このガンダム漫画がおもしろい!おすすめガンダムコミック(宇宙世紀編)

一昔前のガンダム漫画と言えば子供向けで、クオリティもそれなり、というものが多かった気がします(それはそれで味わい深いものがありましたが)。

しかし近年、一般の漫画と較べても遜色ない、むしろおもしろい!と自信を持って勧められるガンダム漫画が増えてきました。

というわけで、私がこれまでに読んでおもしろかった、おすすめのガンダム漫画です。私は宇宙世紀(UC)世代なので、宇宙世紀が舞台の作品をご紹介。ざっくり時代で区切っています。

スポンサーリンク

一年戦争~Z以前

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

初代ガンダム・Zガンダムなどで、キャラクターデザインその他を務められた安彦良和さん。

その安彦氏自らによる「機動戦士ガンダム」のコミカライズ。映像化もされているので超有名ですね。「ガンダム漫画」としては外せません。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(1) (角川コミックス・エース)安彦 良和:KADOKAWA / 角川書店

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、ただ単に一年戦争をなぞるだけの物語ではありません

キャスバルやアルテイシアがシャア・セイラになるまで、若きザビ家の兄弟たち、シャアとガルマの出会い、MSが戦局で重要な地位を占める過程…。


[安彦良和 著 KADOKAWA「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」10巻より引用]

などなど、アニメ本編では語られなかった部分が、当時「機動戦士ガンダム」製作に大きく関わった安彦氏によって補完されているのが、その大きな魅力。

また「アリオン」「ヴイナス戦記」「虹色のトロツキー」などの漫画作品を手がけ、漫画家として確固たる地位を築いている安彦良和さん。

その圧倒的な描写力にて描かれる「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の世界は、他のガンダム漫画とは一線を画す迫力・美麗さがあります。

ガンダム初心者はもちろん、ファーストガンダムはアニメで見たから大体知ってるよ、という方にも読んで欲しい作品です。

ちなみに24巻は番外編。テレビアニメのカイとミハル回で心残りだった、「あの事」が回収されています。ファースト世代は必見。

機動戦士ガンダム サンダーボルト

「MOONLIGHT MILE」の太田垣康男氏描くガンダム漫画。ストーリーは完全オリジナル。

一年戦争末期、地球連邦軍VSジオン軍の最後の決戦。その最中に繰り広げられる、サンダーボルト宙域でのFA(フルアーマー)ガンダムVSサイコ・ザクの激戦。

そして戦後。謎の宗教組織「南洋同盟」に渡ったサイコ・ザクを巡って、連邦・ジオン・南洋同盟の、三つ巴の戦いが繰り広げられます。

機動戦士ガンダム サンダーボルト(1) (ビッグコミックススペシャル)太田垣康男:小学館

作画クオリティはガンダム漫画、いや漫画界でもトップクラス。大人向けのハードなSFストーリーが楽しめます。

4巻以降は、一年戦争後の戦いを描く、「サンダーボルト」独自のオリジナル展開に突入。

リアルなメカニック、そして「アトラスガンダム」「ガンキャノン・アクア」「リユース・P・デバイス装備高機動型ザク(サイコ・ザク)」などの、魅力的なMSが多数登場。


[太田垣康男 著 小学館「機動戦士ガンダム サンダーボルト」9巻より引用]

キャラクターも、一癖二癖あるやつばかり。強気なイオ・フレミング、はねっかえりのWAVE(女性士官)ビアンカ、義足・義肢でサイコ・ザクを操るジオンのダリルなど、テレビアニメとはまた一線を画す、ユニークな人物たちが登場。

連載も長期化、単行本巻数も二桁に突入し、その人気がうかがえます。新たなガンダム世界を創造する、新世代のガンダム漫画。

機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画

「機動戦士ガンダム MSV‐R ジョニー・ライデンの帰還」の作者・Ark Performanceさんによる「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」全4巻。

終戦が近いサイド3・ジオン公国において、密かに進行するギレン・ザビ暗殺計画。計画を発動した「レギンレイブ」の正体と、事件の真実を追う公安警察の捜査官を描いた、ガンダム漫画の中でも異色の作品。

機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画(1) (角川コミックス・エース)Ark Performance:KADOKAWA / 角川書店

