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漫画『放課後ていぼう日誌』感想―青空が眩しい!海辺のアウトドア・ライフ

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ポカポカして晴れた日の堤防、っていいですよね。なぜだかフラフラと堤防の上に乗って、道なりに歩いてみたくなるような。

小坂泰之さんの漫画「放課後ていぼう日誌」の主役は、手芸部に入りたかった都会育ちの女の子。

彼女がなぜか!高校の「ていぼう部」に入って釣りをしてしまうという、スローなナチュラルライフが描かれます。

「放課後ていぼう日誌」1巻レビュー

手芸好きの女の子がなぜか…?

都会から田舎に引っ越してきた鶴木陽渚(つるぎ・ひな)は、手芸が好きな新高校一年生。

堤防沿いを散歩していると、ふらついている女性を見つける。

実は釣りをしていただけの女性は、陽渚が通う海野高校の先輩・黒岩悠希(くろいわ・ゆうき)

話すうちに打ち解ける二人。陽渚は悠希に釣りを誘われ、竿の無い不思議な釣り道具を渡される。

そして釣り上げたのは何と○○(足のある生き物)。足に絡みつくそれを気持ち悪くて取ることのできない陽渚。

助ける条件として、悠希は部員が少ない「ていぼう部」への入部を陽渚に持ちかける。

やむなく入部を承諾する陽渚。かくして慣れない田舎暮らしで手芸部入部の道は断たれ、不本意にも彼女の高校生活は「ていぼう部員」としてスタートする…!

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放課後アウトドア・ライフ

…といった感じで幕を開ける漫画「放課後ていぼう日誌」。

主な登場人物は陽渚(1年)・悠希(3年・部長)の他、高身長でメガネの2年生・大野真(おおの・まこと)陽渚の幼馴染みで元気いっぱいの1年生・帆高夏海(ほだか・なつみ)

4人の女子高生が堤防そばに位置する謎の部活「ていぼう部」で、釣りがメインの部活動に勤しむ、という放課後アウトドア・ライフが描かれます。

基本的にはインドア人間である陽渚が、3人のアウトドア人間に囲まれてあたふたしながら自然に馴染んでいく、という構図。

陽渚が釣りでアタリの感覚にビビッと来たり、調理した魚の味に感動したり、その様子が実にほほえましい。

私も基本的にインドア派で、最初はアウトドア派にとまどう陽渚の気持ちがよく分かります。

そんな彼女がちょっとずつ自然に慣れてきて笑顔を見せる。読んでいると思わず口角が上がってきます。

知識とストーリーの良いバランス感

この「放課後ていぼう日誌」のいいところは、釣りや魚の知識を仔細に伝えながらも決してくどすぎないところ。

丁寧に釣りシーンや生き物描きつつ、バランスがよくストーリーが進むので、シンプルに漫画として楽しめます。

また4人の女子高生が元気ハツラツとしていて、見ているだけで楽しい!各人のキャラクターもハッキリしていていいですね。

なおかつ、無用なお色気に走っていないのが良い雰囲気。「ヤングチャンピオン烈」連載なのにこの清純さ(笑)。

小坂泰之さんの絵もバツグンにウマイので安心感があります。

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さわやかな自然描写

そして個人的に惹きつけられたのは海沿いの描写。

堤防や砂浜など、開放された海辺感があってものすごくいい!

モノクロ漫画ながら、青い空と海が目に浮かび、潮の香も漂ってくるような爽やかな雰囲気が伝わってきます。

自然の中でイキイキと動き回る元気なキャラクター達を見ていると、「ちょっと釣りでもしてみようかな」という気持ちになってくるから不思議。

人物だけでなく、背景が丁寧に描かれているのがその理由なんでしょうね。

ストーリーを読んだ後、細かい部分を読み直してみる楽しみがあります。

まとめ

以上、小坂泰之さんの漫画「放課後ていぼう日誌」1巻のレビューでした。

近年「女の子+アウトドア」的な漫画が増えてきたように感じますが、その中でもかなりレベルの高い本作。

コミカルなやりとりにほっこりしつつも、爽やかな読後感がある一作でした。

安心・気楽に読める漫画なので、インドア派にもアウトドア派にもオススメ。インドア派の方も、本作でぜひ海辺の空気を味わってみてください。

気になる次巻予告では、釣りに興味を持ち始めていた陽渚が「◯◯」にチャレンジするらしいのですが果たして?

そして新キャラも登場するとのことで楽しみ。「ていぼう部」の活動から目が離せません!

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