?と思われるかもしれません。が、彼の場合は嗅覚が「鋭すぎること」が災いの種に。

利きすぎる鼻のせいで、無意識に他人の秘密にも気づいてしまうジルベール。それが原因のトラブルが積み重なり、引っ込み思案な性格が形成されていくことに…。

料理人として活躍の時が…?

しかしその嗅覚は「味覚の再現」には大きな力を発揮。それがやり手の元シェフ・メグレ―の目に止まり、新店舗でソーシエ(※)兼・副料理長を任されることに。

※ソース部門のシェフ。料理の味を決定づける厨房の花形。

メグレーに自分の味を再現することを期待され、現場の責任者として多くの料理人を束ねる立場となったジルベール。さあ、活躍の時だ!

…と思いきや、新店舗に集った料理人たちは一癖も二癖もある人物ばかり

他人との接触が苦手なジルベールがアワアワするのは、言うまでもなし(笑)。何もかもが新しい現場で、その実力を発揮できるのか…?

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仲間との出会いと成長

が、ソーシエとなったジルベールは一味違う!

ゆっくりだけど、徐々にレストランの人間関係を構築。ピンチを乗り越えて成長していきます

その一つの集大成とも言えるエピソードが、3巻終盤で描かれる「オマール海老全滅事件」

オープンイベント用の食材に致命的なトラブルが発生!さてジルベールは、仲間たちと協力してどう乗り越えていくのか?

プライドを持って働くフレンチ職人たち、そして彼らを束ね、たくましい表情を見せていくジルベールの姿が、グッと胸に迫ってくる!

ミシェルさんに注目!

そんなジルベールを始めとした、パリのアーティストたちの成長譚『Artiste』。じっくり、丁寧に描かれるエピソードの一つひとつに、見どころがあります。

その中でひとり!要注目の人物が

それはメグレー氏に店の営業一切を託された、「実質的な支配人」である娘・ミシェルさん

お父さん似?の美人で有能、くっきりはっきりした性格が特徴的な、良い意味で個性の強い女性。

エピソード10(2巻)の初登場後に、料理人たちの実力をチェックするのですが、そこで予想外に破天荒な行動を見せることに

ジルベールの料理を試食すると、なぜかその胸ぐらを掴んで、「ばっかじゃないの!?」と怒鳴りつける!

決して料理が不味かったわけではないのですが、そこには意外な真意が…?

出番はそんなに多く無いのですが、ピンポイントで印象的な発言や行動をする、魅力的なキャラクター。その活躍(?)にご注目を。

まとめ:アーティストたちの群像劇

以上、さもえど太郎さんの漫画『Artiste(アルティスト)』の感想・レビューでした。

パリっ子の群像劇、ジルベールの成長譚、それぞれに面白みのある『Artiste(アルティスト)』。特にキャラクターや個々のエピソードが、ものすごく魅力的な漫画

遠い海の向こうで成長していく人々の物語に、ぜひ触れてみてください。

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