何が異色かって、3巻終盤までMS戦がほとんど描かれない、というガンダム漫画にあるまじき展開。よく連載が成り立ったな(笑)。しかし描かれる内容は、しっかりと「ガンダム」しているところが流石のArk Performance。

Ark Performance「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」1巻
[Ark Performance 著 KADOKAWA/角川書店「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」1巻より引用]

連邦対ジオンの戦いの裏、軍部ではこんな陰謀が進行していたのかもしれない、と思わせるサスペンス展開を、「ペズン計画」や「セシリア・アイリーン」、その他ファンならニヤリとする小ネタを仕込みながら描きます。

最終4巻ではそれまでとは一転、迫力のMS戦も。B3グフVSガルバルディの戦いは必見。ジオンの少年兵フィーリウスら、「ジョニー・ライデンの帰還」にゲスト登場する人物たちも要チェック。

機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク

「THE BLUE DESTINY」「コロニーの落ちた地で…」など、過去にガンダムの外伝ゲームが様々なプラットフォームで発売されました。

それら6作品と、新作「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」を収録し、2014年に発売されたPS3ゲームが「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」

その「ミッシングリンク」のコミック版が本作です(ややこしい)。

機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク(1) (角川コミックス・エース)おおの じゅんじ:KADOKAWA / 角川書店

上官殺しやスパイ容疑のある連邦内のはみ出し者を集め、自軍内の粛清など危険任務を遂行する特殊部隊「スレイヴ・レイス」

彼らは司令官グレイヴの裏切りにあい、新型MS「ペイルライダー」を差し向けられる。

自らの生き残りをかけ、ジオン軍のマルコシアス隊と手を組んだスレイヴ・レイスたちが、グレイヴへの反撃を開始する、といったストーリー。

安彦良和風の作画をする作者・おおのじゅんじ氏は、画力もバツグン。ガンダム漫画としてクオリティ高いです。っていうか知らずに読んだら「安彦氏の新作?」と間違えるかも。


[おおのじゅんじ 著 KADOKAWA「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」1巻より引用]

登場するMSも通好みのものばかり。陸戦型ガンダムをベースにしたスレイヴ・レイス(※機体名)、ペイルライダーといった新作MSの他、イフリート、ガンダム・ピクシー(知ってる?)といった、ゲームにて登場したMSが大活躍。

ペイルライダーには「EXAM」(※ブルーディスティニー搭載)の後継「HADES」が搭載されている、といった設定なども、外伝好きにはたまらない内容です。

全4巻と読みやすい巻数でおすすめの、隠れた名作ガンダム漫画です。

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-

のちにご紹介する「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」と同じく、カイ・シデンを主人公に据えたデイアフタートゥモロー第二弾(刊行はこちらが後)。

サイド3のコロニーで開催される「ホワイトベース展」(!)。そこにオブザーバーとして招かれたカイが、展示物を見ながら一年戦争を振り返る、という趣向。

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-(1) (角川コミックス・エース)ことぶき つかさ:KADOKAWA / 角川書店

テレビアニメでは描かれなかった、ホワイトベース乗船時のクルーの会話など、いかにもありそう!と思わせる描き方がスゴイ


[ことぶき かさ 著 KADOKAWA「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-」1巻より引用]

その後のジョブ・ジョンやウォン・リー、そしてF91のロイ・ユングもゲスト出演するなど、ガンダム世界を幅広く網羅。本作もMSのアクションはありませんが、実に濃厚なガンダム漫画です。

ところでカイとセイラの間で交わされた、ミハルとその兄妹の話って、ひょっとしたらORIGINの24巻とも関連があるのかな…

ということを読み直して気づいた。

電子書籍ストアBookLive!公式:配信中の無料マンガ一覧

Z・ZZ以降~逆シャア以前

機動戦士ガンダム MSV‐R ジョニー・ライデンの帰還

初代ガンダムファンなら皆知っている、MSV(モビルスーツバリエーション)。

そのMSVに端を発したMSV-R企画をベースにした、新作ガンダム漫画「機動戦士ガンダム MSV‐R ジョニー・ライデンの帰還」。

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(1) (角川コミックス・エース)Ark Performance:KADOKAWA / 角川書店

「ジョニー・ライデンの帰還」の舞台はUC0090年。ZZと逆シャアの中間ぐらいです。

地球連邦軍の兵器調査組織FSSに所属する、レッド・ウェイラインとリミア・グリンウッドを軸に、「ザビ家の復讐装置」の秘密を描くガンダムのサイド・ストーリー


[Ark Performance 著 KADOKAWA「機動戦士ガンダムMSV‐Rジョニー・ライデンの帰還」10巻より引用]

レッドは一年戦争時のジオン軍エース・パイロット「ジョニー・ライデン」なのか?

