漫画『からくりサーカス』―人類滅亡の危機!熱き戦いに魂が震える全43巻

その迫力が、ドラマティックなストーリーが、ページをめくる手を止めさせない!

藤田和日郎さんのアクション・ホラー漫画『からくりサーカス』全43巻。

『うしおととら』『月光条例』『双亡亭壊すべし』などの藤田和日郎漫画の中で『からくりサーカス』は、個人的に一番好きな作品。全43巻(少年サンデーコミックス版)という長さながら、読み始めると止まらないおもしろさを持っています。

本記事ではそのストーリーや登場人物紹介を混じえながら、未読の方向けに『からくりサーカス』の魅力をご紹介。

【ブックライブ】
【クーポンで25%OFF!】【小学館】メディア化まとめ買いクーポン(6/2まで)『からくりサーカス』他800作品以上

『からくりサーカス』感想・レビュー

あらすじ

莫大な遺産を相続したために親族から命を狙われる、小学5年生・才賀勝(さいが・まさる)。

殺し屋集団の使う「謎の人形」に襲われているところを、通りがかりの拳法青年・加藤鳴海(かとう・なるみ)に助けられる。

しかし数を増す人形に苦戦する鳴海。そこに現れたのは、サーカス団のフランス美女「しろがね」

勝の祖父の命により、彼を守るしろがね。懸糸傀儡(けんしくぐつ。あやつり人形のようなもの)『あるるかん』を操り敵を撃退!そこに、しろがねと同じく懸糸傀儡を操る敵が襲いかかり…。

【ブックライブ新規限定】
全作品に使える50%OFFクーポン配布中!

『オートマータ』VS『人形破壊者』が面白い!

以上が漫画『からくりサーカス』の導入部。以降、勝・鳴海・しろがねを中心に、「人形」が絡む壮大なバトル・アクションが展開されていきます。

序盤(1~3巻)では、反目しあいながらも、勝を守るために共闘するしろがねと鳴海。その戦いが一区切りした後、三人の道はふたつに別れることに

勝としろがねは追手から逃れるため、復活をかけるサーカス団一座と行動を共に。一方、記憶と左腕を失った鳴海は、謎の青年ギイ・クリストフ・レッシュに助けられ、海外へ。

以降『からくりサーカス』では、勝・しろがねの『サーカス編』と鳴海・ギイの『からくり編』が交互に展開。ふたつのルートが複雑に絡み合っていきます。

その物語の中心となるのは、『人形破壊者しろがね』と自動人形(オートマータ)の集団『真夜中のサーカス』の戦い

生命の水(アクア・ウイタエ)』を使って人間になるために、その源である『柔らかい石』を探し歩く『真夜中のサーカス』。しかしそのために方々で人々を殺戮、さらに謎の奇病『ゾナハ病』の病原菌をバラまいていく。

それを殲滅せんとするのが、『人形破壊者しろがね』たち

アクア・ウイタエを飲み「5年に一度しか歳を取らない」肉体を手に入れ、オートマータと戦う宿命を背負った彼ら。唯一の対抗武器『懸糸傀儡=マリオネット』を用い、苛烈な戦いを繰り広げていきます。

せつないラブロマンスが面白い!

『からくりサーカス』全43巻。全編に渡って駆け抜けるかのようなスピード感があり、またその要所要所でドラマティックな展開があるのですが、見どころは「しろがねと鳴海の関係」。

勝を守るサーカス団のしろがね。幼き頃より人形破壊者『しろがね』(※)として、過酷な戦いを重ねた彼女。

当初は人形であるかのように冷徹でしたが、勝やサーカス団の面々と過ごす内に、次第に人間らしい感情を表に出すように

※『しろがね』は人形破壊者の総称ですが、劇中では同時に、主人公の一人である女性の固有名詞でもあります。

そして3巻で死んだ(と思われている)鳴海の存在、自分が人間らしくなるきっかけを与えてくれた彼への想いが、その心の中で徐々に大きくなっていきます

一方、怪我の治療のため、しろがね・ギイに「最後のアクア・ウイタエ」を与えられて『しろがね』となった鳴海。勝・しろがねと過ごした記憶を失い、オートマータとの過酷な戦いに身を投じていくことに。

そこでオートマータの脅威に苦しむ人々、傷つき倒れていく仲間たちを目の当たりにし、その心は修羅へと変貌。そして「ある理由」からしろがねを憎むようになります。

そこで展開される、ふたりの心のすれ違いに、胸を掻きむしりたくなるようなせつなさが…!

しろがねという魅力的なヒロインと、鳴海という孤高のヒーロー。一時、心を通わせた二人が、運命のいたずらから相反する存在となっていく。その息苦しいほどのラブ・ロマンスに、引き込まれていきます。

勝の「意外な成長」が面白い!

しかし『からくりサーカス』、読み進めて一番驚くのは「少年・勝の成長」

最初はただおどおどしているだけ。鳴海としろがねに守られ、のちにしろがねを母・姉のように慕うようになっていく、気弱な少年だった勝。

彼はあくまでも守られる存在で、物語の主体は鳴海としろがねだと思っていましたが…。

しかし彼こそが、『からくりサーカス』の真の主人公だった!

物語中盤で、鳴海と別れたギイに出会う勝。しろがねの過酷な運命を知り、そして自身の出自にまつわる謎と、呪われた因果に向き合う立場となります。

そこからしろがねを守るべく懸糸傀儡使いとなり、強い男になっていく。この勝の変化と成長がスゴイ。前半と後半の顔つきを見ると「お前だれだよ…!」って言いたくなるぐらい(笑)。

己の運命に立ち向かい、自分を守ってくれたしろがねや鳴海を幸せにするために戦うその姿に、ページをめくる手にも思わず力が入る!

世界の命運を賭けた戦い。その結末は?

それらを折り重ねて紡がれる『からくりサーカス』の物語。終盤では世界を巻き込んだ、人類の生存を賭けた戦いが繰り広げられることに。

鳴海、しろがね、そして勝。彼らは果たして、どのような冒険の結末を迎えるのか?壮大な戦いを駆け抜ける全43巻の最後には、心に残るラストが待っています

本記事ではいくつか物語について語りましたが、それは『からくりサーカス』のごくごく一部。

読みはじめてわかるのは、長い物語を通して変化・成長していくキャラクターたちに、魅力があふれすぎていること。一度感情移入すると、彼らの行く末を見届けずにはいられません。

ぜひ1巻を手に取り、その震えるほどのおもしろさを体験してください!

【ブックライブ新規会員限定クーポン】
『ブルーロック』『東京卍リベンジャーズ』が5/31まで【80%OFF】

まとめ

以上、藤田和日郎さんの漫画『からくりサーカス』の感想・レビューでした。

全43巻という大ボリュームですが、それを感じさせないスピード感、読み始めるととまらない面白さがある作品です

なお序盤に出てくるキーワード「えんとつそうじ」を覚えておくと、終盤で鳥肌が立つほどの驚きが待っています。お楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました