『山口つばさ短編集 ヌードモデル』―『ブルーピリオド』に繋がる作風に注目

藝大を舞台にしたアート系青春ストーリー『ブルーピリオド』。その作者・山口つばささんの初期短編などを収録した『山口つばさ短編集 ヌードモデル』感想・レビューです。

一糸まとわぬ背中の上に大胆にあしらわれた、タイトル『Nude Model』が印象的なカバー。中身も想像以上に大胆…?

『山口つばさ短編集 ヌードモデル』感想・レビュー

概要

『山口つばさ短編集 ヌードモデル』は、以下の3編を収録した短編漫画集。

  • 『ヌードモデル』
  • 『おんなのこ』
  • 『神屋』(前後編)

このうち、『ヌードモデル』『おんなのこ』は2015年発表で、『神屋』は2022年発表。

作者の代表作『ブルーピリオド』連載が2017年開始なので、連載以前と連載中、それぞれの作風が楽しめる短編集となっています。

以下、各短編の詳細紹介と感想を。

『ヌードモデル』

DQN系の陽キャグループに属する男子。仲間うちの罰ゲームで、「能面」と呼ばれる美術系女子と3日以内に「ヤる」ことに。接点の無い彼女と親しくなるため、ヌードモデルを引き受けるが…

矢口八虎を彷彿とさせる主人公。優位なポジションにいるつもりが、裸をさらすうちに思いがけずその内面を顕わにしていく…という構造が非常に面白い。男子のヌードの艶めかしさと、対照的にクール過ぎる女子の態度も印象的。

美術系のストーリーや絵柄から、ここから『ブルーピリオド』に繋がっていく、と思うと興味深い短編。読めば読むほど味が出る感じで、本単行本収録作の中で一番好き。

『おんなのこ』

エロ本じゃ足りない「音」を求めて、女性の喘ぎ声をマネて録音した男子。それが同級生の間で思いがけず話題に。しかしそれを自分の声だと見破ったイケメン(声フェチ)から、意外なリクエストを受けて…

性との付き合い方が、やや不器用な思春期。その真っ只中にいる少年が人を傷つけ、傷つけられて、痛々しい思いをしながら成長していく一編。作中に登場する「パーツ」の組み合わせがやや散漫な気もするが、ラストのセリフが何より印象的。

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『神屋』

人間とバンパイアが共存する世界。優秀だが血が苦手な新人女医は、業務で「キャストが全員バンパイア」というクラブ「神屋」へ。そこで美貌の青年ヨハンに出会い、その魅力に囚われていく…。

本作のみ、『ブルーピリオド』連載中に発表された短編(前後編)。学生ものが多い作者の漫画としては珍しいファンタジー・サスペンスもの。妖しげな雰囲気が予想外に絵柄にマッチ、意外な展開を迎えるラストも印象的な一編です。

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『山口つばさ短編集 ヌードモデル』まとめ

以上、『山口つばさ短編集 ヌードモデル』の感想・レビューでした。

個人的には表題作『ヌードモデル』がイチオシ。「エロ」から「アート」へ、主人公男女の関係性、男子の内面の成長など、様々な「変化」が込められていて読み応えあり

あとがきによると、作者は「短編集というものが昔から好き」とのこと。そのせいか、どの短編もいい意味でまとまっていて、短編ならではの面白さがあります。また初期短編で見てとれる、『ブルーピリオド』に繋がる絵柄にも注目

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