漫画『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』―オリジナル要素を加えた『ポケ戦』コミカライズ

あの『ポケ戦』が令和にコミック化!一年戦争末期に開発されたニュータイプ専用ガンダムを巡る物語、漫画『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』です。

コミカライズを手掛けるのは、『BOYS BE…』などの作者、玉越博幸さん。連載はKADOKAWAのガンダムコミック専門誌『月刊ガンダムエース』で、2022年3月現在2巻まで刊行中。

『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』感想・レビュー

『0080 ポケットの中の戦争』とは?

漫画『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』紹介の前に、オリジナルであるアニメ作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』について。

『0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦)』は、映画『逆襲のシャア』以降、1989年に製作された、初めてのガンダム映像作品。

  • テレビでも映画でもない、販売を前提とした全6巻のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)作品
  • 監督が富野由悠季氏では無い『機動戦士ガンダム』
  • アムロやシャアなど既存キャラが登場しない一年戦争のサイド・ストーリー
  • キャラクターデザインに『マクロス』のイメージが強かった美樹本晴彦氏を起用

など、いろいろな「初」があるガンダム作品でした。

機動戦士ガンダム0080 ~ポケットの中の戦争~高山文彦,株式会社サンライズ:

ジオン側の兵士を大きくクローズアップしたストーリーや、完全オリジナルのMS『ケンプファー』登場など、のちのガンダム・シリーズに影響を与える試みがされた作品でもあります。

漫画版『ポケ戦』概要

そのコミカライズである、長編ガンダム漫画『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』。スタートとなる1巻では、

  • 前半:捕虜救出作戦のため、ジオンの特殊部隊「サイクロプス隊」が地球へ降下。
  • 後半:「G-Ⅳ計画」の一環として、連邦軍モンタナ基地にガンダムのテスト機・G-Ⅳ、そしてクリスチーナ・マッケーンジー中尉(クリス)が赴任。

といったストーリーが、漫画版のオリジナル・キャラクターも交えて展開されていきます。

OVA版第一話は、サイクロプス隊が新型ガンダムを巡り北極基地を奇襲する、というストーリーでしたが、それとは大きく異なる構成。

漫画版『ポケ戦』がそこに繋がっていくのか、それとも独自展開となるのかは、今のところ不明。また連邦・ジオンとも、漫画版オリジナルのキャラクターが物語のキーとなりそうな感じです。

なお漫画版タイトルではOVA版にある『0080』の文字が取れているのですが、それも今後の展開と関係がある?のかもしれません。

気になる漫画版オリジナル・ストーリー

1巻前半、連邦軍基地に攻撃をしかけるサイクロプス隊。予想外にハードな戦争描写にやや面食らうも、シュタイナー大尉・ミーシャ・ガルシア・アンディといったおなじみのメンバーの「新たな活躍」が面白い

後半では、新型ガンダム「G-Ⅳ」とともに、その機付長=シューフィッターとして登場したクリス。「玉越博幸テイスト全開」なビジュアルにちょっとビックリ(笑)。が、慣れてくると感じる不思議な爽やかさもまた、いい意味で作者っぽい。

そして気になるのはやはり「新型ガンダム」そのもの。作中では「G-Ⅳ」と呼ばれ、またNT-1とは明らかに形状が異なっているMS。さてここからどう「NT-1アレックス」に繋がっていくのか…?

最近のガンダム作品コミカライズは、多分にオリジナル要素を入れてくる傾向にありますが、本作も同様。OVAでは序盤で宇宙へと上がったNT-1ですが、そこに至るまでの「開発過程」が、オリジナル・ストーリーとして展開されていきそうです。

まとめ

以上、玉越博幸さんの漫画『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』の感想・レビューでした。

内容的にはOVA『ポケ戦』の前奏、といった雰囲気を持つ漫画版。ここから「どのように『ポケ戦』になっていくのか?」が気になるところ。

なおOVA版は「コロニーの少年・アルの目を通した戦争」という顔を持っていましたが、本作では漫画版オリキャラであるユウキ・ニシオカ中尉が、狂言回し的な役目となるよう。

そのあたりの差異が全編の構成にどのような影響を与えていくのかも、新旧ファン注目の要素です。

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