ジオンの特殊部隊「キマイラ隊」が秘匿した、ザビ家の財宝「ミナレット」とは?

といった数々の謎が、迫力のMS戦を絡めて描かれます。

ストーリー・作画ともに、高クオリティなガンダム漫画。特にゲルググ好きにオススメしたい一作。ヤザン先生も大活躍するよ!

機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-

ジャーナリストとなった元WBクルー、カイ・シデンを主人公にしたガンダム・サイド・ストーリー。一年戦争~Z~ZZ間の話中心。

機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-(1) (角川コミックス・エース)ことぶき つかさ:KADOKAWA / 角川書店

フラウ・ハヤト・ミライなどのホワイトベース・クルーや、レコア・ベルトーチカなどZのサブキャラクターとの会話・出来事を通して、カイ・シデンがガンダム世界の補完・再構築を行うオムニバス


[ことぶきつかさ 著 KADOKAWA「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」1巻より引用]

MSによるアクションシーンはほとんどなく、カイとゲストキャラクターの会話によって物語が進むみます。

ゲーツ・キャパやナミカ―・コーネル、アジス・アジバといった、マニアックな人物たちも登場

ディジェにツイン・アイ用のソケットが付いていた話など、ユニークな設定の話が満載。ガンダムのコミックとしては異色の部類に入る、大人のガンダム漫画です。

ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム

これはオススメ、というにはアンダーグラウンド過ぎる漫画なんですが(笑)。

昔、玩具店などで「模型情報」という薄い雑誌が100円ぐらいで販売されていたのをご存知でしょうか。

これはその模型情報に掲載されていた、「機動戦士ガンダム ダブルフェイク」の単行本。復刻・再編集を経て電子版でも手に入るようになりました。

ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム (電撃コミックス)うしだ ゆうじ:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

時代はZZ~逆シャア間。コロニー公社の下請け会社所属、ダリー(ダリー・ニエル・ガンズ)は大のガンダム好き。寄せ集めのジャンクパーツでハンドメイドのガンダム「Dガンダム」を作るほど。


[うしだ ゆうじ 著 KADOKAWA「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」より引用]

そんな彼がDガンダムで、偶然ネオ・ジオン残党「カラード」を撃退。そのまま連邦の巡洋艦「アラハス」にスカウトされ、成り行きでカラードと戦うことに…というストーリー。

コメディチックなノリは、好き嫌いの分かれるところだと思いますが、ZZに登場したネオ・ジオンの女性士官イリア・パゾムも登場したり、ファンならニヤリとする配役も。

また逆シャアのドーガ・シリーズにつながるMSや、ズサ・ダイン、ガザW(ウィラ)といったZZの流れを組むメカニックなども登場し、MSVとしても見どころの多い作品です。

ゲーム「Gジェネ」に登場した「Dガンダム」が気になった方、オリジナルはこの「ダブルフェイク」です。

逆シャア以降~F91以前

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

今でも絶大な人気を誇るガンダム映画、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」。全7巻完結。

富野由悠季監督自身による、映画脚本の第一稿を元にしたモチーフ小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」が、30年の時を経てコミック化。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(1) (角川コミックス・エース)さびし うろあき:KADOKAWA / 角川書店

登場人物名やモビル・スーツ設定など、映画版と若干異なる部分を持つベルトーチカ・チルドレン。

ビジュアルや物語進行など、基本的なラインは映画版「逆シャア」を踏襲しています。

その上で、2時間の映画とは異なる速度・丁寧さで、じっくり描かれる物語。ネオ・ジオンやロンド・ベルの作戦展開などがわかりやすく、映画を見た人のおさらいにも最適です。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
[さびしうろあき/柳瀬敬之 著 KADOKAWA/角川書店
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」6巻より引用]

