おすすめ漫画・衿沢世衣子さんの作品より

漫画家・衿沢世衣子さんが発表された漫画の中で、管理人が読んだオススメ漫画です。

ポップでライト、イラスト調のタッチで、明るい漫画を描かれる衿沢世衣子さん。

漫画のみならず、小説表紙など多くの媒体で、その魅力を発揮されています。

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シンプルノットローファー

シンプルノットローファー衿沢 世衣子:太田出版

女子校に通う高校生たち。その日常に起こるささいな出来事をサラリと描く、連作短編集「シンプルノットローファー」。全1巻完結。

さて、この漫画の魅力を文章で伝えるのは大変むずかしいのですが(いきなりかよ)、一番は「いい感じに力の抜けたゆるさ」でしょうか。

衿沢世衣子「シンプルノットローファー」
[衿沢世衣子 著 太田出版「シンプルノットローファー」より引用]

サラリと読めるんですが、そのサラリ加減が絶妙で、何度も繰り返し読みたくなるおもしろさ。

女子高生ものでありながら、色気どころか恋愛ネタすら無いのですが、逆にそれも心地良い。

どこにでもいそうな、大人と子供の中間にいる高校生たち。そんな彼女らの日常、不思議な魅力を発揮しています。

ちづかマップ

ちづかマップ(1) (フラワーコミックススペシャル)衿沢世衣子:小学館

主人公・鹿子木ちづかが地図を片手に、祖父・幼馴染らと東京や地方の名所をゆるりと訪ね歩くちづかマップ」全3巻。

衿沢世衣子作品に共通のゆるさに加え、丹念に描かれる土地の特徴や文化が「ちづかマップ」の魅力

衿沢世衣子「ちづかマップ」
[衿沢世衣子 著 小学館「ちづかマップ」1巻より引用]

ちづかたちの街歩きを見ているだけで、漫画を読む楽しさを感じると同時に、新しい知識を得ることができる。何だかお得な気分。

押し付けがましさが無く、ナチュラルに情報を伝えてくれる、その手法がウマイ。読み終わったあとには、ちょっと外に出てみようか、なんて気になってくるから不思議。

「ちづかマップ」全3巻は小学館よりの刊行ですが、その前身として講談社版全1巻が存在しています。

ベランダは難攻不落のラ・フランス

ベランダは難攻不落のラ・フランス (CUE COMICS)衿沢世衣子:イースト・プレス

いろいろな雑誌で、いろいろな短編を発表されている衿沢世衣子さん。それらを一冊にまとめたファン待望の短編集「ベランダは難攻不落のラ・フランス」。

一風変わったタイトルは、収録の短編「ベランダ」「難攻不落商店街」「ラ・フランス」から。長短織り交ぜた計8編を収録(うち、「難攻不落商店街」は全3話)。

衿沢世衣子「ベランダは難攻不落のラ・フランス」
[衿沢世衣子 著 イースト・プレス「ベランダは難攻不落のラ・フランス」より引用]

男子が年上女子、そして宇宙に出会う「リトロリフレクター」。姉妹のささやかな家庭内交流+冒険を描く「ラ・フランス」。ベランダから始まったひと夏の交流「ベランダ」。衿沢世衣子漫画独特の空気感が詰まっています。

衿沢世衣子さんの漫画を読んだことがない、というに方は、まずは「シンプルノットローファー」や「ちづかマップ」をオススメ。その後に読んで欲しい短編集。

制服ぬすまれた

制服ぬすまれた (flowers コミックス)衿沢世衣子:小学館

よみきり集「制服ぬすまれた」。講談社モーニング誌と、小学館flowers系列誌に掲載された、5つの短編を収録。

「ベランダは難攻不落のラ・フランス」と同時期に発売された本単行本。ポップでゆるふわないつものタッチとは、相反する作風。衝撃を受けます。

衿沢世衣子「制服ぬすまれた」
[衿沢世衣子 著 小学館「制服ぬすまれた」より引用]

