ドラマ

ドラマ・恋愛

『ギャラリーフェイク』感想―アート業界の「光と闇」を描く異色のドラマ

細野不二彦さんの漫画『ギャラリーフェイク』。アート作品の「贋作」専門ギャラリーのオーナーにして、業界の裏側でも活動する美術商・フジタを描く、異色のドラマ作品です。 連載は小学館「ビッグコミックスピリッツ」「ビッグコミック増刊」など。2023...
ドラマ・恋愛

『ややこしい蜜柑たち』感想―不穏な三角関係の先に待つものは…?

友人の彼氏を、はからずも「寝取って」しまった女性。その時から微細な関係に綻びが…?一方の彼氏は、その独特過ぎる感性に振り回され…。 雁須磨子さんの『ややこしい蜜柑たち』。よくある(?)三角関係を発端に、大人の恋愛模様を描くラブ・ストーリー…...
ドラマ・恋愛

『人間交差点ベストセレクション』感想―人の息づかい感じるヒューマン・ドラマ

ヒューマン・ドラマが好きなのだけれど、最近は食指が動く漫画があんまり無いな…。 ならば昔の漫画を読めばいいじゃないか!と思って読んたのがこちら。原作・矢島正雄さん、漫画・弘兼憲史さんの『人間交差点ベストセレクション』上下巻です。 断片的には...
ドラマ・恋愛

ネットの誹謗中傷で訴えられる前に読む漫画―『しょせん他人事ですから』

ネット・SNSでついついキツイ言葉を使っちゃうけど、訴えられないかな…? そんな心配があるならば読んでおきたいのが、漫画『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』。ネット・SNSの炎上トラブル案件と、その裁判を請け負う弁護士を...
オカルト・ホラー漫画

『ゆうれい談』感想―「少女漫画の制作現場発」オカルト・ホラー体験談

「角川ホラー文庫」レーベルからの刊行、山岸凉子さんの『ゆうれい談』全1巻。 山岸凉子さんのオカルト・ホラー系の単行本6冊が、2023年7~8月にKADOKAWA・講談社より電子書籍化。その内の1冊で、6冊中唯一の実話系オカルト・ホラーです。
オカルト・ホラー漫画

『白眼子』感想―戦災孤児の少女が出会った「不思議な力を持つ青年」

戦災孤児だった少女は、未来を視る力を持つ不思議な青年「白眼子」に出会い、その運命を大きく変えていく―。 山岸凉子さんの『白眼子(はくがんし)』。戦後の北海道で数奇な運命をたどった少女と、彼女が出会った不思議な青年を描く、オカルト風味も絡んだ...
アクション・格闘技漫画

『狼の口』感想―悪代官の守る「難攻不落の関所」を落とせ!迫真の歴史アクション

オーストリアの圧政に苦しむ民衆。反撃の機会をうかがうが、関所を守る非道な代官がその前に立ち塞がる。人々は代官を討ち倒し、自由を手に入れることができるのか? 久慈光久さんの『狼の口』。14世紀のアルプスを舞台に、難攻不落の要所を守る残忍な代官...
ドラマ・恋愛

『クマ撃ちの女』感想―エゾヒグマ狙う女性ハンターの過酷な冒険!

安島薮太さんの漫画『クマ撃ちの女』感想。「私はヒグマを撃ちたくて撃ちたくて、たまらないんです」日本最強生物エゾヒグマを単独で狙う女性ハンター。過酷な「冒険」の果てに彼女が見るものはー?リアル過ぎる内容がバツグンに面白い!狩猟漫画です。
コメディ漫画

『地域の相楽さん』感想―ミステリアスな隣人の正体は?ライトなご近所コメディ

ある日現れた「謎の隣人」。しかしそこから、不思議と地域が明るく楽しくなっていく―? 花木アツコさんの『地域の相楽さん』。ちょっとミステリアスな「相楽(さがら)さん」を中心に描く、ライトなご近所コメディ・ドラマです。 連載は小学館の漫画雑誌「...
ドラマ・恋愛

『最果てのセレナード』感想―雪降る町の少女たちが抱いた「殺意」

「わたし お母さん殺しちゃおうかな」 最果ての地で出会い、心を通わせた二人の少女が、雪降る夜に抱いた「秘密」とは―? ひの宙子(ひのひろこ)さんの『最果てのセレナード』。北海道を舞台に描かれる、儚くも美しいサスペンス・ストーリーです。 連載...
オカルト・ホラー漫画

『となりの百怪見聞録』感想―日常の「隣」に蠢く怪異描く純和風ホラー

謎の画家に導かれ路地へ入ると、そこは日常の「となり」にある夜市だった。妖かし蠢く異世界で、青年は失せ物を見つけ出すことができるのか―? 綿貫芳子さんの『となりの百怪見聞録(ひゃっかいけんぶんろく)』。ちょっと偏屈な装丁家と、怪しげな老画家。...
ドラマ・恋愛

『音街レコード』(A・B面)感想―「レコード愛」詰まった音楽ドラマ

丸い円盤に魅せられて積み重ねた「好き」の気持ちが、やわらかく読み手に伝播していく。そんな「レコード愛」あふれる全2巻。 毛塚了一郎さんの『音街レコード』A面+B面。「レコードのジャケット感」ある判型が特徴的な、音楽ドラマ・ストーリーです。
アクション・格闘技漫画

『平和の国の島崎へ』感想―元・戦闘員の日常描くサスペンス・アクション

幼少期にテロ組織に拉致され、戦闘員として育て上げられた日本人。30年ぶりに故郷へ帰国し平穏な生活を送るが、そこには様々な障害が…? 原作:濱田轟天さん・漫画:瀬下猛さんの『平和の国の島崎へ』。元・戦闘員の「平和な日常」と「迫りくる脅威」を描...
SF漫画

『ユトポリス』感想―超高層都市はユートピアなのか?ジュブナイルSF

高さ7,000メートルを誇る超高層都市ユトポリス。豊かな生活を提供するユートピアかに思えたが、少女はその暗部を知り、外界への脱出を試みる―。 影革(かげかく)さんの漫画『ユトポリス』。リアルな世界観を背景に少女の冒険を紡ぎ出す、ジュブナイル...
ドラマ・恋愛

『ブランチライン』感想―枝葉のごとく伸びゆく家族を描く群像劇

母のもとから巣立った四姉妹は、枝葉が伸びるがごとく、その人生を豊かに広げていく―。 池辺葵さんの漫画『ブランチライン』。母と娘たち、それぞれの生活にクローズアップしたエピソードを中心に、女性や家族のあり方を描いていく家族群像劇です。 連載は...
SF漫画

『怪獣自衛隊』感想―巨大怪獣が日本を襲う!自衛隊のリアルな戦い

令和X年、「怪獣」が日本列島を襲う!未知の脅威に、自衛隊は国民を守ることができるのか…? 井上淳哉さんの漫画『怪獣自衛隊』。突如出現した「怪獣」と、対抗する自衛隊の戦いをリアルに描く、迫真の「怪獣漫画」です。 連載は新潮社の漫画雑誌「月刊コ...
ドラマ・恋愛

「作者そのもの」が詰まった一冊『67歳の新人 ハン角斉短編集』

漫画『67歳の新人 ハン角斉短編集』。67歳の作者の初単行本、というタイトルそのまんまの一冊。これがなかなか味わい深い内容で…。 新人賞を受賞した『山で暮らす男』などの短編を収録。小学館ビッグコミックスより全1巻が刊行。
ドラマ・恋愛

『山口つばさ短編集 ヌードモデル』―『ブルーピリオド』に繋がる作風に注目

藝大を舞台にしたアート系青春ストーリー『ブルーピリオド』。その作者・山口つばささんの初期短編などを収録した『山口つばさ短編集 ヌードモデル』感想・レビューです。 一糸まとわぬ背中の上に大胆にあしらわれた、タイトル『Nude Model』が印...
ドラマ・恋愛

『アイドリバティ』感想―目指せ下剋上!熱血アイドル・ストーリー

人気アイドルグループのセンターに登りつめるも脱退、芸能界を引退した主人公。しかし新しい仲間とともに、再びアイドルの道を歩みだす―! 詩原ヒロさんの漫画『アイドリバティ』。一度はステージを降りた主人公が再びアイドルの世界へ。仲間たちと「アイド...
ドラマ・恋愛

『樫村一家の夜明け』感想―沙村広明・岡村星の夫婦合作短編集

長年引きこもりの長男。人生をやり直すべくリビングへ向かうと、そこにはヤクザに囲まれた父親が―? 同名の表題作を含む短編1本+中編2本を収録した『樫村一家の夜明け』。沙村広明さん・岡村星さんによる「夫婦合作」の作品集です。日本文芸社より全1巻...