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短編漫画レビュー『宇宙船製造法』宇宙のサバイバルで起こる不協和音

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藤子・F・不二雄さんのSF短編シリーズ『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』より、短編『宇宙船製造法』の主なあらすじとレビューです。

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 9 宇宙船製造法 (ビッグコミックススペシャル)

春休みを利用して「宇宙船での銀河系横断」を実行した少年少女8人。しかしワープ中の事故により、地球より20万光年離れた惑星に不時着してしまう。

宇宙船は大気圏内は飛行できるが、全体的に大きく破損したため宇宙空間の航行は無理。通信機も故障したため、地球と連絡を取ることもできない。

宇宙の辺境で孤立した彼らだったが、幸いにも地球型の惑星だったため、そこで生き延びることを決意。協力してサバイバル生活を開始する。

だが慣れぬ共同生活とストレスから、やがて不協和音が表面化。殺伐とした雰囲気に。その中で少年・小山は、ひとり宇宙船の復活を模索し続けるが―?

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藤子・F・不二雄さんのSF(SUKOSHI・FUSHIGI)短編の1編。

『宇宙船製造法』というタイトルからかガチガチのSFと思いきや、物語のメインとなるのは意外にも「(擬似的な)閉鎖空間における人間関係」。

帰還の見込みの無い中で、サバイバルを始める少年少女たち。「たった8人」なら一致団結も容易い…とはならず。粗暴な人間が和を乱したかと思えば、新たに権力を握ったリーダーが暴走気味に…。

その様子に恐ろしさを感じるとともに、短いストーリーの中に「人間関係の縮図」、大げさに言えば人類が歴史の中で繰り返してきた「抗いがたい習性」を詰め込む、藤子・F・不二雄さんの凄みを感じます。

さてもちろん本作はSF(サイエンス・フィクション)としての本分も忘れてはおらず。最後はタイトルである『宇宙船製造法』に帰結するのですが、宇宙船を復活させるための奇想天外なアイデアが実に面白い!

未来の少年少女たちの少し不思議でちょっと怖い(?)、SF漂流記を楽しんでみてください。

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 9 宇宙船製造法 (ビッグコミックススペシャル)

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