手軽に遊べて、ちょっと変わってて、非デジタルで、お値段がお手頃なミニゲームないかなー?
と思って見つけたのがこちら。
株式会社幻冬舎エデュケーションより発売のミニ将棋「京都将棋」です。
私は将棋のルールは知っているけど、戦法などはあまり詳しくない、ほぼ素人レベル。
実家に帰って将棋に滅法強い父と対戦すると、20回やって19回は父親に華を持たせてあげるぐらいの親孝行者です。
しかし、この京都将棋だったら、一泡吹かせてやれるかも…!
というのもこの将棋、ちょっと変わったルールなのです。
「京都将棋」とは?
純粋な将棋以外に「将棋」の名を関するものと言えば、「軍人将棋」や「どうぶつしょうぎ」が思い浮かびます。
その系譜のひとつ「京都将棋」。私も今回初めてその名前を知たのですが、「京都将棋」は、なぜ「きょうと」なのか?それはその特殊なルールに由来が。
これは1976年に発案された比較的新しいゲームで、最大の特徴はコマの裏に別の役割が印字されていること(「王」以外)。
- 「香」の裏は「と(と金)」
- 「銀」の裏は「角」
- 「金」の裏は「桂」
- 「歩」の裏は「飛車」
といった感じで、一つのコマに2つの役割が割り振られています。
さらに特殊なルールが、「コマを動かすごとに、そのコマの表裏を入れ替える」こと。
例えば「香」のコマを動かすと裏が「と」なので、「きょうと」になる。それをもじって「京都将棋」になったのだとか。
こちらが「京都将棋」の箱の中身。セット内容は将棋のコマ(10個)、将棋盤、説明書、です。
コマはこんな感じ。木製のしっかりしたつくりです。そこそこ大きさがあって持ちやすいので、子供からお年寄りまで扱いやすいでしょう。
「京都将棋」の主なルール・遊び方
「京都将棋」も「将棋」なので、コマの動きや王を取ったら勝ち、という将棋の基本ルール・遊び方は同じです。
それ以外、京都将棋ならではの独自ルールがあります。
- 盤面は5✕5マス
- コマは5種類
- 「王」以外は両面に異なる役割の駒名がある
- 「王」以外はコマを進めるごとに裏返す
- 取ったコマはどこでも好きなところにおける
- その際、どちらの面を表にしてもOK
- 打ち歩詰め(歩を打って詰ませること)、二歩もOK
- 歩や桂馬を身動きの取れない場所においてもOK
など。その中で最大のルールはやはり、「一手ごとに動かしたコマを裏返す」こと。
コマの打ち終わりに役割が変わるので、先を読むのがなかなか難しいです。
「京都将棋」で遊んでみた感想
では実際に京都将棋で遊んでみます。対戦相手は息子です。
うーん、なかなか異質な光景ですね(笑)。普通の将棋は「王」と「玉(ぎょく)」がありますが、この京都将棋ではその区別はありません。
じゃんけんで先攻後攻を決めてゲームスタート!
…むむ、慣れないとなかなか難しい!最初の一手に悩んでしまいます。
例えば「歩」を一つ上に上げると次は「飛車」になりますが、次の番にそれで相手陣営の「と」を取ると、その飛車が「歩」になるのでそこから進めなくなってしまう。
自陣も敵陣も含め、駒の表と裏、そして動き終わったあとにどういう状態になるか、を想定しておかないと、痛い目を見てしまいますね。
でもこの複雑さが、なんだかクセになる!
ちょっとした頭の体操というか、パズルゲーム的なおもしろさで、普段使わない部分の脳みそ使ってる感があります。
ちなみに息子との対戦は、5勝0敗で私の勝利でした。やったね!(大人げない)
息子もとても楽しかった(くやしかった?)らしく、「またやろう!」と息巻いておりました。
まとめ
以上、独特なルールがおもしろいミニ将棋、「京都将棋」のご紹介と、遊んだ感想でした。
一回のプレイ時間もそんなにかからないので、本格的な将棋をやる時間がないけど将棋をさわりたいという方、家族・友人で気軽に遊べるゲームを探している方にオススメです。
子供からお年寄りまで、年齢を問わずに遊べるのもいいですね。私も今度実家に帰った時は、これで父をギャフンと言わせてやりたいと思います。
なお本文でもちらりとご紹介しましたが、お子さんがまだ小さいご家庭には「どうぶつしょうぎ」がシンプル・カワイイのでオススメ。
我が家もお世話になりました。家族でのコミュニケーションに最適ですよ。
ちなみに「京都将棋」のパッケージですが、実は「三手詰め」になっています。まずはこちらで頭の体操をどうぞ!
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