そして後半は、「ベルトーチカ・チルドレン」ならではの展開。Hi-νガンダム対ナイチンゲールという、これまで設定のみだったMSが躍動。アムロとシャア、手に汗握る二人の対決が描かれます。

また気になるのは、映画版とは異なるヒロインである、ベルトーチカの運命。アムロの子をその体内に宿した彼女が、逆シャアの世界にどのような影響を及ぼしていくのか。

MS戦・艦隊戦も迫力があり、逆シャアのコミカライズとして、ガンダム漫画として、納得の出来です。

F91以降

機動戦士クロスボーン・ガンダム

アムロとシャアに関連する一連のシリーズ以後を描く初めてのガンダム作品となった、劇場版アニメ「機動戦士ガンダムF91」。

シーブック・アノーとセシリー・フェアチャイルドが、宇宙世紀0123年の連邦VSクロスボーン・バンガードの戦いを生き抜いたF91。その世界観を受け継いだ10年後を描いたのが、「機動戦士クロスボーン・ガンダム」全6巻です。

機動戦士クロスボーン・ガンダム(1) (角川コミックス・エース)長谷川 裕一:KADOKAWA / 角川書店

作者は代表作「マップス」などでSF漫画に定評のある、長谷川裕一さん。

舞台はUC0133。地球への侵攻を目論むクラックス・ドゥガチ率いる木星帝国(ジュピター・エンパイア)と、それを防ぐために宇宙海賊クロスボーン・バンガードの戦いが繰り広げられます。

クロスボーン・バンガードを率いるのは、本名ベラ・ロナを名乗るセシリーと、キンケドゥ・ナウと名を変えたシーブック。主役のガンダムはドクロのマーキングが特徴的な、クロスボーン・ガンダムX1~X3。

長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム」1巻
[長谷川裕一 著 KADOKAWA/角川書店「機動戦士クロスボーン・ガンダム」1巻より引用]

独自の進化を遂げた木星帝国のMSたちと、F91の流れを汲むクロスボーン・ガンダム。歴史ある正統なガンダム・シリーズに、長谷川裕一さん独特の熱血感あふれる勢いが注ぎ込まれた、ある意味、異色のガンダム。

しかし後に続くクロスボーン・シリーズの基盤を見事に形成。戦いに巻き込まれ海賊となったトビア・アロナクス。そして木星の王女ベルナデット(テテニス・ドゥガチ)。二人の新たな主人公の出会いと成長が、ガンダムでありながらガンダムらしからぬ新鮮さを生み出しています。

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

無印「機動戦士クロスボーン・ガンダム」から3年後のUC0136。木星帝国の新たな牙が地球を襲う!クロボン直系の続編「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」です。

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(1) (角川コミックス・エース)長谷川 裕一:KADOKAWA / 角川書店

前作でクロスボーン・バンガードと木星帝国の戦いは一応の決着を見ます。しかし新たに木星の総統となったカリストは、木星圏から地球へ、直接コロニーレーザーを打ち込むことを画策。

カリストの姉でありベルナデットの義母であるエウロペからもたらされた、「神の雷」計画。現在は運送業を営むトビアたち海賊は、7人の戦士を集めて帰れぬ戦いに挑む―という全3巻。

長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」1巻
[長谷川裕一 著 KADOKAWA/角川書店「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」1巻より引用]

まずは短期間で木星へ到達するための「足」を探すトビアたち。その過程でミノフスキードライブ搭載の実験型MSが登場。「光の翼」といったワードも出て、Vガンダムにつながるパーツを見せたり。

そして死地へ赴く7人の戦士を探す旅。ここで登場するのは前作で活躍したあの人たち。F91以降の世界を築き上げる、長谷川裕一ガンダムの世界。シリーズものならではのおもしろさがあります。

しかし終盤で、木星のためにある決意をするベルナデット=テテニス。それを告げられたトビアの気持ちと行動は?ガンダムらしさを損なわず、そこに少年少女の真摯な姿勢を練り込んだ物語。

トビアを主人公としたクロスボーンの話は、ひとまず「鋼鉄の7人」でおしまい。無印クロボン全6巻をTVシリーズ的な物語とするなら、映画版とでも言うべき「鋼鉄の7人」。読み応えがあります。