制服を盗まれた女子高生とともに真相に迫る女性警官が、事件をかつての自分に重ねる表題作「制服ぬすまれた」など、ダークでスリリングなストーリーの数々。

特に登場人物がほぼ裏社会の男性という「カラスが鳴くから」は、衿沢世衣子作品としては異色中の異色。

衿沢世衣子さんの新境地、そして描く漫画の可能性を感じさせてくれる短編集です。

新月を左に旋回

新月を左に旋回 (A.L.C. DX もっと!)衿沢世衣子:秋田書店

新月を左に旋回」全1巻。

主人公は中学生のユウコ。謎の留学をした姉と入れ替わるように、不思議な少女・このはが現れる、というところから物語がスタート。

「ブッポーソー!」が口癖、ちょっとフクロウを彷彿とさせる謎の存在である、このは。そんなこのはとユウコの、ちょっと不思議な日常が繰り広げられます。


[衿沢世衣子 著 秋田書店「新月を左に旋回」より引用]

普通の少年少女の元に突然不思議な生き物があらわれて…という展開は、どことなく藤子不二雄漫画を彷彿とさせます。

基本的にはゆるゆるな出来事が描かれるのですが、衿沢世衣子作品としてはめずらしい、ちょっとダークな展開も?気軽に楽しめるダーク・ファンタジー漫画です。

ウイちゃんがみえるもの

ウイちゃんがみえるもの(1)衿沢世衣子:講談社

ウイちゃんがみえるもの」全1巻。

2010年に刊行された本作。特殊な作りのカバーが素敵だったのですが、長らく絶版。しかし2018年12月にようやく電子書籍化。いつでも読めるようになりました。

衿沢世衣子「ウイちゃんがみえるもの」
[衿沢世衣子 著 講談社「ウイちゃんがみえるもの」より引用]

身の回りにある何気ないものが不思議な生き物に見える、ちょっと変わった女の子・ウイちゃん。彼女が繰り広げる、ユーモアあふれる日常ファンタジーがフルカラーで描かれます。

全体を通しての大きなストーリーとか、解決しないといけないこととか、そんなものはまるで無い。だけど、読んでいるうちにウイちゃんのいる世界に入り込みたくなってくる。そんな衿沢世衣子漫画ならではの魅力がたっぷり。やさしい色使いが楽しめるのも、フルカラーならでは。

うちのクラスの女子がヤバい

うちのクラスの女子がヤバい(1) (少年マガジンエッジコミックス)衿沢世衣子:講談社

うちのクラスの女子がヤバい」全3巻。

「思春期性女子突発型多様可塑的無用念力」略して「無用力」を持つ女子たちが集まった、1年1組のちょっと変わった日常が描かれます。

心拍数が上がると人の衣服や皮膚が透けて見えたり、食べると記憶がなくなってしまうおにぎりを握れたり、カワイイと感じると気ぐるみに変身してしまったり。

衿沢世衣子「うちのクラスの女子がヤバい」
[衿沢世衣子 著 講談社「うちのクラスの女子がヤバい」1巻より引用]

とにかくワケのわからない無用力が引き起こすドタバタ、おかしみがあります。

他の衿沢世衣子作品に較べ、男女の掛け合いが多く描かれているのも新鮮。ラストはちょっと感動…?

2巻末には、シンプルノットローファーのクラスもゲスト出演。ファン必見です。

おかえりピアニカ

おかえりピアニカ衿沢世衣子:イースト・プレス

全1巻完結の短編集「おかえりピアニカ」(電子書籍サイトによっては、分冊2巻になっている場合あり)。おそらく衿沢世衣子さんの初単行本。

ブルマ廃止を狙う女子高生と、謎の妨害工作をコミカルに描いた「体は育つ」。

衿沢世衣子「おかえりピアニカ」
[衿沢世衣子 著 イースト・プレス「おかえりピアニカ」より引用]

思春期に空を飛ぶ能力を失う少年少女を描いた「鳥瞰少女」。

など、衿沢世衣子漫画のルーツとも言える短編を収録。

よしもとよしともさん原作の「ファミリー・アフェア」で、衿沢作品としては珍しい性描写が少しだけ描かれているのも、興味深いところ。

向こう町ガール八景

向こう町ガール八景衿沢 世衣子:青林工藝舎

「おかえりピアニカ」に続く短編集第二弾「向こう町ガール八景」。少女たちの繊細な感性を、ゆるりとコミカルに描く全8編。

衿沢世衣子「向こう町ガール八景」
[衿沢世衣子 著 青林工藝舎「向こう町ガール八景」より引用]

何か考えているようで実は何も考えていないようでやっぱり…?という感じの思春期。

誰しもが経験する時期の微細な心情が、衿沢世衣子さんらしい笑いをまじえて描かれます。デビュー作「カナの夏」も収録。

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