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト

クロスボーンの名を冠するストーリーも、Vガンダム時代に突入。「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」全12巻です。

本作は完全にアニメ「機動戦士Vガンダム」とリンク。ザンスカール帝国とリガ・ミリティアが戦う正史。その裏で躍動する、海賊たちの活躍が描かれます。

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト(1) (角川コミックス・エース)長谷川 裕一:KADOKAWA / 角川書店

「鋼鉄の7人」から17年後の宇宙世紀0153年。偶然ザンスカール帝国の最終兵器「エンジェル・ハイロゥ」のデータを得た、サイド3のオタク少年・フォントは、ザンスカールに命を狙われることに。

その彼を助けたのは、木星の特殊部隊と名乗る男・カーティスと少女・ベル。彼らと行動を共にすることを選んだフォントは、エンジェル・ハイロゥの機能を強化する謎のパーツ「エンジェル・コール」を巡る戦いに巻き込まれていく、というストーリー。

長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」4巻
[長谷川裕一 著 KADOKAWA/角川書店「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」4巻より引用]

ザンスカールVSリガ・ミリティアの抗争の裏で暗躍する、ザンスカールの一部隊と木星の特殊部隊サーカス。それに対する宇宙海賊とリガ・ミリティアのリア・シュラク隊という構図。エンジェル・ハイロゥを軸としたVガンダムのストーリーとも相まって、濃厚な展開を見せます。

美少女AIをパートナーとするちょっとオタクなメガネ少年フォントの、意外な成長。ミノフスキー・ドライブの実験機であり「失敗作」である新ガンダム「ファントム」のカッコよさ。クロスボーン・シリーズで積み上げてきたキャラクターの活躍など。

全12巻というボリュームながら、全編に渡ってスピーディかつ迫力ある物語で、見どころの多い本作。一気読み必死。気がつくと拳を握ってフォントを応援したくなる。そんな類まれな魅力を持つガンダム漫画です。超オススメの一作。

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST

「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」から、さらに16年後のUC0169。リガ・ミリティアVSザンスカール帝国の抗争が終結し、連邦の力も弱体化。疲弊・混沌とする宇宙世紀末期。

群雄割拠のコロニー間で特殊な運送業を営む主人公アッシュと、彼に助けられメカニックとなる少女レオを中心に、新たな世界の創造へ向けて動き出す者たちを描いたクロスボーン・サーガ最新作。既刊6巻で以下続刊。

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST(1) (角川コミックス・エース)長谷川 裕一:KADOKAWA / 角川書店

新MSの開発能力が世界全体で弱まり、旧機体をつなぎ合わせたミキシング・ビルドのMSが活躍する時代。懐かしいシルエットを持つ機体が多数登場します。

またビーム兵器の維持が困難になり、実体弾の採用とそれに耐える装甲を重視した結果、MSが再び大型化していく傾向にある、というのもユニークな設定。

長谷川裕一「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」
[長谷川裕一 著 KADOKAWA/角川書店「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」1巻より引用]

その中で前作「ゴースト」に出てきた登場人物も交えながら、「争いのない世界を作りたい」という夢を持つレオと、それを支えようとするアッシュ。創造へ向かう若者たちの躍動が、小気味良い。

しかしその前に立ち塞がるのは、何と「ゴースト」の主人公フォント。幼き頃のアッシュとも関わりのあるフォントは、ティターンズの流れにある連邦キュクロープスの一員となり、アッシュと刃を交えることに。

さてアッシュは、レオは、そしてフォントは、どのような結末へ向かって進むのか。ぶっちゃけ、「ガンダム」としては相当ぶっ飛んでいる世界観を持つ漫画。おそらく好みの分かれるところでしょう。

ですが、これまでF91以降の世界を一貫して描いてきた、長谷川裕一さん「らしさ」が詰まっている作品でもあります。しっかりとラストまで見届けたいガンダム漫画です。

まとめ

以上、宇宙世紀を舞台にしたオススメのガンダム漫画まとめでした。

ガンダム漫画、今は本当にクオリティの高い作品が多いですね。気になる作品もまだまだあるので、読んだら追記していく予定です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました